エンターテインメント・ウェブマガジン
おっしゃる通り、普段はベテランの監督やスタッフ、先輩の俳優の方々とご一緒する現場が多いのですが、今回はスタッフや俳優を含め、私と同世代かそれよりも若い人たちが集まっていました。おかげで、みんな仲良くなりすぎなくらい、仲良くなってしまって(笑)。撮影が休みの日には、ペンションの方が作ってくださった食事を、みんなで集まって食べたりしていました。その一方で、それぞれが仕事に集中したいときには適度に距離をとるなど、ただ仲良しなだけではない、すごくいいチームで。先ほどお話しした教会のシーンを始め、精神的、肉体的に大変な撮影もあったのですが、それを乗り越えられたのは、このチームのおかげです。
木竜麻生(ヘアメイク:主代美樹、スタイリスト:カワサキタカフミ)(C)エンタメOVO
確かにここ1、2年、年下の役者の方から、「あの作品どうだったんですか?」と聞かれる機会が増えてきました。まだまだ他人にアドバイスできるような立場ではありませんが、これまでの自分の経験を伝えることで、先輩方と一緒にものを作り上げていく「大人の自由工作」のような映画の現場の楽しさを知ってもらえたら、と思っています。同時に、「人は鏡」なので、相手に楽しんでもらうには、自分が率先して現場を楽しまなければいけないなと。そうやってお互いに楽しむことで、映画の現場がより楽しくなっていったらいいですね。
「もう10年!?」と驚くばかりですが、それくらい夢中になってやってこられたんだなと。その時々でいろんな悩みはありましたが、いろんな人に出会い、それによっていろんな自分にも出会いながら、楽しんでこの仕事を続けてこられた自分は、すごくラッキーでした。10年の節目と同時に30代を迎える今年は、作品や役柄の幅を広げるだけでなく、いろんな経験を積み、1人の人間としても成長していきたいと思っています。
(取材・文・写真/井上健一)
『熱のあとに』©2024 Nekojarashi/BittersEnd/Hitsukisha
2月2日(金)、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国ロードショー!
映画2025年9月18日
『遠い山なみの光』(9月5日公開) 1980年代のイギリス。日本人の母とイギリス人の父との間に生まれロンドンで暮らすニキ(カミラ・アイコ)は、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため、異父姉の景子が亡くなって以来疎遠になっ … 続きを読む
2025年9月18日
▼新しい美の概念 志賀直哉や武者小路実篤らと文芸雑誌『白樺』を創刊し、西洋美術を紹介していた柳宗悦(1889-1961)は、浅川兄弟との関わりで初めて朝鮮に興味を持つことになる。 「(彫刻家を目指していた)伯教さんは『白樺』を読み、柳先 … 続きを読む
映画2025年9月18日
-劇中に流れるさまざまな曲は、全て監督のチョイスですか。 音楽は全て私のチョイスです。こういうシーン、こういう状況だったらこの音楽は意味があるかなと考えながら一つ一つ選んでいきましたが、いろんな人たちの意見も聞きましたし、私自身もたくさん … 続きを読む
映画2025年9月16日
-お芝居に悩んだり、難しさを感じたりすることはありませんでしたか。 前田 たくさんあります。でもその都度、松井監督と相談しながら進めていきました。迷ったときは、松井監督を信じればいい、という信頼関係が出来上がっていたので。 窪塚 松井監督は … 続きを読む
映画2025年9月12日
-ルンメイさん、夫・賢治役の西島秀俊さんの印象はいかがでしたか。 ルンメイ 今回西島さんと一緒にお仕事ができたことはとても光栄でした。西島さんは経験豊かな方なので、私は現場でとても安心して演技をすることができました。西島さんがいろんなエネル … 続きを読む