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誰よりも人間的であるということですね。
杉咲さんとの共演はこれで4度目ですが、毎回驚かされます。いつも台本に書かれた以上のやり取りができるので、常に新鮮で。単にせりふを言っているのではなく、本人の思考から生まれた言葉のように聞こえるのが、杉咲さんのすごいところです。並大抵の努力でたどり着けるレベルではありません。きっと、いろんなものを乗り越えながらやっているのではないでしょうか。そういう意味で、うそのないすてきな俳優さんですし、僕はとても相性のいい方だと思っています。
感覚的なものですが、せりふの温度感だったり、芝居の間だったり…。といっても、役者同士だからわかる、みたいな特別なことではなく、人としての相性で、普段の生活の中で会話のリズムが合う人、合わない人がいるのと同じことです。
杉咲さんを見ていると、背筋が伸びます。例えば、手術シーンで必要な縫合の練習も、僕と同じ頃に始めて、難しい技術をどんどんものにしていき、今はもう、僕とは段違いのレベルに達しています。それはやっぱり、努力のたまものだろうなと。俳優として、という以前に、そういう杉咲さんの人間性に、みんなついていくんでしょうね。それは僕だけでなく、すべてのキャスト、スタッフが同じ思いでいるはずです。
僕も皆さんと同じ『アンメット』という作品のファンの1人なんですよね。僕だけでなく、この作品に関わる皆さんが熱烈な思い入れを持っていて、一言で言えば「『アンメット』という漫画のファンが作ったドラマ」になっています。だから、原作ファンの皆さんと同じレベルで語れると思いますし、皆さんがこのドラマをどう見ているのかも気になります。それこそ、オフ会のような感じで、「私は『アンメット』のここが好き」、「あなたは三瓶先生のどこが好きですか」と、いろんなやり取りをしてみたいくらいで。
その期待に応えられる手応えは十分ありますし、今までにないテレビドラマを作っているという自負もあります。
(取材・文/井上健一)
(C)カンテレ
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