勝地涼「ただ面白いだけではない」 宮藤官九郎が手掛けるコントで久々のタッグ【インタビュー】

2024年11月6日 / 08:00

-今回は、「免疫力がアップする」コントということですが、勝地さんにとっての免疫力アップの方法は?

 笑うことだと思います。コロナ禍であまり話ができなくて、ふさぎ込んでいたときに笑わないのはやっぱり良くないと思いました。その頃、宮藤さんとテレビ電話をしたことがあったんです。当時、ほとんど人と顔を合わせていなかったこともあって、久しぶりにめちゃくちゃ笑いました。遠距離恋愛中のカップルみたいでしたね(笑)。そのときに「いつかコロナのこの状況を笑って作品でいじれたら面白いよね」ということを宮藤さんがおっしゃっていて、僕も「やりましょう」とそんな話をしたのを覚えています。とにかく笑って、話をしたことですごく元気が出たんです。今は、満席の状態でゲラゲラ笑いながら舞台を見ることができますが、それすら当時は考えられなかった。こうして「舞台で笑って免疫力をあげよう」と言える世の中に戻って本当に良かったなと思います。ゲラゲラ笑うというのは素晴らしいことですし、免疫力もアップすると思います。

-勝地さんは、普段から健康や体のケアを何か行っていますか。

 以前はキックボクシングに通っていましたが、最近はサウナに行くだけで、運動はしていないです。その替わりに、森山未來くんから教わったボールを使ったマッサージやストレッチをしています。未來くんがやっていることなら間違いないだろうと思って(笑)。

-ところで、今年はこの作品で締めくくりとなると思いますが、勝地さんにとってこの1年はどのような1年でしたか。

 あまり調子は良くなかったように思います。「新宿野戦病院」にも呼ばれてないですから(笑)。宮藤さんの映像に呼ばれるというのは、役者として、信頼してもらう必要があるので、もっと頑張らなくてはいけないなと改めて思っているところです。

-2024年に特に印象に残っている出来事を教えてください。

 宮藤さんとこうしてまた舞台をやれることもそうですし、宮藤さんが脚本を担当されたテレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム「終りに見た街」という作品に出演させていただいたことも印象深いです。僕が最初に宮藤さんの作品に出演させていただいたのは、(2008年放送のドラマ)「未来講師めぐる」という作品だったのですが、そのときのプロデューサーやそのつながりで出会った監督と再び仕事ができ、また呼んでもらえるように頑張ろうとすごく感慨深い気持ちになりました。

-では、来年の目標は?

 舞台だけではなく、映像作品にも出演したいと思っていますし、落語もやりたいとも思っています。落語は、風間杜夫さんが年齢を重ねてからやられていたのを見て、役者は仕事が来るのを待っているだけじゃなく、自分から動くことも大事だなと思うようになり、そこから目標にしています。森山未來くんもそうですし、プライベートで仲が良い加藤シゲアキくんも新しいことをやろうと前を向いている人で、その姿を見て刺激を受けています。なので、古典落語にも挑戦して、加藤シゲアキくんに台本を書いてもらう。いつか宮藤さんにも書いてもらう。そんな夢を持って、楽しんでいきたいと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

 ウーマンリブvol.16「主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本」は、11月7日~12月15日に都内・ザ・スズナリ、12月18日~22日に大阪・松下IMPホールで上演。

 

ウーマンリブvol.16「主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本」

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】時空を超えた愛の行方は『楓』『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』『星と月は天の穴』

映画2025年12月20日

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』(12月19日公開)  友人の結婚式で知り合ったデビッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ奇妙なドアにたどり着く。そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。“ … 続きを読む

北香那「ラーメンを7杯くらい食べたことも」天野はな「香那ちゃんのバレエシーンは見どころ」 「ラーメン」と「クラシック・バレエ」が題材のコメディーで共演 NHK夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」完成会見

ドラマ2025年12月19日

 12月19日、東京都内のNHKで、1月5日からスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見が行われ、主人公・千本佳里奈(ちもと かりな)役の北香那、佳里奈の親友・二木優美(ふたぎ ゆみ)役の天野はながドラマの見どころを語ってくれた。 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(9)浅間神社で語る「厄よけの桃」

舞台・ミュージカル2025年12月18日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。  前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む

石井杏奈「人肌恋しい冬の季節にすごく見たくなる映画になっています」『楓』【インタビュー】

映画2025年12月17日

-実際に福士さんと共演してみていかがでしたか。  とてもすてきな方で、待ち時間にちょっとお話できたんですけど、すごく温厚な方でした。お芝居に関してはすごく真面目でストイックで、「このせりふはこうやって言ってみるのもありかも」というような優し … 続きを読む

染谷将太 天才絵師・歌麿役は「今までにない感情が湧きあがってきた」 1年間を振り返る【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月15日

-ご自宅でも絵の練習をされたそうですね。  台本が来るたびに絵を担当するチームとの打ち合わせがあり、練習用の絵が並んだ計算ドリルのようなプリントを数十枚いただくので、それを自宅に持ち帰り、宿題のように繰り返し描いて練習していました。 -歌麿 … 続きを読む

Willfriends

page top