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七五三掛 歌を通してカビ人間が思っていることや、昔はこういう子だったんだという背景が分かるので、やはり作品の中で歌が重要になってきますし、せりふが歌になっているので、歌うというよりもしゃべっているように歌えたらいいなと思います。ダンスは普段Travis Japanで踊っている曲と音楽的なジャンルが違うので、そこは初挑戦になるのかなと思います。
吉澤 しめが歌っているところを聞いたのですが、すごくいい歌だなと感じましたし、しめはたくさんの歌を全部完璧に覚えてきて音程も当てて来るので素晴らしいなと思いました。僕はハモリの部分が難しいので、これを機に成長していきたいと思います。ダンスは得意分野なので、踊っているときは目がギラギラと、生き生きして踊っているかもしれません (笑)。
七五三掛 しずはメンバーといるときは元気いっぱいで、よくしゃべるのですが、実は心がすごく繊細なんです。ステージで笑いが取れなかったときに楽屋に戻ると、机に顔を伏せて落ち込んでいるときがあって。それくらい繊細で笑いに対してストイックなところがあるんだなと思う一方で、皆の前でギャグを披露しているときは、その繊細さはどこに行ったんだ? というくらいハートが強く見えるので、そこが意外な一面です(笑)。
吉澤 しめは本当は天然なのですが、その天然さを隠そうとしているところがあります。目の前に携帯があるのに「ない」と言っていたり、メンバーの誰もが天然だと思っているのに「いや、僕は天然じゃないけど」とか「そんなことないよ」と言っていて。皆も「いや、天然だから(笑)」という感じで全然隠せていないです。
七五三掛 全力でカビ人間を演じて、カビ人間を通して自分の役や感情の幅を広げて、いろんな発見ができたらいいなと思います。今回からミュージカルになるので、2024年版のダブリンを作り上げていきたいという強い気持ちがありますし、キャストやスタッフの皆さんとたくさんコミュニケーションを取って、すてきなカンパニーで、この世界観のストーリーを作り上げていきたいです。
吉澤 僕たち2人をW主演として選んでいただいて、お芝居や歌のミュージカルができることがうれしいですし、期待を裏切らないような自分たちでいたいと思います。この作品を大好きな方たちが「今年のも最高だったね」と言って劇場を出てもらえるように努力して、全力で演じたいと思うので、ぜひ遊びに来て、今年のミュージカル「ダブリンの鐘つきカビ人間」を楽しんでほしいです。
PARCO&CUBE produce 2024 ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』は、7月3日から東京国際フォーラム ホールCほかで上演。
(取材・文・写真/小宮山あきの)
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