【花燃ゆインタビュー】優香 「幕末のわくわく感、感じ始めています」 杉家の次女、杉寿役

2015年1月18日 / 08:02

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、主人公の文(ふみ=井上真央)や吉田松陰(伊勢谷友介)をきょうだいに持つ杉家の次女、杉寿を演じている優香。家族に迷惑をかけ続けた松陰を批判することもあるが、家族を守り、後に松陰の盟友、小田村伊之助(大沢たかお)と結婚する。女優としての進境が著しい優香が、寿の複雑な思いを語る。

 

杉家の次女、杉寿役の優香

-大河ドラマに出演が決まった時はいかがでしたか。

  和の物が好きなので、かつらをつけて着物が着られるだけでうれしかったです。

-寿について何か調べましたか。

  全く知らなかったので、長門市三隅二条窪の伊之助と寿が2年間住んでいた集落を訪れました。二人はここで村の方々を集めていろんなことを教えていたんですが、今も住んでいらっしゃる12世帯ぐらいの方々は、幕末からこれほどたっているのに、いまだに伊之助と寿のことが大好きで、愛情がものすごいんです。ですので、しっかりと演じていかなければいけないと、より身が引き締まる思いでした。

-寿はどんな女性なんですか。

  文が穏やかで天真らんまんなのに対して、寿さんは思ったことをまっすぐ言うし、言い方も少しきついところがあります。正直、最初は戸惑うことも多かったです。でも寿が言っていることは正しいことだし、まっすぐで芯の強い女の子だということが段々分かってきて、今では本当に思いをもって演じさせていただいています。また、寿さんの持つちょっとした寂しさもうまく出せたらいいなと思っています。

-優香さん自身のイメージと違う役に挑戦している感じですね。

  プロデューサーの土屋さんからも「イメージと違う役を演じるから面白いんじゃないか」と言われています。「視聴者の気持ちを一番代弁しているのは寿なんだ」とも。

-寿さんの松陰への思いはどんなものだと思いますか?

  みんなが寅兄(松陰)を応援するから、「なんで? 間違っているのに」って怒っているんです。寿は兄の脱藩で結婚が破談になってしまうし、しかもその心配を誰もしてくれない。でも兄をすごく慕っている小田村さんの気持ちを知るうちに兄のことも理解していく。分かりにくいけど、寿もお兄ちゃんのことを慕っていたんです。

-長兄の梅太郎(原田泰造)の妻を演じる久保田磨希さんの一言で優香さんの寿を見る目が変化したそうですね。

  緊張しながら収録していたころ、久保田さんが「寿かわいいよね。寿の応援団だからね」って言ってくださったんです。心強かったし、「寿ってすごくかわいい人なんだ」と思うことができて、後に「幕末の烈婦」と呼ばれる部分と、真っすぐ過ぎて翻弄(ほんろう)されてしまうというかわいらしい面も出そうと思えたんです。いろいろ悩んでいましたが、久保田さんの一言で救われました。

 -杉家の家族の共通点は?

  みんな癒やし系なんです。お父さん役の長塚(京三)さんはふっと笑ったときに本当に優しい顔をされるので、つい笑顔がほしくて、話し掛けたりしています。お母さん役の檀ふみさんは、空気が穏やかで、でも芯が強い。それにお肌がつるつるなんですよ(笑)。

-兄や妹役の方々はいかがですか?

  原田さんはバラエティーで昔からお世話になっていますが、原田さんがいると空気がより柔らかくなります。伊勢谷さんはイメージと違って、ずっと楽しくしゃべっています(笑)。井上さんはすごく自然で、しっかりしている。撮影の合間は一緒になって変な掛け合いをしたりして、ふざけ合っています。

-大沢さんとは夫婦役ですね。

  冒頭のシーンを撮った時にプロデューサーの土屋さんが「いい夫婦に見えた」と言ってくださったので、安心しました。

 -幕末という時代について、どう思いますか。

  みんなすごく幕末好きだなって感じます。今回、幕末物をやるということで(舞台でご一緒した)三谷幸喜さんがくださった漫画を今読んでいて、いろんな出来事があって、魅力的な人が集まっている。そんな幕末のそのわくわく感をちょっとずつ感じ始めているところです。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

キタオ・サクライ監督「自分が夢中になってプレーしていた、子どもの頃の高揚感を生かしたいと思いました」『ストリートファイター/ザ・ムービー』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 1993年。かつて共に天才格闘家として名をはせたリュウとケンは兄弟のような存在だったが、ある理由から疎遠になっていた。そんな彼らの前に謎の女性格闘家・春麗が現れ、「ワールド・ウォリアートーナメント(世界格闘王決定戦)」の招待状を差し出す。 … 続きを読む

山下幸輝、初めての舞台出演への思い「踏み込んで挑戦しよう」 福田雄一演出のコメディーで「笑わせたい」ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月15日

 山下幸輝が出演する、ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」が、2027年1月からEXシアター有明で上演される。本作は、イギリスの国民的人気コメディ・グループ、モンティ・パイソンの「アーサー王伝説」をベースにした映画『モンティ … 続きを読む

西川美和監督、小八重葵美「子どもたちが本当にみずみずしくて素晴らしいので、ぜひそれを映画館に見に来ていただきたいと思います」『わたしの知らない子どもたち』【インタビュー】

映画2026年10月15日

 戦争で家族と日常を奪われた12歳の少女・琴子は、生き延びるため自らの性別を隠し、少年として生きることを選ぶ。西川美和が原案・脚本・監督を務め、戦後の日本で家族を失い社会からこぼれ落ちた子どもたちを題材に描いた『わたしの知らない子どもたち』 … 続きを読む

松本怜生 豊臣兄弟を支える忠臣・石田三成を好演中「演技について家臣団で話し合っています」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年10月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴秀長/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡跡を描く物語は快調に進行中だ。劇中、秀 … 続きを読む

柚香光「つややかで、あでやかで、華やか、そして情に深く」 最後の「髑髏城の七人」に挑む思い【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月11日

 作・中島かずき、演出・いのうえひでのりによって生み出された劇団☆新感線を代表する演目である「髑髏城の七人」。7年ごとに繰り返し上演され、そのたびにさまざまな工夫を凝らし進化をし続け、これまで11バージョンが上演されてきた。そして、今回「髑 … 続きを読む

page top