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(C)2025 映画「おいしくて泣くとき」製作委員会
長尾 特別に意識したことはなかったです。安田顕さんを始め、キャストの皆さんは先輩方が多かったですし、スタッフの皆さんも、僕より年齢も経験も上の方ばかりでしたから。どちらかというと、僕が皆さんの力をお借りした、という感じです。ただその分、「みんなで一緒にこの作品をいい方向に持っていけたら」という思いで、毎日撮影を楽しく進められるように心掛けていました。それが形になったのは、監督やキャスト、スタッフの皆さんのおかげです。
當真 長尾さんはとても優しくて、現場を明るく盛り上げてくださっていましたよね。私がミスをしたときも、「そういう日もあるよね」とフォローしてくださいました。
長尾 一生懸命やっている中でときどきミスが出るのは仕方ないよね。自分もミスすることはあるから。むしろ、そこで現場の空気が悪くならないようにした方が、作品にとっていい結果につながると思って。
當真 あと、現場にインスタントカメラをたくさん差し入れて。
長尾 それは、この作品にとって「思い出」が大切なものだと思ったから。僕らはこの作品が形になって残るけど、スタッフの皆さんにも、目に見える形で思い出を残してもらいたかった。だから、スタッフの皆さんと一緒に写真を撮ってアルバムにすれば、一つの作品として残せるんじゃないかと思って。皆さんも楽しんで撮影してくれていたようで、うれしかったな。でも、當真さんも、四つ葉のクローバーを栞にして、スタッフの皆さんに配ってましたよね?
當真 あれは、四つ葉がたくさん生えている場所があったので、「見つかればラッキー」くらいの軽い気持ちで、撮影の合間に探し始めたんです。そうしたら、思った以上に見つかり、私自身が驚いたくらいで(笑)。それをどうするか考えた結果、栞にして皆さんに配ることにしました。
長尾 僕はその様子を「いくつ夢をかなえる気なのかな?」と思いながら見ていた(笑)。つられて僕も探してみたけど、全然見つからなくて。「四つ葉のクローバーも、人を選んでいるのかな?」と悔しかった(苦笑)。
當真 でも、四つ葉よりもレアな五つ葉を見つけたじゃないですか。
長尾 そうだった!五つ葉!きっと効果二倍で、夢が二つかなうはず!(笑)。
當真 心也と夕花のいちずな恋を描いたラブストーリーですが、それだけでなく、周囲の人々のいろんな思いも描かれたとても温かく切ない作品です。ぜひ多くの方にご覧いただけたらうれしいです。
長尾 心也と父親の関係や父親が切り盛りする食堂の話、夕花の家庭の話など、いろんな要素が盛り込まれていて、どこかハッと気付かされる部分がある映画だと思います。この映画をご覧になった皆さんの中に、少しでもそういう気持ちが芽生えてくれたらうれしいです。
(取材・文/井上健一)
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