沢尻エリカ「心境の変化あった」 1年半ぶりドラマで“普通の女の子”演じる

2013年11月5日 / 14:21

ドラマ特別企画「時計屋の娘」

――視聴者の皆さんにはどのようにドラマを楽しんでもらいたいですか。

 震災以降の話で、”人はひとりでは生きていけない”というすごく大きな、深いテーマがあります。信じるものが生きる上で重要な糧になっています。何を大事に生きるべきかということを描いていて、深いところもあるけど、全部を通して重い感じのドラマではありません。気楽に見ていただければ。

――これから石巻での撮影があるそうですが、震災以降に被災地を訪れるのは初めてですか。

 被災地には実はプライベートで行っています。震災の1年後ぐらいに、何をしに行くというわけでもなく、家族でたまたま行きました。そのときはもう割ときれいになっていましたが、映像で見ても分からないことがあっても、自分で感じるものはすごかった。なんとも表現できない、“匂い”というか。

――特に印象に残った撮影中のエピソードがあれば教えてください。

 特に(面倒見の良い近所の植木職人・花村司役の)桐谷健太君は、(國村さんと)2人でお芝居をしている中にぱっと飛び込んできて場をかき回す、面白いキャラクターです。車の中での3人のシーンがあって、普段はみんなまったくNGを出さないのに、笑ってしまって、そのシーンだけ“お芝居ができない!”とずっと笑っていました。2人がおなかをぐるぐる鳴らしていたり、ここで決めようとなったときに私が鼻水が出てきて、楽しいけどもう無理、撮れないとなったり、ボロボロ。そんな笑いもありつつ、撮影していました。

――ところで、“時計”にまつわるエピソードや思い出はありますか。

 時計は全然着けないんです。おもちゃみたいなものしか持っていないし、アクセサリーもジャラジャラ着ける人じゃないので今まで興味もなかった。それが今年の夏に“この時計が欲しい”という物に出合って、こういうドラマにも出合えたので、すごく何かを感じます。その時計はまだ買っていないんですが、お仕事を頑張ったご褒美に買おうと思っています。

――このドラマを通して、女優として新たに気付いたことがあればお願いします。

 どこにでもいる普通の女の子という役どころを演じる上で、ただ普通というだけではなく、その中に個性を入れていけるような芝居を心掛けました。自分の心境の変化もあって、その役に芝居を通してキャラクターを入れていけるかが役者としての課題でもあります。普通の女の子だからこそ、どうキャラクター付けしていけるか、どこまでナチュラルにやれるか。やりがいがあるし、そういうアプローチもあるんだということ、新たな見方で演じられたり、また違った可能性があるんだと発見できました。

――この次にやってみたい役柄はありますか。

 昔からいろいろあります。いろんな役に挑戦したいという気持ちは今も変わりません。役者業ってとても変わっていて、役柄を通していろんな人間を見ることができます。自分にとって大きな財産で経験になります。コメディーやアクション、いろいろありますが、役柄を通していろんな人生を体験していきたいです。

 

 ドラマはTBS系で、11月18日午後9時から放送。

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

紅ゆずる、歌舞伎町の女王役に意欲「女王としてのたたずまいや圧倒的な存在感を作っていけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月4日

 2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。  物語の舞台は歌舞 … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】異領域を融合する舞台芸術、演出家イ・インボの挑戦

舞台・ミュージカル2025年7月3日

▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか?  K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む

毎熊克哉「桐島が最後に何で名乗ったのかも観客の皆さんが自由に想像してくれるんじゃないかと思いました」『「桐島です」』【インタビュー】 

映画2025年7月3日

-実際に演じてみて感じたことや、演じる上で心掛けたことや気を付けたことはありましたか。  自分が桐島を演じる上で一番重要だと思ったのは、(偽名の)「ウチダヒロシ」として、1人の部屋で朝を迎えて、窓を開けてコーヒーを飲んでというシーンでした。 … 続きを読む

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

蓮佛美沙子&溝端淳平「カップルや夫婦が“愛の形”を見直すきっかけになれたら」 グアムで撮影した新ドラマ「私があなたといる理由」【インタビュー】

ドラマ2025年7月1日

 ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む

Willfriends

page top