「季節のない街」「勝手にハモんないでくれる」「泉谷しげるさんの『春夏秋冬』でタイトル回収」

2024年5月25日 / 22:18

(C)テレビ東京

 企画・監督・脚本、宮藤官九郎氏によるドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の第八話「がんもどき後編」が、24日深夜に放送された。

 本作は、黒澤明監督が『どですかでん』(70)として映画化したことでも知られる山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる街を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある街へと置き換え、現代の物語として再構築。街にやってきた主人公が住人たちの姿に希望を見つけ、人生を再生していく姿を描いていく。(*以下、ネタバレあり)

 街での再会以後、再び半助(池松壮亮)との距離が縮まった永田(佐津川愛美)は半助の家に出入りするようになる。街の住人たちは下世話な想像を膨らませるが、半助はたんばさん(ベンガル)に「彼女にはひどいことをしたから復縁はない」と過去を語る。

 その頃、退院してすっかり体調のよくなった妙子(広岡由里子)は、銭湯でかつ子(三浦透子)の体のある異変に気付く。かつこが抱える悩みに気付かず、いつも通り明るいオカベ(渡辺大知)のところに現れたかつ子は誰もが予想しない行動に出る。

 放送終了後、SNS上には、「かつ子がオカベを刺すという展開は原作そのままだけど、原作より前向きになっていてよかった」「オカベが優し過ぎる。かつこに刺されても被害届を出さず、なおもかつ子をいとおしむ。かつこの声を初めて聞いた。かつ子はオカベを失いたくなくて、あんな行動を起こしたんだね。川べりでハモる2人の姿が尊い」「かつ子がオカベ刺した理由『忘れられるのが怖かった』が、私には『一緒に死にたかった』と聞こえた。つまり不器用故のヤンデレだったのか。刺されても恨まないほど大きなオカベの愛を、きちんと受け取っていたかつ子。つらい思いをしたからこそ、2人には幸せになってほしい」といったコメントが上がった。

 また、「泉谷しげるさんの『春夏秋冬』をここで聞けるとは。これでタイトル回収」「『ギター始めたんだ。下手だけど』とぎこちなく歌い出すオカベの『春夏秋冬』が、それまで一言もせりふがなかったかつ子がハモリ出すちょっと前から、黒猫チェルシーとしてのプロの歌唱になった」「『季節のない街』で弾き語る『春夏秋冬』。しみじみ聴き入ってしまった。かつ子がハモってきてうれしくなって聴いていたら、『勝手にハモんないでくれる』ってオカベに言われて謝るかつ子の『ごめんなさい』が以前のようにおどおどしていなくて、そのナチュラルな変化の演じ分けがお見事」など、「春夏秋冬」という曲に関するコメントも多く見られた。

(C)テレビ東京


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