本島純政「先輩仮面ライダーとの共演は励みになりました」期待の新星が「仮面ライダーガッチャード」初の劇場版に挑む【インタビュー】

2023年12月21日 / 07:00

-宝太郎の母・珠美を演じているのは、南野陽子さんですね。

 南野さんは、僕がどんなお芝居をしても、いつもナチュラルに受け止めてくださるので、すごく安心感があります。今回の映画でも、今言った宝太郎の成長を表現する場面を撮影するのがすごく大変だったんです。でも、南野さんが本当の母親のような温かな雰囲気で包み込み、演技をリードしてくださったおかげで、とてもすてきなシーンになったと思います。

-ではもう一つ「誰も気付いていないけど、実はここも見どころ!」という必見シーンを教えてください。

 途中、宝太郎の理想の世界をクロスウィザードが実現するシーンがあるんですけど、そこに登場する(宝太郎の仲間の)黒鋼スパナ(藤林泰也)、銀杏蓮華(安倍乙)、鶴原錆丸(富園力也)が、普段とは全く違うキャラになっているんです。演じる3人も、お芝居にかなり力を入れていて、アドリブ満載の面白いシーンになっているので、ぜひ注目してください。

-映画も「仮面ライダーガッチャード」の今後の展開も楽しみですね。それでは最後に、宝太郎と共にご自身が俳優として成長していく上で、普段から心掛けていることがあれば教えてください。

 演技の勉強や感性を磨くため、今の事務所に入ってから、毎日1本、映画を見るようにしました。僕はもともと映画好きで、映画はたくさん見ていたんですけど、俳優としてはいろんな感性を持ち、フラットな状態でいられるようにしたいので、自分の好きな作品だけに偏らないように、ホラーから学園ものまで、ジャンルにこだわらず幅広く見るように心掛けました。その感想についてマネジャーさんとディスカッションを重ねたことが、今のお芝居につながった気がします。僕は挑戦することが好きな性格で、いろんなものになれる点に魅力を感じて俳優になったので、感性を磨くこと、挑戦することを一つずつ積み重ねて、さらに成長していけたらと思っています。

(取材・文/井上健一)

「ガッチャード/ギーツ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

寺西拓人 声優初挑戦は「とても刺激的で楽しい経験でした」 「マクロス」、「アクエリオン」シリーズの河森正治監督の長編アニメーションに出演『迷宮のしおり』【インタビュー】

映画2025年12月30日

-どんな点が楽しかったのでしょうか。  舞台や実写作品の場合、役を演じていても、どこか自分が残っているんです。でも、アニメーションは外見が自分と全く異なるので、より強い没入感が味わえて。それがすごく楽しかったです。 -そういう意味では、主人 … 続きを読む

織山尚大、芸能活動10周年を迎え「今のこの年齢で演じる意味がある」 舞台「エクウス」で3年ぶりの主演【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月29日

 映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む

【映画コラム】「2025年映画ベストテン」

映画2025年12月28日

【日本映画】  邦画界は、今年も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』『名探偵コナン 隻眼の残像』など、アニメーション作品が興行成績の上位を占めたが、実写映画でも大ヒット作が生まれた。歌舞伎を題材とした … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】家族の情緒が国境を越える、俳優ムン・ソリが語る「おつかれさま」ヒットの理由

ドラマ2025年12月26日

 ▽家族を世話する母    ムン・ソリは、「クイーンメーカー」(23年)や「私たちの人生レース」(同)のように、女性の主体性や自分らしさを打ち出す役を担い、エンパワーメントの姿を体現してきた。だが「おつかれさま」では、“肩書きのない母”を真 … 続きを読む

田中麗奈「こじらせ男の滑稽で切ない愛の行方を皆さんに見届けていただきたいと思います」『星と月は天の穴』【インタビュー】

映画2025年12月24日

-この映画は、ちょっとフランス映画みたいなところがありましたね。  分かります。私もそう思いました。確かにそういう味わいがありますね。最初の撮影が、矢添と2人で、部屋で紅茶を飲んでいるシーンだったんですけど、プレイバックしてモニターを見た時 … 続きを読む

Willfriends

page top