Travis Japan七五三掛龍也&吉澤閑也「期待を裏切らない自分たちでいたい」 ミュージカル「ダブリンの鐘つきカビ人間」【インタビュー】

2024年6月29日 / 08:00

-今回から「カビ人間」がミュージカル版になって歌やダンスの要素が含まれますが、ミュージカル版ならではの面白さや発見はありましたか。

七五三掛 歌を通してカビ人間が思っていることや、昔はこういう子だったんだという背景が分かるので、やはり作品の中で歌が重要になってきますし、せりふが歌になっているので、歌うというよりもしゃべっているように歌えたらいいなと思います。ダンスは普段Travis Japanで踊っている曲と音楽的なジャンルが違うので、そこは初挑戦になるのかなと思います。

吉澤 しめが歌っているところを聞いたのですが、すごくいい歌だなと感じましたし、しめはたくさんの歌を全部完璧に覚えてきて音程も当てて来るので素晴らしいなと思いました。僕はハモリの部分が難しいので、これを機に成長していきたいと思います。ダンスは得意分野なので、踊っているときは目がギラギラと、生き生きして踊っているかもしれません (笑)。

-「カビ人間」は性格と見た目が入れ替わってしまうキャラクターですが、お互いに表には見えていないけれども知っている“意外な一面”は?

七五三掛 しずはメンバーといるときは元気いっぱいで、よくしゃべるのですが、実は心がすごく繊細なんです。ステージで笑いが取れなかったときに楽屋に戻ると、机に顔を伏せて落ち込んでいるときがあって。それくらい繊細で笑いに対してストイックなところがあるんだなと思う一方で、皆の前でギャグを披露しているときは、その繊細さはどこに行ったんだ? というくらいハートが強く見えるので、そこが意外な一面です(笑)。

吉澤 しめは本当は天然なのですが、その天然さを隠そうとしているところがあります。目の前に携帯があるのに「ない」と言っていたり、メンバーの誰もが天然だと思っているのに「いや、僕は天然じゃないけど」とか「そんなことないよ」と言っていて。皆も「いや、天然だから(笑)」という感じで全然隠せていないです。

-それでは、最後に観劇を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。

七五三掛 全力でカビ人間を演じて、カビ人間を通して自分の役や感情の幅を広げて、いろんな発見ができたらいいなと思います。今回からミュージカルになるので、2024年版のダブリンを作り上げていきたいという強い気持ちがありますし、キャストやスタッフの皆さんとたくさんコミュニケーションを取って、すてきなカンパニーで、この世界観のストーリーを作り上げていきたいです。

吉澤 僕たち2人をW主演として選んでいただいて、お芝居や歌のミュージカルができることがうれしいですし、期待を裏切らないような自分たちでいたいと思います。この作品を大好きな方たちが「今年のも最高だったね」と言って劇場を出てもらえるように努力して、全力で演じたいと思うので、ぜひ遊びに来て、今年のミュージカル「ダブリンの鐘つきカビ人間」を楽しんでほしいです。

 PARCO&CUBE produce 2024 ミュージカル『ダブリンの鐘つきカビ人間』は、7月3日から東京国際フォーラム ホールCほかで上演。

 (取材・文・写真/小宮山あきの)

(左から)七五三掛龍也、吉澤閑也

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ジェイソン・ステイサム ~絶滅危惧種のアクションスター~

映画2025年12月31日

筋肉系スターの最後の生き残り  そう考えると、『エクスペンダブルズ』シリーズの現役の傭兵役というのは、ステイサムにとってはむしろ異色と言っていい。多彩な個性や国籍の寄せ集めチームという設定のおかげで、彼のナチュラルな魅力もしっかり際立ってい … 続きを読む

寺西拓人 声優初挑戦は「とても刺激的で楽しい経験でした」 「マクロス」、「アクエリオン」シリーズの河森正治監督の長編アニメーションに出演『迷宮のしおり』【インタビュー】

映画2025年12月30日

-どんな点が楽しかったのでしょうか。  舞台や実写作品の場合、役を演じていても、どこか自分が残っているんです。でも、アニメーションは外見が自分と全く異なるので、より強い没入感が味わえて。それがすごく楽しかったです。 -そういう意味では、主人 … 続きを読む

織山尚大、芸能活動10周年を迎え「今のこの年齢で演じる意味がある」 舞台「エクウス」で3年ぶりの主演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月29日

 映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む

【映画コラム】「2025年映画ベストテン」

映画2025年12月28日

【日本映画】  邦画界は、今年も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』『名探偵コナン 隻眼の残像』など、アニメーション作品が興行成績の上位を占めたが、実写映画でも大ヒット作が生まれた。歌舞伎を題材とした … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】家族の情緒が国境を越える、俳優ムン・ソリが語る「おつかれさま」ヒットの理由

ドラマ2025年12月26日

 ▽家族を世話する母    ムン・ソリは、「クイーンメーカー」(23年)や「私たちの人生レース」(同)のように、女性の主体性や自分らしさを打ち出す役を担い、エンパワーメントの姿を体現してきた。だが「おつかれさま」では、“肩書きのない母”を真 … 続きを読む

Willfriends

page top