樹木希林「栄誉はエリカさんに上げたい」 日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を最年長で受賞

2013年3月9日 / 11:39

 (前列左から)最優秀助演女優賞の余貴美子、最優秀主演男優賞の阿部寛、『桐島、部活やめるってよ』で最優秀監督賞と最優秀作品賞を受賞した吉田大八監督、最優秀主演女優賞の樹木希林。(後列左から)新人俳優賞を受賞した二階堂ふみ、染谷将太、武井咲、チャンミン(東方神起)、橋本愛、東出昌大、松坂桃李

 「第36回日本アカデミー賞」授賞式が8日、東京都内で行われ、最優秀主演女優賞を『わが母の記』に主演した樹木希林(70歳)が史上最年長で受賞した。

 樹木は『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』以来2度目の受賞。「これをいただくと、来年司会をやらなくちゃいけないっていう景品がついてくるんですよ」と困惑した表情を浮かべ、「若い監督、役者がどんどん出てくるのを見て、日本映画っていいなって思ってる。私はおまけ。(賞金の)振り込みだけ頂いて、栄誉は沢尻エリカさんに上げたいです」と語り、会場の笑いを誘った。

 一方、最優秀主演男優賞は『テルマエ・ロマエ』で古代ローマ人を演じた阿部寛が受賞。「まさかと思いました。濃い顔の俳優ということで“君しかいない”と言われて。親に感謝です」と大喜び。「こんなに大きな体なのに鳥肌が立って情けないです。またこの場に戻ってこられることがありましたら、今度は日本人役でよろしくお願いします」とスピーチした。

 その他、昨年10月に亡くなった大滝秀治さん(享年87歳)が『あなたへ』で、こちらも史上最年長となる最優秀助演男優賞を受賞した。


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