役所広司「アカデミー賞に自信あり」　「英語でスピーチができるように…」

　「こんなにたくさんの方がいらっしゃるとは思わなかった」と役所広司。（左から）樹木希林、役所、原田眞人監督　(c)KYODONEWS

　映画「わが母の記」の日本外国特派員協会記者会見が18日、東京都内で行われ、出演者の役所広司、樹木希林、原田眞人監督が出席した。

　井上靖の自伝的小説を映画化した本作は、第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリを受賞するなど、海外でも好評を博している。

　息子役の役所は撮影を振り返り、「亡くなった母のことをたくさん思い出す時間になった」と感慨深げに語った。

　一方、認知症の母親を演じた樹木は、「私は大ざっぱな役者なので、何もリサーチせずに演じた。認知症の役をやりたがる女優はほとんどいない」と話し、「日本の映画は経済的に貧しい。若い役が１時間後には老けていたり、（演じる側への）配慮が一切ない」と語ると会場は笑いに包まれた。

　またアカデミー賞外国語映画賞への期待について聞かれた役所は、「僕は授賞式で英語でスピーチできるようにしている」と自信ありの言葉で喝采を浴びた。

　映画は４月28日から全国ロードショー。