石田純一「弱い女性に会ったことがない」  海外ドラマ「サイバー諜報員 ~インテリジェンス~」の日本語吹き替えに挑戦

2014年6月12日 / 00:00

 7月12日(土)からBSテレビ局Dlifeで放送される海外ドラマ「サイバー諜報員 ~インテリジェンス~」のゲスト声優に起用された俳優の石田純一がインタビューに応じ、作品の魅力を語った。

 ドラマは、大ヒットドラマ「LOST」のソーヤー役でブレークしたジョシュ・ホロウェイ主演の近未来スパイアクション。主人公のガブリエルは、脳内にマイクロチップを埋め込まれた敏腕スパイだが、5年前に大型テロに巻き込まれて行方不明となったCIAエージェントの妻の行方を捜し続けるなど、愛妻家の一面もある。今回、石田は‟イケメン愛妻家”という主人公との共通点からPR大使として任命され、ゲスト声優にも起用された。石田が演じた役は非公開で、放送当日のお楽しみとなっている。

「アフレコは八十点ぐらい」

 

―ドラマをご覧になった感想を教えてください。

とても面白かったです。このドラマは近未来スパイアクションですが、すぐ先の現実にも起こりそうに思える。綿密に伏線が敷かれていて、現実に起きた事件や史実をうまく絡ませながら実話のようなリライアビリティー(信頼性)が感じられる作品になっていたので、非常に怖かったです。ある意味、ニュース以上に語っている作品だと思います。夜は本を読むことが多いけど、このドラマだったら見てもいいかな。きっと有意義な時間が過ごせると思います。

 

―主人公は脳内に埋め込まれたマイクロチップの力で、世界中のネットワークに瞬時にアクセスすることができますが、もしその能力が手に入ったら、石田さんはどうしますか?

 マイクロチップで自分が知ることができた情報を一般の人たちに公開して、国民や平和のために役立てたいです。

 

―今回は‟イケメン愛妻家”という主人公との共通点からPR大使に任命されましたが、主人公に共感できる部分はありましたか。

 ありました。精神面も肉体面も含めて、男性はこうでありたいと思う本当の強さの部分を感じました。この話は、男性なら誰でも共感できると思います。

 

―ある意味、‟究極の夫婦愛”を描いている作品でもありますが。

  そうですね、最後の展開は明かせないんですけど、本当にグッときました。一緒に年月を重ねてきた夫婦の時間を思い出すシーンがあって、そこは悲しくて泣けました。こういう夫婦の愛や時間というのが人間の歴史なんだなって思いました。

 

―主人公は消息不明の妻を捜すために、脳内にチップを埋め込む選択をしますが、もし石田さんが主人公の立場だったら、奥さまのために脳内チップを埋め込む覚悟はありますか?

 もし本当に(東尾)理子がいなくなったら、自己犠牲という意味でもぜひという気持ちですかね。(息子の)理汰郎もいますし。

 

―ご家族で海外ドラマを見ることもありますか? お子さまがまだ小さくて、家でもなかなか時間が取れないかと思いますが。

 理汰郎はまだ「アンパンマン」とかアニメばかりですけど家族で見ますよ。理子は英語が分かるので、ほとんど英語で見ているんです。僕は知的な作品や学園物も結構好きで見ます。

 

―アフレコを終えた感想は?

 海外の人はすごく(演技が)うまくて早口なんですよ。口を合わせるのは難しかったけれど、八十点ぐらいは取れたんじゃないかなと思います。

 

―石田さんの役柄は番組を見てのお楽しみということですが、視聴者の方はすぐに「石田さんだ!」と分かりますか?

  どうでしょう。僕はえなりかずきくんじゃないんで(笑)。声を聴いただけで分かってもらえるのはすごいなと思いますけど。特に声のトーンは変えないで、普段の声のままでやったんですが…。

 

―好きな登場人物や気になるキャラクターはいますか?

  ライリーという女性護衛官がカッコ良くて好きです。ガブリエルの上司のリリアンもクールで渋かったです。

 

―このドラマには、知的で強くてたくましい女性キャラクターが多く登場しますが、そういう女性はいかがですか。

  しびれますよね。ただ、僕の人生で弱い女性とは出会ったことがないので。女性はみんな強いですから(笑)。

 

―最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

 最高に新しくて面白い作品です。一話見てハマる人も多いと思うし、ぜひいろんな人に見てもらいたいなと思いますね。お薦めです。

 

■ドラマ情報

 「サイバー諜報員 ~インテリジェンス~」

 完全無料のBSテレビ局・Dlife(ディーライフ/チャンネル番号:BS258)で、7月12日(土)から日本独占初放送。吹替版:毎週土曜23:00~24:00、字幕版:毎週金曜25:00~25:50。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

 ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(3)無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力

舞台・ミュージカル2025年9月12日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む

北村匠海 連続テレビ小説「あんぱん」は「とても大きな財産になりました」【インタビュー】

ドラマ2025年9月12日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む

中山優馬「僕にとっての“希望”」 舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~の再始動で見せるきらめき【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年9月11日

 中山優馬が主演する舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~が10月10日に再始動する。本作は、天藤真の小説「大誘拐」を原作とした舞台で、2024年に舞台化。82歳の小柄な老婆が国家権力とマスコミを手玉に取り、百億円を略取した大事件を描く。今 … 続きを読む

広瀬すず「この女性たちの化学反応は一体何なんだという、すごく不思議な感覚になります」『遠い山なみの光』【インタビュー】

映画2025年9月9日

 ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を、石川慶監督が映画化したヒューマンミステリー『遠い山なみの光』が9月5日から全国公開された。1950年代の長崎に暮らす主人公の悦子をはじめ、悦子 … 続きを読む

Willfriends

page top