稲垣吾郎、ハリー・ポッター役で「新しい風が吹かせられれば」 舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」【インタビュー】

2025年5月21日 / 08:00

 稲垣吾郎が、現在、ロングラン上演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」にハリー・ポッター役で出演する。本作は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングらが、舞台のために書き下ろした「ハリー・ポッター」シリーズの8作目の物語で、小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に新たな冒険物語が描かれる。稲垣に本作への意気込みや舞台に出演することへの思いなどを聞いた。

稲垣吾郎 【撮影:渡部孝弘/ヘアメーク:金田順子(June)/スタイリスト:黒澤彰乃(クロサワアキノ)】

-出演が決まった心境を聞かせてください。

 夢のようでうれしかったですが、同時に「まさか!」と笑ってしまって(笑)。あまりにもうれしいときって、笑ってしまうことがありますよね。まさにそれで、自分がハリー・ポッターを舞台で演じるとは考えたこともなかったので、あまり現実味がなかったです。スネイプさんと言われたら分かる気がしますが、ハリーさんですから(笑)。ただ、冷静に考えると、僕が演じることで、僕なりのハリーが生まれるのかもしれないと感じましたし、自分にもぴったりなキャラクターなのかなとも思いました。

-ハリーを演じる上で、どんなことを意識したいと考えていますか。

 この偉大な作品のファンの方は世界中にいて、そうしたファンの皆さんの熱量は高く、作品についても僕よりも詳しい方が多いと思うので、プレッシャーはもちろんありますが、「ハリー・ポッター」ファンの皆さんにも認めていただけるように演じたいと思っています。ただ、同じ役を演じても俳優が違えば同じ形にはならないというのも舞台の面白いところですので、自分らしさが出せればいいなと思います。

-稲垣さんらしさというのはどんなところにあると思いますか。

 やっぱり猫に対してのあふれる父性かな(笑)。僕には子どもはいないですが、父親の気持ちに共感するところも多くあったので、「父親」を繊細に演じたいと思っています。特にハリーと息子のアルバスが子ども部屋で話すシーンはすごく切ないなと感じました。そうしたシーンも丁寧に、僕なりの表現で演じられればと考えています。「ハリー・ポッター」ファンの方々は、それぞれのイメージや理想的なハリー・ポッター像がおありだと思うので、そこに新しい風が吹かせられればと思っているところです。

-そもそも稲垣さんと「ハリー・ポッター」シリーズの出合いはいつ頃なのですか。

 映画シリーズが始まった当時、映画紹介コーナーを担当していたので、大きな話題になっていた「ハリー・ポッター」も紹介させていただいたのが最初だったと思います。それまで僕はあまりファンタジー作品になじみがなかったんですが、「ハリー・ポッター」以降はそうした作品も増えてきたような気がします。魔法界のワクワクドキドキを描きながらも、登場人物たちのリアルな姿を描写した作品で、ファンタジックで夢にあふれているけれども、人の心をしっかり描いていて、とても共感できる作品だと感じました。登場人物たちの成長物語でもあり、悪役にも心があることが分かり、すごく新鮮で面白い。きっとファンの方たちはそれぞれ、さまざまな登場人物に感情移入してご覧になっていると思うので、今回は、僕は父としての気持ちをしっかりと体現したいと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「バックルームズ」(9月4日公開)★★★ 出口のない迷宮が生む恐怖  “あるはずのない隙間”から、黄色い壁に囲まれ蛍光灯に照らされた迷宮のような空間へ迷い込んだ男(キウェテル・イジョフォー)が、出口を求めてさまよう。インターネット発の都市伝 … 続きを読む

伊原六花「七五三掛さんが一緒で心強い」七五三掛龍也「伊原さんはオールマイティーな方」痛快リベンジ・エンターテインメントで共演「小麦とバターと復讐と」【インタビュー】

ドラマ2026年10月7日

 10月7日(水)よる11時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット「水ドラ★イレブン」枠で、新ドラマ「小麦とバターと復讐と」がスタートする。  夫と助手に裏切られ、命を落としたパン職人の野崎ミチルが、2年前にタイムリープし、過去をやり直しなが … 続きを読む

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

page top