「仮面ライダー555」20周年作品は「みんなが歩んできた結果」メインキャストが再集結! 半田健人&芳賀優里亜&村上幸平&藤田玲『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』【インタビュー】

2024年2月1日 / 14:22

 2003~04年にテレビ放送された平成仮面ライダー第4弾「仮面ライダー555(ファイズ)」20周年作品『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』が、2月2日から劇場上映される。仮面ライダーファイズに変身する主人公・乾巧(=いぬい・たくみ)と仲間たちが、人類が進化した怪人“オルフェノク”との戦いを終えた20年後を舞台に、メインキャストが再集結し、人類とオルフェノクの運命を巡る新たな物語が繰り広げられる。公開を前に、乾巧役の半田健人、ヒロイン・園田真理役の芳賀優里亜、仮面ライダーカイザ=草加雅人役の村上幸平、謎を秘めて再登場する北崎役の藤田玲が、20年ぶりの続篇への思いを語り合った。

(左から)藤田玲、村上幸平、半田健人、芳賀優里亜(C)エンタメOVO

-主人公・乾巧が、かつてオルフェノクを支配していた敵・スマートブレイン社の手先として登場する序盤からサプライズ満載の物語ですが、台本を読んだときの感想は?

半田 これなら、長年の「555」ファンの皆さんが楽しんでいただけるんじゃないかなと。(テレビシリーズ全話も手掛けた脚本家の)井上敏樹さんらしいホンだな、という印象でしたね。

芳賀 個人的には、私の中で園田真理の物語は、テレビシリーズで終わっていたんです。その彼女の人生が20年越しに動き出すことが、楽しみでもありつつ、ちょっと怖さもあって…。だから、台本を開くのに、少し時間がかかりました。覚悟を決めて読んでみたら、衝撃的な展開もあり、すぐには受け止めきれなくて。

村上 僕は最初、「正当な続篇」と聞き、「どうやって出るんだろう?」と。草加は、首を折られて灰になっているから(笑)。でも、台本を読み始めたら、なるほど、その手があったかと。

藤田 まさか、でしたよね。僕もマネジャーから「出るよ」と言われ、「どうやって!?」と、ドキドキしました。北崎も、テレビシリーズでは食われちゃってますし(笑)。

芳賀 果たして、北崎なのか?って(笑)。

藤田 そう。「カメオ出演かな?」とも思ったけど、しっかり北崎で。しかも、スマートブレインの社長になっていて、どういうことなんだろうと。ただ、「望」と下の名前がついたのはうれしかったな。エンドロールを見たら、やっぱり「北崎」だったけど(笑)。

-かつての役を久しぶりに演じるために心掛けたことは?

半田 僕は当時から、巧を半分ぐらい、自分のままで演じていたんです。だから今回も、考えすぎると巧から遠ざかってしまうと思い、なるべく当時のようにフランクな気持ちで演じることを心掛けました。

芳賀 私も当時、等身大でやっていた部分もあるので、今回もそれほど意識したことはなかったな。でも、今回の真理を全て受け止めて演じられたかというと、迷いながらやっていた部分も大きくて…。ただ、それはそれでいいかなと思って、現場に身を委ね、みんなの顔を見て、監督とディスカッションを重ねる中で生まれた気持ちを大切していた気がする。

村上 僕は以前、ゲームに収録した草加の声が「似てない」と言われたことがあって(苦笑)。

芳賀 どういうこと?

藤田 自分なのに?

半田 でも、そのファンの気持ちも分かる。村上さんは草加のキャラが一人歩きしているんだよ。

村上 僕はずっと、「913(カイザ)祭」(村上が毎年開催している「555」関連のイベント)を続けていたので、一人歩きしていた部分もあるし、「僕が発すれば、それは草加だろう」という慢心もあったなと反省した。

芳賀 なるほど。

村上 だからそれが、草加という役をもう一度、客観的に見直すいいきっかけになった。おかげで、ここまでが草加かな、というガイドラインができたし。

半田 村上さんは僕らと違って、当時から草加雅人という役をものすごく作り込んでいたからね。実際の村上さんは、あんな嫌な人じゃないし(笑)。

©2024 石森プロ・バンダイ・東映ビデオ・東映 ©石森プロ・東映

 

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

堤真一、三宅唱監督「実はこういうことも奇跡なんじゃないのということを感じさせてくれる映画だと思います」『旅と日々』【インタビュー】

映画2025年11月6日

 三宅唱監督が脚本も手掛け、つげ義春の短編漫画『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』を原作に撮り上げた『旅と日々』が11月7日(金)から全国公開される。創作に行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先での出会いをきっかけに人生と向き … 続きを読む

【映画コラム】俳優同士の演技合戦が見ものの3作『爆弾』『盤上の向日葵』『てっぺんの向こうにあなたがいる』

映画2025年11月1日

『爆弾』(10月31日公開)  酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。  やがてその言葉 … 続きを読む

福本莉⼦「図書館で勉強を教え合うシーンが好き」 なにわ男⼦・⾼橋恭平「僕もあざとかわいいことをしてみたかった」 WOWOW連ドラ「ストロボ・エッジ」【インタビュー】

ドラマ2025年10月31日

 福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ  Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む

吉沢亮「英語のせりふに苦戦中です(笑)」主人公夫婦と関係を深める英語教師・錦織友一役で出演 連続テレビ小説「ばけばけ」【インタビュー】

ドラマ2025年10月31日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。明治初期、松江の没落士族の娘・小泉セツと著書『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)夫妻をモデルに、怪談を愛する夫婦、松野トキ(髙石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ) … 続きを読む

阿部サダヲ&松たか子、「本気でののしり合って、バトルをしないといけない」離婚調停中の夫婦役で再び共演 大パルコ人⑤オカタイロックオペラ「雨の傍聴席、おんなは裸足・・・」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年10月31日

 宮藤官九郎が作・演出を手掛ける「大パルコ人」シリーズの第5弾となるオカタイロックオペラ「雨の傍聴席、おんなは裸足・・・」が11月6日から上演される。本作は、「親バカ」をテーマに、離婚を決意しているミュージカル俳優と演歌歌手の夫婦が、親権を … 続きを読む

Willfriends

page top