ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン「主人公はいわゆるスパイスリラーには出てこないようなキャラクター」『アマチュア』【インタビュー】

2025年4月11日 / 08:00

-『ナイト ミュージアム』(06)のアクメンラー王、『ボヘミアン・ラプソディ」(18)のフレディ・マーキュリー。そして今回のチャーリーは全く別種の役柄ですが、演じ分けのコツのようなものはありますか。

ラミ 『ナイト ミュージアム』はロビン・ウィリアムズと一緒に仕事ができたし、キャストも素晴らしかった最高のデビュー作です。ロビン・ウィリアムズからは生涯大事にするようなものをたくさんもらいました。セットでは限られた時間しか一緒に過ごせないけれど、その中で本当にたくさんのアドバイスや学びを与えてくれるメンター(指導者)のような存在と出会うことがあります。フレディ・マーキュリーを演じた時は、自分にとってはフレディ自身がメンターになりました。今回はローレンス・フィッシュバーンのキャラクターがある種メンター的なところがあると思います。そういう人たちに助けられながら演じているところがあります。

 そしてレイチェルもそうです。本当に彼女からは毎日毎日学ぶべきところがたくさんあっていつも話をしていました。勉強すること、プロデュースをすることだけではなくて、演出や監督についても話をしました。出演者である彼女が、カメラの裏側で起きているたくさんのことに目を配りながらも落ち着いていて、優美さを保っている。僕もそういうものを身につけたいと思いました。この業界では、本当はもっといろんな役ができるのに、こういう役しかできないという一つの型にはめられてしまうことが多いのですが、レイチェルはこの映画でカリスマ性やチャーミングさに加えて、コメディエンヌとしての才能も発揮しています。この映画で彼女がコメディーもできることを示したことで、何かが見えてくる気がします。それがこの映画のテーマの一つかもしれません。

レイチェル 私も、何かをやるときには、同じことは繰り返さない、同じアプローチをしないようにと思ってやっていますが、ラミがまさにそうで、それを勇敢に情熱的にやっているところが本当にすごいと思います。彼は、本当にいろいろな役をやっていますが、それぞれを100パーセント違うものとして体現しているところが素晴らしいです。役者としては、本来はそれがベースラインになければならないのですが、それができない人がほとんどの中で、そういうことをしっかりやっていることにものすごくインスピレーションを受けます。今回は、さらにプロデュースもやっているわけですから驚きです。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。  シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは?  それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top