エンターテインメント・ウェブマガジン
ドラリーはその見た目とは真逆で、仕事にとても真面目に取り組んでいて、とても努力家です。これまでいわれのないことで疑われたり、同じ職場の人から変な噂を立てられて誤解されたりすることが多かったのですが、彼女自身はそれをすごく気にしているというわけでもなく、受け止めてしまえるくらい器が大きい人です。自分のことをみんなに知ってほしいのではなく、私は私だからといって生きていける強さを持っています。3人がチームを組んだことで、ようやく心から信頼できる友達や仲間ができますが、それでも彼女は自分のスタンスを変えません。ですが、仲間ができたことによって、強さは増したのかなと思います。それまでは一人で戦っていましたが、仲間と一緒に戦えることで、安心して立ち向かえるようになった。そこがすごく彼女らしい部分で私はとてもいとしいなと演じていて思います。
私は、元々ミュージカルがやりたいという思いから業界に入ったんです。10歳のときに児童劇団に入って、そこから芸歴がスタートしているので、ようやく今、舞台を軸に活動できているなと感じ、人生で1番楽しい時間を過ごさせてもらっていると思っています。もちろん、声優のお仕事も歌のお仕事もとっても大切です。今の私がここにいさせてもらえるのは、それらの経験があったからこそですし、大切さの度合いという意味ではどのお仕事も同じです。それぞれ大好きで、それぞれ大切な現場です。
「自分以外の人になりたい。自分以外の人の人生を歩みたい」と子どもの頃に思ってお芝居を始めたので、とにかくいろいろな役を演じたいと思っています。昔はコンプレックスが強かったので、自分ではない誰かになれるということが救いでもありました。だからこそ、演じているときに平野綾だと気付かれたくないというところがあります。今、幅広い役を演じさせていただいていますが、見終わるまで「あれ、平野綾だったの?」と気付かれないお芝居がしたいと思っています。
どのジャンルから私を知っていただいたかによって、皆さん、持たれているイメージが違うと思います。なので、それがいつの日か一つにまとまって、「平野は平野だからいいよね」と言い合っていただけるような機会があったらうれしいです。そのためには、自分の活動の幅をさらに広げていかなくてはと思うので、年齢などにとらわれずに、自分が思った通りに突き進んで、できるだけ多くの皆さんに知っていただいて、「面白いな」とか「この人を見ていたら毎日を楽しく生きられるヒントもらえた」と思っていただけるような役者になりたいです。
(取材・文・写真/嶋田真己)
ミュージカル「9 to 5」は、10月6日~21日に都内・日本青年館ホールほか、大阪、福岡、静岡で上演。
舞台・ミュージカル2025年7月3日
▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか? K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む
映画2025年7月3日
-実際に演じてみて感じたことや、演じる上で心掛けたことや気を付けたことはありましたか。 自分が桐島を演じる上で一番重要だと思ったのは、(偽名の)「ウチダヒロシ」として、1人の部屋で朝を迎えて、窓を開けてコーヒーを飲んでというシーンでした。 … 続きを読む
ドラマ2025年7月2日
磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む