【花燃ゆインタビュー】かたせ梨乃 「見えないところで責任のある役」 文の夫となる小田村伊之助の養母、 小田村志乃役

2015年1月8日 / 08:04

 NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、主人公の文(ふみ=井上真央)の兄、吉田松陰(伊勢谷友介)と交流を続け、最初に文の姉、寿(ひさ=優香)、後に文と結婚した小田村伊之助(大沢たかお)の養母、小田村志乃を演じるかたせ梨乃。跡取りとして期待していた伊之助が、松陰の影響で幕末の戦いに身を投じようとするのを複雑な思いで見詰める。時代劇など数々の作品で女の業(ごう)や繊細な心の動きを表現してきたかたせが、母の愛を語る。

 

小田村志乃役のかたせ梨乃

-今回の大河のお話があった時のお気持ちは?

 出番は短いんですが、1年を通して物語の軸になる小田村伊之助の養母ですし、見えないところで責任のある役なのでお引き受けしました。母親として伊之助の人生に影響を及ぼしていると思いますし、それを大沢さんにどこかで出していただければうれしいなと思います。

-出演は2話までですね。

  ええ、ですから凝縮したシーンが多くて、行間を埋めていく作業をしていかないといけない役でした。

-大沢さんの演技をどう感じましたか。

 すごく思慮深くて慌てない、ダンディーな方です。二人だけのキャッチボールの芝居が多かったのですが、毎回違うボールを投げると姿を変えていろいろな答えが返ってきました。大沢さんは相手の表情やさまざまなものをちゃんと自分で吸収なさってから、返してこられる方ですね。

 -有名な人物ではなく、松陰の妹の文が主人公ということについてどう思いますか。

  女性の成長を描くものだと思います。そしてプロデューサーさんもおっしゃっていますが、ホームドラマなんですよね。松陰たちが成し遂げたことはすごいけど、その周りにいっぱい普通に暮らしている人たちがいたということ。決してヒーローを描く物語ではないんです。

-着物が似合うイメージありますが、時代劇はお好きですか。

 好きです。時代劇って時間の流れが違うじゃないですか。だから時を大切にして演じるのが楽しいです。それに着物を着ると身も心も自然とおしとやかになるのは、和の心でしょうか?

-大河ドラマは時代劇の最後のとりでといわれていますが、大河に期待することはありますか。

  知識とか技術は伝え続けていかないと忘れ去られてしまいます。特に美術関係はそうですね。それと大切なのは、待つことの喜びや不安から愛は生まれるということです。今は考えずに結論を急ぐけど、結論にいくまでの過程が大事なんです。それがあの時代の素晴らしさだと思っているので、時代劇の世界を大切にしていきたいですね。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

 9月28日から2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」が、NHKで放送開始となる。主人公は、明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした葉野珠。彼女が苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人 … 続きを読む

【映画コラム】戦争が終わった後に残るものは…『ハート・オブ・ビースト』『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』

映画2026年9月25日

『ハート・オブ・ビースト』(9月25日公開)  かつて陸軍特殊部隊で生死を共にした退役軍人のジェームズ(ブラッド・ピット)と、元軍用偵察犬で義足のオーディン。戦場を離れた現在も、彼らは相棒として深い絆で結ばれていた。  ところがアラスカ上空 … 続きを読む

市川團十郎、市川新之助「こういう形で記録に残せたのは非常によかったと思います」【インタビュー】『襲名』

映画2026年9月24日

 十三代目市川團十郎白猿の襲名と八代目新之助の初舞台を正面から捉えた、三池崇史監督のドキュメンタリー映画『襲名』が、9月25日から全国公開される。映画の公開を前に、團十郎、新之助親子に話を聞いた。 -まず、映画を見て感じたことから伺います。 … 続きを読む

尾上松也「金田一耕助を演じる喜びがふつふつと」奥智哉「今の時代にふさわしい作品に」名作ミステリー映画で共演『八つ墓村』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 横溝正史原作の名作ミステリーが、令和の時代によみがえる!これまで繰り返し映像化されてきた『八つ墓村』が装いも新たに映画化され、9月18日から全国公開となる。  岡山県の山奥にひっそりとたたずむ八つ墓村で起きる連続殺人の謎に、名探偵・金田一 … 続きを読む

有村架純、石田ひかり、姫野花春「見終わった後ですごく幸せな気持ちになれる映画です」『さとこはいつも』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 沖田修一監督が、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」という女性の人生が交差していく様子をオリジナルストーリーで描いた『さとこはいつも』が、9月18日から全国公開。本作で、35歳の沙都子を演じた有村架純、55歳の里子を演じた石田ひかり、 … 続きを読む

page top