本島純政「先輩仮面ライダーとの共演は励みになりました」期待の新星が「仮面ライダーガッチャード」初の劇場版に挑む【インタビュー】

2023年12月21日 / 07:00

 テレビ朝日系で放送中の人気特撮ドラマ「仮面ライダーガッチャード」初の映画『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』が、12月22日から全国公開となる。本作では、「仮面ライダーギーツ」との夢の共演が実現。主人公・一ノ瀬宝太郎=仮面ライダーガッチャードを演じるのは、18歳で大役を勝ち取った期待の新星・本島純政。劇場版に懸ける意気込みや撮影の舞台裏、見どころなどを聞いた。

Photo:Fujimoto Kazuhito

-「仮面ライダーガッチャード」の放送開始から3カ月ほどたちましたが、ここまで振り返ってみて感想はいかがですか。

 宝太郎が徐々に成長していくのがすごく楽しいです。第1話では、宝太郎は明るく元気いっぱいなごく普通の高校生という感じでした。でも、「101体のケミー(錬金術によって生み出された人工生命体)と仲間になる」という自分の夢=“ガッチャ”を見つけてからは、いくつもの壁にぶつかりながらも、諦めずにもがき続け、次第に成長してきています。その様子に僕自身も手応えを感じています。現場でも、共演者のみんなと打ち解けてきて、お芝居について「ここはもっとこうしてみようか」と、お互いに高め合える関係にもなってきたので、すごくいい雰囲気で進んでいます。

-宝太郎を演じる上でも変化が出てきたと?

 落とし込めてきている手応えは日に日に感じています。最初の頃は、宝太郎のテンションに合わせようと、撮影前にジムに通ってアドレナリンを出したりしていたんですが、宝太郎のテンション感がつかめてきてからは、緩急を意識するようになって。ただ同時に、僕自身が宝太郎の影響を受け、日常の中でうれしいときや何か失敗した時、つい口癖の「ガッチャ!」が出てしまうのが、うれしい悩みです(笑)。

-そして迎えた今回の劇場版では、「仮面ライダーギーツ」の皆さんとの共演が実現しました。

 僕は「仮面ライダーガッチャード」のオーディションを受ける以前から「仮面ライダーギーツ」を見ていたので、ギーツチームとの共演はすごくうれしかったです。ですがやはり皆さん、1年間ライダーをやってきた先輩ですから、とても貫禄があり、最初はだいぶ緊張しました。でも、ギーツチームの皆さんが親しく話し掛けてくださったおかげで、すぐになじむことができました。「仮面ライダーギーツ」は、放送が終わった今も多くのファンがいるので、「僕も1年後、そうなれるように頑張ろう!」と励みにもなりました。

-仮面ライダーギーツ=浮世英寿役の簡秀吉さんと共演した感想は?

 ものすごく風格があるなぁ…と。だから僕自身も、この映画の大きな見どころになるギーツとガッチャードの同時変身は、絶対にいいシーンにしようと気合を入れて臨みました。ただ、2人の変身ポーズが違うので、「変身!」の掛け声を合わせるのにかなり苦労して。簡さんが「ここは、もっとゆっくりやってみようか」といった感じでリードしながら、一緒に練習してくださいました。そんなふうに2人で力を合わせて撮ったシーンなのでとてもかっこいいシーンになったと思います。簡さんからは、「1日1日を大切に」というアドバイスもいただき、今まで以上に日々の撮影を大切にするようになりました。

-映画では、「仮面ライダーギーツ」に登場した仮面ライダータイクーン=桜井景和と宝太郎が2人で行動する場面もありますが、演じる佐藤瑠雅さんとの共演はいかがでしたか。

 アフレコの時、佐藤さんが、すごく面白いアドリブをされていて笑いが止まりませんでした(笑)。景和は比較的、宝太郎にキャラクターが近いので、そんなふうに人を笑顔にするお芝居は、僕もお手本にしたいなと思いました。

-本島さんが考える映画の見どころは?

 この映画には、テレビシリーズではレアな存在であるレベルナンバー10のケミーがたくさん登場しますし、映画限定フォーム「仮面ライダースターガッチャード」も登場、もちろん、おなじみの宝太郎のユニークな創作料理もスペシャル版が登場します。他にもサプライズな展開も含めて見どころ満載ですが、その中でも僕が注目してほしいのは、宝太郎の成長です。お母さんとけんかをして家を飛び出した宝太郎が、いろんなことを経験した末のラストのシーンは、僕自身も気合が入ったシーンになりました。ぜひご家族でご覧いただけたられしいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

織山尚大、芸能活動10周年を迎え「今のこの年齢で演じる意味がある」 舞台「エクウス」で3年ぶりの主演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月29日

 映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む

【映画コラム】「2025年映画ベストテン」

映画2025年12月28日

 今回は、筆者の独断と偏見による「2025年公開映画ベストテン」を発表し、今年を締めくくりたいと思う。 【外国映画】  2025年公開の外国映画を振り返った時に、今年の米アカデミー賞での受賞作は最近の映画界の傾向を象徴するようで興味深いもの … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】家族の情緒が国境を越える、俳優ムン・ソリが語る「おつかれさま」ヒットの理由

ドラマ2025年12月26日

 今年のヒットドラマ、Netflixシリーズ「おつかれさま」。子どもから親へと成長していく女性の人生とその家族を描き、幅広い世代から支持され大きな話題を呼んだ。IU(アイユー)との二人一役で主人公エスンを演じたムン・ソリに、ドラマの振り返り … 続きを読む

田中麗奈「こじらせ男の滑稽で切ない愛の行方を皆さんに見届けていただきたいと思います」『星と月は天の穴』【インタビュー】

映画2025年12月24日

 脚本家としても著名な荒井晴彦監督が、『花腐し』(23)に続いて綾野剛を主演に迎え、作家・吉行淳之介の同名小説を映画化した『星と月は天の穴』が12月19日から全国公開された。過去の恋愛経験から女性を愛することを恐れながらも愛されたい願望をこ … 続きを読む

天海祐希、田中哲司、小日向文世、でんでん、塚地武雅「12年の集大成を見届けてください!」大ヒットシリーズ、ついに完結! 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」【インタビュー】

映画2025年12月23日

 2014年1月にスタートしたテレビ朝日系列の大ヒットドラマ「緊急取調室」。たたき上げの取調官・真壁有希子が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称:キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一 … 続きを読む

Willfriends

page top