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おっしゃる通り、普段はベテランの監督やスタッフ、先輩の俳優の方々とご一緒する現場が多いのですが、今回はスタッフや俳優を含め、私と同世代かそれよりも若い人たちが集まっていました。おかげで、みんな仲良くなりすぎなくらい、仲良くなってしまって(笑)。撮影が休みの日には、ペンションの方が作ってくださった食事を、みんなで集まって食べたりしていました。その一方で、それぞれが仕事に集中したいときには適度に距離をとるなど、ただ仲良しなだけではない、すごくいいチームで。先ほどお話しした教会のシーンを始め、精神的、肉体的に大変な撮影もあったのですが、それを乗り越えられたのは、このチームのおかげです。
木竜麻生(ヘアメイク:主代美樹、スタイリスト:カワサキタカフミ)(C)エンタメOVO
確かにここ1、2年、年下の役者の方から、「あの作品どうだったんですか?」と聞かれる機会が増えてきました。まだまだ他人にアドバイスできるような立場ではありませんが、これまでの自分の経験を伝えることで、先輩方と一緒にものを作り上げていく「大人の自由工作」のような映画の現場の楽しさを知ってもらえたら、と思っています。同時に、「人は鏡」なので、相手に楽しんでもらうには、自分が率先して現場を楽しまなければいけないなと。そうやってお互いに楽しむことで、映画の現場がより楽しくなっていったらいいですね。
「もう10年!?」と驚くばかりですが、それくらい夢中になってやってこられたんだなと。その時々でいろんな悩みはありましたが、いろんな人に出会い、それによっていろんな自分にも出会いながら、楽しんでこの仕事を続けてこられた自分は、すごくラッキーでした。10年の節目と同時に30代を迎える今年は、作品や役柄の幅を広げるだけでなく、いろんな経験を積み、1人の人間としても成長していきたいと思っています。
(取材・文・写真/井上健一)
『熱のあとに』©2024 Nekojarashi/BittersEnd/Hitsukisha
2月2日(金)、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国ロードショー!
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ドラマ2025年7月5日
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▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか? K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む