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いとう 役者さんのマネジャーさんについて正直知らないこともありますが、ある意味役者をよく見せたい、役者の魅力を伝えたいという芯は想像できます。ただ、名物マネジャーという役なので、たぶん年齢もかなり上で、マネジャー歴も長くて、「私で回っていますよ、この現場!」という圧みたいなものが絶対に出ていると思っています(笑)。それと、私と同じトレンディードラマに夢中だった世代だと思うので、ドラマ愛とか人間性が出せたらすてきだなと思っています。
原 プロデューサーは重圧やお金の問題、それに人の間を取り持ったりといろいろな責任を問われる中で、いい作品ができたと思っても、それが評価されなければ、自分が評価されません。それはイコール次の作品を任されないということ。この役がきたときに今まで僕が出演していたドラマのプロデューサーさんの顔を思い浮かべて、僕が出演するにあたって何かしらの圧があったのかと想像したり、事務所のプッシュがあったのかと想像しています(笑)。
いとう 役者“原嘉孝”を見つけてくださったのだと思うよ。プロデューサーもきっと千差万別でいろいろいると思う(笑)。
原 そうですね。本当にいろいろと思い浮かべています(笑)。僕にも山田ジャパンさんの舞台への出演がtimeleszに入る前から決まっていたということや、そのような繋がりがほかにもいくつかありながらも、timeleszに入ってから知ってくださる方もたくさんいて、全部に愛を感じています。山田ジャパンさんも愛があって、僕がtimeleszに入ってから知ってくださった方も愛がある。もしかして、今までの決まった仕事に事務所のプッシュがあったならば、それも愛だと思います。そのような要因をたくさん担っているのがこのドラマプロデューサーという役柄で、いろいろな問題があるということに直面すると思います。しかも若くて、初チーフ・プロデューサーです。
いとう 実年齢くらいだよね。せめてやる気は絶対にあってほしい(笑)。そんな若いプロデューサーが流してほしくはない(笑)。なので、そのプロデューサーがマネジャーとどう対立するかというところが見どころです。

いとうあさこ(左)と原嘉孝(C)エンタメOVO
いとう 本多劇場の横にある小劇場 楽園が山田ジャパンの旗揚げの劇場で、山田と羽鳥(由記)の3人で、「いつか本多劇場に立ちたいね」と話したことがありました。2021年に山田ジャパンの舞台「優秀病棟 素通り科」で一度だけ本多劇場に立ちましたが、私は小屋入りから泣いていました(笑)。山田と(劇場内で)写真を撮りながら「やっとここまでたどり着いた!」などと言っていましたが、コロナ禍のために一席おきでしか客席が解放できなくて、みんながマスクをしなければならなくて。本多劇場に立てた喜びも大きかったんですが、完成形をまだ見られてないので、そういう意味では今回はヤバイです。
原 それはヤバイですね。
いとう 初の本多劇場という喜びとはまた別に、満席の本多劇場が初なので、そこから見た風景はどんな気持ちになるんだろうかと、それが今から震えるぐらいうれしいです。そういう意味では今回の本多劇場は超スペシャルです。
原 僕は演劇を始めた当時はジュニアで、仕事が多いわけでもなかったので、お金がありませんでした。そのような状況で、舞台のお仕事が入ったから勉強しようと、当日券で下北沢の小劇場を回っていました。当時は3000円くらいで見ることができたので、1人でメモ帳を片手に見に行っていました。
いとう 何を書いていたの?
原 本当に演劇のことが分かっていなかったから、「この役者さんのこのペットボトルの飲み方が良かった」とか、役者さんの演技に違和感があれば、なぜ違和感を覚えたのかを、殴り書きでメモ帳に書いて、終演後に見直すということをしていました。それが僕の演劇の始まりで、その始まりの場所が下北沢でした。でも、本多劇場は3000円で見ることができないので、その当時は行けませんでしたし、どの役者の先輩に聞いても「本多劇場って、ちょっと特別だよね」とおっしゃっていたので、僕の中でも本多劇場に対する思いが募ってきています。そして、本作で初めて本多劇場に立ちます。
いとう 千秋楽に2人で泣いているかもね(笑)。
原 (笑)。しかも、僕は数年前まで下北沢に5年間ぐらい住んでいたんです。下北沢はアーティスティックな街で、その夢を追う人が集まる街という憧れと執着もあります。
(取材・文・写真/櫻井宏充)
山田ジャパン2025年9月公演「ドラマプランニング」は、9月26日〜10月5日に都内・本多劇場で上演。

いとうあさこ(C)エンタメOVO

山田ジャパン2025年9月公演「ドラマプランニング」
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