朝夏まなと&一路真輝&夢咲ねねが語る、人生を変えるほどの大きな出会い ミュージカル「モダン・ミリー」ではハッピーを届ける【インタビュー】

2024年6月14日 / 08:00

-では、田舎町から出てきたミリーがさまざまな出会いを経て大切なものを見つけるというストーリーにちなんで、皆さんの人生を変えるほどの大きな出会いとは?

夢咲 私はやっぱり宝塚だと思います。中学校の修学旅行で初めて見て「ここに入りたい!」って。高校に行きたくなかったんですよ。高校に行くことに全く魅力を感じなくて、このまま無駄な時間を過ごすのかなと思っていたので、宝塚と出合って、頭の中に鐘が鳴り響いたくらい「私は絶対ここに入るんだ!」となりました。あのとき、修学旅行で宝塚を見なかったら存在も知らなかったので、私にとっては大きなターニングポイントでした。

一路 それまでバレエとか歌はやってたの?

夢咲 バレエはやっていましたが、歌はやったことがなかったです。

朝夏 私も一緒です! 自分のことを言っているのかなと思うくらい同じでした(笑)。私の場合は、宝塚の全国ツアー公演を(出身地の)佐賀で見ました。その頃は、バレエはやっていたけれども、モデルも楽しそうだなとか、アナウンサーもいいなと漠然と思い描いていましたが、宝塚を見て「あっ、ここだ!」と思ったんですよ。だから、(夢咲の話と)全く一緒です。

一路 私も同じように宝塚を見て入りたいと思ったので、入団してからの話でいうと…。私は「男役がやりたい」と思って入ったんですが、研究科4年目のときに、当時のトップスターさんの麻実れいさんの退団公演で、相手役として娘役をやらせていただくことになったんですよ。そのまま娘役になってもよかったんですが、麻実さんがお辞めになるときに「男役に戻りなさいよ」と言ってくださって。それが私の大きなターニングです。あのまま娘役になっていたら、今の私はいないと思います。そうしたら、ミュージカル「エリザベート」にも出会ってないですから。退団後の人生もきっと変わっていたと思います。なので、私にとっては麻実れいさんは神のような存在です。

朝夏 すばらしいお話ですね。私は、宝塚を退団するときがターニングポイントでした。何をしようかと考えていたときに、今のマネジャーさんと出会って、事務所に入って、こうしてずっと続けてきています。今年の11月で退団してから8年目になるのですが、やりたいことをかなえてくださる事務所との出合いは大きかったなと思いました。今、こうして表現ができているのは皆さんの力があったからだと思います。全てがつながっているのを感じています。

-改めて公演への意気込みを聞かせてください。

夢咲 痛快でコメディーの面白さにあふれた、ハッピーな作品です。そのときに生まれるライブ感やそこで生まれた波に乗る楽しさをお客さまと共有し、劇場全体が一体化できるすばらしい時間をお届けできたらと思います。この新しいメンバーでまた新しい「モダン・ミリー」が誕生できるよう精いっぱい努めてまいりたいと思います。

一路 まだどうなるのか想像ができていないので、これからのお稽古がとにかく楽しみです。幕が開いたとき、どんなミアーズになっているのかなと、楽しみに待っていただけたらと思っております。

朝夏 ただ笑って、ちょっとキュンとして、ホロっとできる、そんな作品になっていると思います。きっと癒やし効果も抜群です。日常の憂さ?を晴らしに(笑)、劇場にお越しいただければと思います。劇場を笑いで包みたいと思いますので、新「モダン・ミリー」を楽しみにしていてください。

(取材・文・写真/嶋田真己)

ミュージカル「モダン・ミリー」

 ミュージカル「モダン・ミリー」は、7月10日~28日に都内・シアタークリエほか、大阪、愛知、福岡、東京凱旋公演で上演。

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

▽キム・ゴウンはユミ役にぴったり  –ドラマ化にはどのくらい関わっていますか。   事前にクリエーターと何回かミーティングをしました。物語の順序を入れ替えてみようとか、どこまで表現していいかなどを事前に話し合いました。ウェブトゥ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

-撮影で特に印象に残った場面を教えて下さい。  近所の少年たちにいじめられた幸太が大雨の中、おじさんの家の前で黙って座り込んでいるシーンが、すごく印象に残っています。カメラに綺麗に映るように、大量の雨を降らせていたので、その水圧がものすごく … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。  私は … 続きを読む

上白石萌歌「小さなお子さまから大人の方まで幅広く届いてほしいと思います」『トリツカレ男』【インタビュー】

映画2025年11月11日

-ジュゼッペ役の佐野晶哉さんの印象はいかがでしたか。  ご一緒するのは今回が初めてでした。先に佐野さんの声が吹き込まれている状態でアフレコをさせていただきましたが、1日だけ一緒にお芝居ができた日がありました。その時に、第一声から本当に迷いな … 続きを読む

Willfriends

page top