木竜麻生「橋本愛さんや仲野太賀さんと思い切ってお芝居ができました」 デビュー10年を迎える実力派若手女優が謎の女を熱演『熱のあとに』【インタビュー】

2024年2月1日 / 11:56

-ところで本作は、山本監督を含め、木竜さんと同世代の若い人たちが中心になって製作していますね。

 おっしゃる通り、普段はベテランの監督やスタッフ、先輩の俳優の方々とご一緒する現場が多いのですが、今回はスタッフや俳優を含め、私と同世代かそれよりも若い人たちが集まっていました。おかげで、みんな仲良くなりすぎなくらい、仲良くなってしまって(笑)。撮影が休みの日には、ペンションの方が作ってくださった食事を、みんなで集まって食べたりしていました。その一方で、それぞれが仕事に集中したいときには適度に距離をとるなど、ただ仲良しなだけではない、すごくいいチームで。先ほどお話しした教会のシーンを始め、精神的、肉体的に大変な撮影もあったのですが、それを乗り越えられたのは、このチームのおかげです。

木竜麻生(ヘアメイク:主代美樹、スタイリスト:カワサキタカフミ)(C)エンタメOVO

-若い人が多い現場では、木竜さんもややお姉さん的な立場になると思いますが、自分の立ち位置に対する意識が今までと変わったようなことはありますか。

 確かにここ1、2年、年下の役者の方から、「あの作品どうだったんですか?」と聞かれる機会が増えてきました。まだまだ他人にアドバイスできるような立場ではありませんが、これまでの自分の経験を伝えることで、先輩方と一緒にものを作り上げていく「大人の自由工作」のような映画の現場の楽しさを知ってもらえたら、と思っています。同時に、「人は鏡」なので、相手に楽しんでもらうには、自分が率先して現場を楽しまなければいけないなと。そうやってお互いに楽しむことで、映画の現場がより楽しくなっていったらいいですね。

-2018年に『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』で多数の映画賞を受賞し、昨年は『Winny』『福田村事件』で活躍するなど、着実に歩んできた木竜さんにとって、デビュー10年の節目に公開される本作も、新たな一歩を記す作品になりそうですね。それでは最後に、今年の目標などありましたらお聞かせください。

 「もう10年!?」と驚くばかりですが、それくらい夢中になってやってこられたんだなと。その時々でいろんな悩みはありましたが、いろんな人に出会い、それによっていろんな自分にも出会いながら、楽しんでこの仕事を続けてこられた自分は、すごくラッキーでした。10年の節目と同時に30代を迎える今年は、作品や役柄の幅を広げるだけでなく、いろんな経験を積み、1人の人間としても成長していきたいと思っています。

(取材・文・写真/井上健一)

『熱のあとに』©2024 Nekojarashi/BittersEnd/Hitsukisha

2月2日(金)、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国ロードショー!

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

『罪人たち』と『ワン・バトル・アフター・アナザー』が対決!『国宝』ほか日本にゆかりの作品も。授賞式直前!第98回アカデミー賞を占う【コラム】

映画2026年3月13日

 3月15日(日本時間3月16日(月))、映画の祭典・第98回アカデミー賞授賞式が、アメリカのロサンゼルスで開催される。今年は人種差別に対する風刺を交えたアクションホラー『罪人たち』が16ノミネートで、最多記録を更新したことが大きな話題とな … 続きを読む

LiLiCo「ドキュメンタリーは本気なんです」「TBSドキュメンタリー映画祭2026」【インタビュー】

映画2026年3月12日

-おススメの作品は。  ボーイズグループを追った『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』と、脚本家の野島伸司さんに密着した『野島伸司 いぬ派だけど ねこを飼う」、『ブルーインパルスの空へ』は比較的分かりやすいと思いま … 続きを読む

【インタビュー】「ルーツを大切にする心を知って」、台湾原住民シンガーのサウヤーリさんが大阪でパフォーマンス

音楽2026年3月11日

▼海の民特有の発声 ――台湾と地理的にも近い沖縄に共通点を感じることはありますか。  音楽面では、海の民特有の「明るく響き渡る発声」に非常に親近感を覚えますね。今回の来日は、集落の人々の祝福を背負っているような不思議な感覚があります。私の故 … 続きを読む

「再会」“万季子”井上真央の過酷な過去が判明 「ラストの4人の友情と愛情に泣いた」「真犯人はあの人」

ドラマ2026年3月11日

 竹内涼真が主演するドラマ「再会~Silent Truth~」(テレビ朝日系)の第8話が、10日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます)  本作は、横関大氏の推理小説『再会』をドラマ化。刑事・飛奈淳一(竹内)が、殺人事件の容疑者となった … 続きを読む

「未来のムスコ」「将生(塩野瑛久)が本命ルートを突っ走っている。まー先生(小瀧望)は出走が遅い気が…」「颯太くん(天野優)、めっちゃ演技が上手で感心した」

ドラマ2026年3月11日

 火曜ドラマ「未来のムスコ」の(TBS系)の第8話が、10日に放送された。  本作は、夢も仕事も崖っぷちのアラサー女性・汐川未来(志田未来)のもとに、“未来のムスコ”だと名乗る颯太(天野優)が現れたことから始まる、時を超えたラブストーリー。 … 続きを読む

page top