エンターテインメント・ウェブマガジン

山里亮太(左)、三宅健太(C)エンタメOVO
三宅 ネプトゥーヌス国王は、「屈強で、威厳があり、でも娘に甘い」。最初にその3つのファクターを大事に、と伺いました。それを踏まえた上で、劇中ではステファンとチャオの前に立ちはだかる壁のような存在ですが、悪役ではないので、なるべく彼の中に正義があるように、ということを心がけました。全ては娘の幸せを願う気持ちから生まれる行為なんだと。
山里 どんな仕事でも緊張はするものですが、最も緊張するのが声優のお仕事かもしれません。声優って、本当にすごい世界だと思うんです。親しくしている声優の山寺宏一さんや宮野真守さんからも、いろいろと話は聞いていますし。だから、僕には手の届かないすごい場所に参加させていただいた上、こんなすてきな役をいただき、申し訳ない、という気持ちもあります。でも、そうやって萎縮しすぎると、作品に迷惑をかけることになるので、どこかで自信を持って臨まなければいけないんですよね。そういう意味では、常に新人のつもりで参加させていただいています。
三宅 本業が声優の僕から言わせていただくと、山里さんはプロの声優としてのお仕事をされていると思います。ピタッとはまっていますし。
山里 もったいないお言葉です。仮にそうだとするなら、それは、そんなふうに僕を導いてくださったスタッフの皆さんのおかげですし、僕の入る隙間を与えてくれたシー社長というキャラクターの懐の深さです。
三宅 ものすごく刺激的です。正直言って、山里さんには悔しさすら覚えるくらいで(笑)。
山里 やめてください(笑)。
三宅 人間性そのものが声に乗るって、とても羨ましいことなんです。例えば僕は、二次元のキャラクターに声色を寄せていこうとする時があります。でも、そんなことをしなくても、ちゃんと成立するわけですから。それが本当にうらやましい。
山里 ポジティブに捉えていただき、ありがとうございます。
三宅 “山里亮太”の名が全国に知れ渡っていても、この作品で聞く限り、シー社長なんです。きっと皆さん、“声優・山ちゃん”として聞いてくれますよ。
山里 そんなことを言うと、山寺(宏一)兄さんに怒られますよ(笑)。でも、僕にとっての“いい映画”って、いつの間にか自分をその世界の住人にしてくれるような作品なんです。STUDIO4℃さんの作品がまさにそれで。この作品も、全シーン、全秒、全コマが本当にきれいで、すてきなんです。ちょっと見上げたら、チャオたちがいそうな絵力にあふれ、観客を没入させる力がある。だからこそ、見ている最中は、一瞬でも意識をほかに向けてほしくない。そういう意味で、シー社長を見ながら、僕の顔が浮かんでこなければいいな、と思っているんです。
三宅 その心配はないと思います。でも、山里さんのおっしゃるように、この作品を見ると、確かに街の活気が生き生きと伝わってきますよね。名もなき人たちまで、当然のようにそこにいて、人生を感じる描写がちりばめられている。いつもあそこにいる彼は、きっとこんな人生を送ってきたんだろうな…って。そういう空気を感じさせるように、街の描写にはかなりこだわっていますよね。
山里 人間と人魚が共に暮らす街の世界観も、すごく面白いですし。
三宅 ここはひとつ、STUDIO4℃さんに頑張っていただき、われわれのスピンオフを作ってもらいましょう!(笑)
山里 短編「王と社長」を、ぜひお願いします!(笑)
三宅 本当におめでとうございます、と拍手を送りたいです。「日本アニメ」という枠を超え、STUDIO4℃さんの作品自体が、映像作品として世界に通用するんだと知らしめた感もあり、とても心強いです。それだけ力のある作品に参加しているんだと胸を張らせてもらえる気もして、嬉しいです。
山里 僕も本当にうれしいです。ただ、こんな素晴らしい作品にかかわれただけで、そのうれしさはマックスの状態なんです。だから「受賞した」と聞いても、「当然だよね」としか思わなくて(笑)。それくらい素晴らしい作品なので、できるだけ多くの方にご覧いただきたいです。
(取材・文・写真/井上健一)

映画2026年3月28日
-主演の永瀬廉さんと吉川愛さんと共演してみてどんな印象でしたか。 とても頼りになるお二人でした。ご一緒しているシーンで、私がテストでやったこととは違うような感情で、本番で何かアクションを起こしても、そこに役としてのお芝居を返してくださいま … 続きを読む
ドラマ2026年3月28日
Snow Manの岩本照とTravis Japanの松田元太がW主演するドラマ「カラちゃんとシトーさんと、」の“ととのい上映会&取材会”が東京都内で開催された。本作は、おいしいものが大好きなファッションモデルのカラちゃんと、サウナ … 続きを読む
映画2026年3月27日
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(3月13日公開) 1950年代のニューヨーク、卓球人気の低いアメリカで世界一の卓球選手になることを夢見るマーティ・マウザー(ティモシー・シャラメ)は、親戚の靴屋で働きながら世界選手権に参加するため … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年3月27日
望海風斗主演、スペイン映画界の名匠ペドロ・アルモドバルによる傑作映画を原作としたミュージカル「神経衰弱ぎりぎりの女たち」が、6月7日から上演される。本作は、ある日、唐突に恋人から別れを告げられた女優のぺパが、彼のアパートへ向かったことで、 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年3月26日
-戸塚さんの忘れられない瞬間も教えてください。 戸塚 僕はJUONくんのお芝居です。物語の後半で、ジョンが「Twist And Shout」を歌う前に、ポールがはやし立てるんですが、そのシーンがすごく好きで、毎回、袖から見ていました。JUO … 続きを読む