「いろんなことが起きるドラマ。まばたきもできない30分をお届けします」河合優実  ドラマ「RoOT / ルート」【インタビュー】

2024年4月1日 / 08:00

(C)P.I.C.S.・此元和津也 / RoOT製作委員会

-ちょっと映画的な映像だなと思ったのですが、完成作を見てどんな印象でしたか。

 完成作を見てイメージがちょっと変わりました。いろんな角度からいろんなレンズで撮ってくださいましたし、自分たちはお芝居というベクトルでしかできることがなかったけれど、すごく編集に時間をかけて、とても魅力的な映像に仕上げていただいたので、現場にいる時とはまた違う感覚で、お客さんとして楽しめるぐらいのすてきな映像でした。

-玲奈は、年上で後輩の佐藤にきついことを言ったりもします。凸凹コンビというか、コミカルなところもありますが、彼との関係性は演じていてどう感じましたか。

 そういう分かりやすいキャラクターが最初から提示されていたので、坂東さんとはそれを自然に構築していける関係性でした。事前に2人で打ち合わせをしたわけではないんですけど、撮影が進んでお芝居をしているうちに、玲奈と佐藤としての関係性が深まったり遠ざかったりしながら変わっていくのを逐一確認し合ったりして、すごく話しやすかったです。リラックスして、お互いが演じる上でのアイデアを投げ合えたような感じがしました。

-回を重ねるごとに、2人の関係性もだんだんと変わっていくのでしょうか。

 そうですね。最初は玲奈が佐藤に対してきつく当たっているんですけど、そこからちゃんとバディになっていきますし、信頼関係のようなものが芽生えてくるので、それを撮影している時に実感できました。このシーンでこういうふうに距離が縮まるんだということを感じ取ることができました。

-土屋監督の印象は?

 監督は、すごく柔らかい方で、映像に対するこだわりが強いと思うんですけど、演者を無理に型にはめようとすることが全くなくて、むしろ私たちから自然に出てきたものをとても楽しんでくださっていました。修正する時も、とてもにこやかに、修正すべきところを緩やかに直してくれるみたいな感じでした。監督のそういう人柄が、現場全体をいい空気にしていたのかなと思います。

-最後に、視聴者に向けて、見どころも含めてアピールをお願いします。

 完成した映像を見て、「このドラマを見たい」と思えるようなものに仕上げてくださったと実感しているので、とにかくいろんな方に見ていただきたいです。撮影中は、すごく目まぐるしくいろんなことが起きるドラマで、まばたきもできない30分をお届けしたいと思っていましたが、本当にそうなったなと思います。ぜひ自由に楽しんでいただきたいと思います。

-今後、こんな役を演じてみたいという希望はありますか。

 あまり特定の役は決めていないんですけど、今23歳で、この玲奈役も19歳です。まだ高校生の役とかが多くて、自分の年齢までの人生しか役としての経験がないので、これから先、年齢を重ねていって、働くとか、家族を持つとか、そういう10代の役では経験できなかったようなことを経験してみたいなと思います。あまりとらわれずに、面白い作品に出たいという感じですね。

(取材・文・写真/田中雄二)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは?  それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

-おばあちゃん役の風吹ジュンさんとの印象に残ったエピソードがあれば。  とても面倒見のいい方で、何か聞いたら何でも返してくれるし、気を使ってくださいました。本当は僕が気を使わなければいけないのに、風吹さんの方から、「大丈夫よ。頑張ろうね」っ … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

page top