薬師丸ひろ子「若い女優さんたちは本当にすごい」 「こうのとりのゆりかご~」で看護部長役を熱演

2013年11月9日 / 17:24

(C)TBS

―撮影現場の雰囲気はどんな感じでしたか。

 現場には、若い看護師さんや、赤ちゃんたちのことで悩む若いお母さんを演じた女優さんがたくさんいました。昨日も、何人かの方と撮影でご一緒したのですが、10代、20代、30代にはこんなにすてきな女優さんたちがいるんだと思って…。今回、見たこともないような感性を持った女優さんたちと出会って、一緒にお芝居をしているので、キャッチボールが非常に楽しいし、とってもいい刺激になっています。

―彼女たちと実際に共演してみていかがでしたか。

 もちろん、見ている方にうそっぽく映らないように、お芝居にはちゃんとリアリティーがないといけないのですが、(彼女たちの芝居は)ちょっとリアル過ぎるぐらいで…。別れ際には、肩をたたいて「大丈夫ですか?」って声を掛けた方がいいのではないかと思ってしまうほど、本当に真に迫ったお芝居をされます。今の女性は力があるなって思いました。若い女優さんたちは本当にすごいです。

―視聴者の方にはどんな点に注目してほしいですか。

 赤ちゃんとお母さんの話であることが大前提です。それとともに「こうのとりのゆりかご」の活動が、なぜ熊本県のその病院だけで成立したのかということです。そこでは「大きなものを動かそう」というよりも、本当にみんなの小さな熱い熱い思い、「何ができるか分からないけど、自分はこれをやろう」という意識のもとで、一つのことが大きく動き始めたからではないでしょうか。批判されることを覚悟しながら「これをやるべきだ」という思いで動いた人たちの話としても見ていただけたらと思います。

―12月に、「冬の星座」「故郷(ふるさと)」「セーラー服と機関銃」など全13曲が収録されたセレクションカバーアルバム『時の扉』をリリースされますね。

 今回は、大河ドラマ「篤姫」など数多くの劇伴(サウンドトラック)を手掛けた吉俣(良)さんと一緒に作らせていただきました。日本の曲、そして外国の曲も入っているのですが、やっぱり人の琴線に触れる音楽というのは時を超えても美しいものだなと感じました。皆さんがほっとしたいとき、のんびりしたいときに触れていただければうれしいです。連続テレビ小説「あまちゃん」の最後の方で歌(「潮騒のメモリー」)を歌わせていただいたのですが、あのときは「歌が伝える力」ということをあらためて意識しました。あの歌をドラマの中で歌ったことで、自分の中では今回のアルバムにつながったように思います。

 

ドラマ情報
「平成25年度文化庁芸術祭参加 テレビ未来遺産 ドラマ特別企画 こうのとりのゆりかご~『赤ちゃんポスト』の6年間と救われた92の命の未来~」
TBS系で11月25日、午後9時~10時54分に放送。

 

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