簡秀吉「憧れの俳優は小栗旬さん」と語る「仮面ライダーギーツ」の主役が、初の劇場版に挑む 『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』【インタビュー】

2022年12月22日 / 08:00

 国民的人気を誇る特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの最新作「仮面ライダーギーツ」初の劇場版『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』が、12月23日から公開される。本作の主人公・仮面ライダーギーツ/浮世英寿(うきよ・えーす)を演じるのは、「憧れの俳優は小栗旬さん」と語る若手俳優の簡秀吉。劇場版の見どころや今後に対する意気込みなどを聞いた。

簡秀吉(写真:Fujimoto Kazuhiro)

-「仮面ライダーギーツ」の放送開始から3カ月ほどたちましたが、どんな手応えを感じていますか。

 視聴者の皆さんの反応を見ていると、「きれいに浮世英寿に化かされているな」という感じなので、演じていてすごく楽しいです(笑)。

-仮面ライダーギーツは「人を化かす」といわれるキツネがモチーフですし、このまますんなりいかないぞ、という感じでしょうか。

 そうですね。視聴者の皆さんから見ると、英寿は謎めいた人物で、理解し難いと思いますし。僕自身も、最初の頃に比べてどんどん英寿に入りやすくなっているので、今後に期待してください。

-テレビシリーズの今後も気になるところですが、今回の劇場版は前作「仮面ライダーリバイス」(21~22)とのコラボです。仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝役の前田拳太郎さんとの共演はいかがでしたか。

 先輩ライダーと一緒にお芝居できるのは、とても光栄なことですし、吸収できることも多かったので、すごくいい機会になりました。どんなときにまばたきをするのか、目線をどうすればいいのか、行間でどんな表情をしているのか…。取り入れられるところは取り入れようと、細かいお芝居に注目して見ていました。おかげで、すごく幸せな時間を過ごすことができました。ただ、演じる上では先輩だからといって遠慮せず、普段通り自信家の英寿でいることを心掛けました。

-さらに今回は、レジェンドである「仮面ライダー龍騎」(02~03)のライダーたちも登場します。龍騎組の皆さんとの共演はいかがでしたか。

 撮影では、須賀貴匡(仮面ライダー龍騎/城戸真司役)さん、松田悟志(仮面ライダーナイト/秋山蓮役)さん、荻野崇(仮面ライダー王蛇/浅倉威役)さんたち、レジェンドの方々の変身を生で見ることができて、すごく感動しました。むちゃくちゃ貫禄とオーラがあって、かっこよくてしびれました。

-今まで「仮面ライダー龍騎」を見たことは?

 「仮面ライダー龍騎」は、僕が生まれた年に放送されていた作品なので、見たことがなかったんです。今回、仮面ライダー龍騎が登場すると聞いて初めて見ましたが、僕のお気に入りは、仮面ライダー王蛇です。ギーツに登場する仮面ライダーバッファをもっといかつくした感じで、むちゃくちゃかっこよくて。ああいう一直線なライダーがすごく好きなんです。

-今回の劇場版では王蛇の活躍にも注目ですね。その他、劇場版の撮影で印象に残ったことはありますか。

 ギーツのレギュラーメンバーが最初に登場する場面では、みんなでゲームをしているんですけど、髪形や衣装がRPG風で、いつもと違うんです。それがすごく新鮮で、楽しかったです。

-皆さんの初登場シーンに注目ですね。続いて、この映画の見どころを教えてください。

 仮面ライダーギーツ、仮面ライダーリバイス、仮面ライダー龍騎、三つの世界が一つになって、すごくいい化学反応が起きています。仮面ライダーリバイスは最後の物語ですし、仮面ライダー龍騎はちょうど20周年。そういうタイミングで同じ作品に携われて光栄です。その中で仮面ライダー龍騎勢がどんなアクションを起こすのか、ぜひ注目してください。「仮面ライダーバトルロワイヤル」ということで、仮面ライダー同士が戦うのも、仮面ライダーギーツにとっては新鮮でした。見どころ盛りだくさんの作品に仕上がっているので、ぜひご覧ください。

-公開が楽しみですね。ところで、「仮面ライダーギーツ」は、仮面ライダー同士がそれぞれ理想の世界を懸けて「デザイアグランプリ」というゲームで競い合う物語です。簡さん自身がデザイアグランプリに参加したら、かなえたい世界はありますか。

 芝居がうまいいい俳優になって、活躍している世界です。

-そうすると、俳優として今後の目標は?

 もっと経験を積み、頑張って力をつけて、一流の俳優さんと肩を並べられるようになることです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

上白石萌歌「小さなお子さまから大人の方まで幅広く届いてほしいと思います」『トリツカレ男』【インタビュー】

映画2025年11月11日

 何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む

八木莉可子「相反する二面性をどちらも大切にしたい」「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」【インタビュー】

ドラマ2025年11月10日

 草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む

目黒蓮が抱いた“継承への思い” 妻夫木聡、佐藤浩市から受け取った“優しさ”と俳優としての“居住い” 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」【インタビュー】

ドラマ2025年11月9日

 日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」への出演発表時、“物語の鍵を握る重要な役どころ”という情報のみだった目黒蓮演じる謎の人物。そこから約2カ月、11月2日放送の第4話でようやくその正体の一端が解禁された。男の名は中条耕一、佐藤浩市演じる山王 … 続きを読む

堤真一、三宅唱監督「実はこういうことも奇跡なんじゃないのということを感じさせてくれる映画だと思います」『旅と日々』【インタビュー】

映画2025年11月6日

 三宅唱監督が脚本も手掛け、つげ義春の短編漫画『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』を原作に撮り上げた『旅と日々』が11月7日(金)から全国公開される。創作に行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先での出会いをきっかけに人生と向き … 続きを読む

【映画コラム】俳優同士の演技合戦が見ものの3作『爆弾』『盤上の向日葵』『てっぺんの向こうにあなたがいる』

映画2025年11月1日

『爆弾』(10月31日公開)  酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。  やがてその言葉 … 続きを読む

Willfriends

page top