沢尻エリカ「心境の変化あった」 1年半ぶりドラマで“普通の女の子”演じる

2013年11月5日 / 14:21

 女優の沢尻エリカがTBSのドラマ特別企画「時計屋の娘」に主演する。同局で昨年4月に放送されたドラマ特別企画「悪女について」以来、1年半ぶりのドラマ出演。沢尻は東日本大震災で母を亡くした、朗らかで芯が強く憎めない主人公・宮原リョウを演じる。

 「悪女について」のプロデューサー・八木康夫氏、脚本家・池端俊策氏、主演女優・沢尻エリカが再び集結した本作は、地方にある時計店を舞台に、時計職人の秋山守一(國村隼)と、その前に突然現れたリョウとの心の交流を描く。秋山と、秋山のかつての恋人の娘であるリョウが本当の父娘なのかという謎を残しつつ物語が進んでいく。

 

ドラマ特別企画「時計屋の娘」

――このドラマはどんな作品ですか?

 震災で母親を亡くして大きな喪失感のあるリョウが、父親じゃないかという人を捜して展開する人情劇です。過去の人物も出てきますが、ほとんど3人の登場人物で繰り広げられる、今ではなかなか珍しい、ドラマらしいドラマ。國村さん演じる秋山さんとのやりとりが見どころになっていると思います。

――初共演の國村隼さんの印象はいかがでしたか。

 怖い感じの方なのかなというイメージがありましたが、現場で初めてご一緒するという感じがしなかった。昔からお会いしていたような雰囲気でした。控室でもいつも和気あいあいとしていました。

――國村さんとのお芝居のやりとりについては?

 國村さんは役者としては大先輩。安心してやれましたし、現場では心強くいられました。リョウが明るく活発な女の子というキャラクターなので、よりナチュラルな芝居をしていこうと思っていました。リハーサルのときから國村さんとは“こういう形かな”というものができていたので、現場はスムーズに進みました。ドラマが進むにつれて秋山さんの心がこちらに通ってきて、それが言葉や所作に表れて、やっていて面白かったです。

――ナチュラルな芝居をするに当たって気を付けた点は何ですか。

 事前に役作りをし過ぎないというところです。ドラマを作っていくための芝居は必要ではありますが、心情を伝えるときのお芝居はファーストインプレッションが大事だと思います。気持ちでの芝居を優先させていったところはありますが、バランスに気を付けてやっていました。

――思い入れのあるシーンを教えてください。

 一番はリョウが心情を訴えながら話しているシーンです。気持ちのお芝居なので、極力作らないで自然にやりました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

前田旺志郎「世の中に関心を持つ大切さに気付いた」窪塚愛流「止まっていた時間が動き出した」初共演の2人が福島原発事故を題材にした映画で感じたこと『こんな事があった』【インタビュー】

映画2025年9月16日

 東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

 ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(3)無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力

舞台・ミュージカル2025年9月12日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む

北村匠海 連続テレビ小説「あんぱん」は「とても大きな財産になりました」【インタビュー】

ドラマ2025年9月12日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む

中山優馬「僕にとっての“希望”」 舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~の再始動で見せるきらめき【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年9月11日

 中山優馬が主演する舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~が10月10日に再始動する。本作は、天藤真の小説「大誘拐」を原作とした舞台で、2024年に舞台化。82歳の小柄な老婆が国家権力とマスコミを手玉に取り、百億円を略取した大事件を描く。今 … 続きを読む

Willfriends

page top