「仮面ライダー555」20周年作品は「みんなが歩んできた結果」メインキャストが再集結! 半田健人&芳賀優里亜&村上幸平&藤田玲『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』【インタビュー】

2024年2月1日 / 14:22

-当時強烈な印象を残した“草加スマイル”を見ると、「あの草加だ!」とうれしくなります。

村上 皆さんが期待しているものは、きちんとお見せしないといけませんから(笑)。

半田 でも、あちこちで草加スマイルをやりすぎているのは問題だよ(笑)。あれは本来、ぞっとするものだったんだよ。うわ、こいつ悪い、裏の顔あるわ、って。

芳賀 お説教が始まった(笑)。

半田 だけど、今は劇場で笑いが起きると思うよ。「キターッ!」って。名物みたいになっているから。

藤田 でも、そういうものを作れたのは、すごいですよ。

村上 そうだよ。こないだ中国でのイベントでも、カイザのコスプレをしているお客さんに、(草加の最期をまねて)首を「ゴキッ!」とやってもらったら、会場全体が「うわーっ!」って。

藤田 それはすごい(笑)。でも、20年前から始めて、毎年何回くらいやるんですか? 草加スマイル。

半田 しょっちゅうやってるの。

村上 ごめんなさい。しょっちゅうやってます(笑)。

(左から)藤田玲、村上幸平、半田健人、芳賀優里亜(C)エンタメOVO

-テレビシリーズで最強のオルフェノクだった北崎は今回、その強さに磨きがかかっていますね。

藤田 そうですね。ただ、昔は「子どもなのに怖い」、「子どもなのに強い」という二面性が北崎の魅力だったんですけど、今回それはできないので、どう二面性を出すか、だいぶ考えました。最終的には、ふわふわした部分は残しつつ、どしっとした“社長感”で、二面性を出そうと。

芳賀 リアルにアクションをやっているから、そこも最強感が出ていて。

藤田 あの頃は、アクションの経験がなかったので、加減がわからず、スパイダーオルフェノクを踏みつけるだけで、NG連発でしたからね(笑)。その点でも、20年の成長を見せられたかなと思います。

-本作では、サプライズ満載の物語に加え、「どう生きるか」という「555」の根底にあるテーマもきちんと受け継がれていますね。

半田 そういうメッセージ性は、20年前も今も変わりませんよね。だけど、自分自身が大人になったことで、そこに対する理解度が深まった点が、今回は大きく違う。例えば、巧の振る舞いについても、当時は「台本に書いてあるから」で演じていたんだけど、この20年、自分がいろんな経験をしたことで、肌感覚で演じられるようになった。その分、芝居の説得力も増したんじゃないかな。

芳賀 その点で私は今回、すごく不思議な経験をした。実は、ラスト近くでオルフェノクを話題にした真理のせりふをどんなふうに言えばいいのか、とても悩んだの。結局、「これでいいのかな?」と迷いつつ、ホンを信じてやったんだけど、試写でそのシーンを客観的に見たら、すごくふに落ちるものがあって。あれは、20年経っていろんな経験をした今回の真理だからこそ出てきた言葉だったなと…。経験を重ねないとわからないことって、人にはたくさんあるんだなと痛感した。だから、当時は「嫌な人」に見えた草加くんも、年齢を重ねてから見直したら、きっと捉え方が変わるんじゃないかな。

村上 全然違うと思う。一見、嫌なやつかもしれないけど、草加には草加の正義があり、対オルフェノクという点では、完全に正義のヒーローなんだよ。オルフェノクは実際、人をあやめているわけだから。でも、ちょっとずつ性格が悪かったりするので、嫌なやつに見えるだけで。

半田 筋は通っているんだよね。「俺のことを好きにならないやつは、邪魔なんだよ」という草加の有名なせりふも、ひどい言葉だけど、極論すれば、誰でもそう思うところはあるでしょ。みんな、自分のことを好きな人が好きだもの。ただ、それを口に出すのが、草加1人というだけで。つまり、みんな心のどこかに持っている深層心理みたいなものを凝縮したのが、草加なのかもしれない。

村上 だから、年齢を重ねるほど、草加がかわいく見えてくるんじゃないかな。一生懸命だし、頭が良くて、運動神経もいいはずなんだけど、すごく不器用だな、みたいなね。

藤田 「555」のテーマという話に戻ると、20周年でこうしてまた集まれたこと自体が、その象徴ですよね。みんなが歩んできた結果として、この作品が生まれたわけですから。僕もあれから20年、役者を続け、いろんな役や作品に出会う中で、「555」で描かれた「どう生きるか」が永遠のテーマだったことに気付きました。そういう意味では、この作品が「555」の魅力を再確認するいい機会になったし、ファンの皆さんにとってもそうなってくれたらうれしいですね。

(取材・文・写真/井上健一)

©2024 石森プロ・バンダイ・東映ビデオ・東映 ©石森プロ・東映

2024年2月2日(金)より新宿バルト9ほかにて期間限定上映開始

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

松本怜生 豊臣兄弟を支える忠臣・石田三成を好演中「演技について家臣団で話し合っています」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年10月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴秀長/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡跡を描く物語は快調に進行中だ。劇中、秀 … 続きを読む

柚香光「つややかで、あでやかで、華やか、そして情に深く」 最後の「髑髏城の七人」に挑む思い【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月11日

-役者としては、そのいのうえさんが提示したものを超えるというのは大変だったのでは?  いのうえさんがやると稽古場がドカンと揺れるぐらい周りにいる皆さんが笑うので、いのうえさんの後にやるというのはなかなかのプレッシャーでした(笑)。 -今作の … 続きを読む

堤真一「自分なりの演じ方」で描き出す 濵田崇裕、ローマは「僕が出会ったことがない人間」 「グレンギャリー・グレンロス」で初共演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月10日

-そうした役柄に共感するところはありますか。 濵田 ローマは、二幕になると、途端に本性が見えてきて、それまで隠していたものがあることが分かるので、どれが本当のローマなんだろうかと思います。なので、共感は難しいですが、これまで僕が出会ったこと … 続きを読む

戸田菜穂「スッとあの時代に入っていけるような空気がありました」名作漫画の実写映画化で、昭和の母を好演『遥かな町へ』【インタビュー】

映画2026年10月9日

-戸田さんが当時の生活に引かれる理由は何でしょうか。  昔から、向田邦子さん(「寺内貫太郎一家」、「阿修羅のごとく」などを手掛けた昭和の脚本家、小説家)の作品や、そこ描かれている戦後昭和の生活スタイルが好きだったんです。世の中は今よりもずっ … 続きを読む

【映画コラム】9月の公開映画から

映画2026年10月8日

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(11日公開)★★★ 戦争が残した加害と被害の記憶  ベトナム戦争に従軍した元海兵隊員アレン・ネルソン(ロドニー・ヒックス)は、帰国後も戦場の記憶に苦しみ続ける。だが、自らの戦争体験を人前で語り始 … 続きを読む

page top