エンターテインメント・ウェブマガジン
上野 やりがいを感じられるところはありますね。やっぱり「今の世の中ってどうなんだろう」ということを、こういう映画の世界を通して、いったん社会からちょっと離れた世界の中に突入して、映画館を出た時に、自分というフィルターをかけて、「もしかしたらいろんなことを考え過ぎていたのかな」「あのことはどうだろう」「自分が今思っていることはどうだったんだろう」というふうに、自分と向き合うきっかけにしていただければと思いますし、ラブストーリーやミステリーとしてはもちろん、実は社会派的なところも、ご覧になった方が、何かしらの今の世の中をどう生きるのか、自分なりの意味を見いだしてもらえたらと思います。
林 見ていただいた方にはそれぞれに感じるポイントがあると思いますが、SF的な要素を用いることで、作り手の強い主張がなくなるところがいいですね。固定観念を押し付けるのではなく、見た人が自由に解釈して、何かと置き換えて考えてみるとか。見る人に委ねる部分を感じます。
上野 そうですね、最初はちょっと違う文章を朗読する予定だったんですけど、現場で、スタンバイ中にその本を読んでいて、とても大切なメッセージになる一文を見つけまして。監督にすぐ伝えて撮影に取り組みました。普段生きていて当たり前にそばにあるもの、失って気付くかけがえのないもの、大体目には見えない感覚的な物事だったりしますよね。大好きな居場所とか、居心地とか、安心感とか温かさとか。大変な目にあって初めて自分の気持ちに気付けたりする。良子は口数が多い方ではありません。でも、大好きな本を読んでいる、何げないシーンから、人として失ってはいけない、良子からの大切なメッセージを感じとっていただけたらと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社
舞台・ミュージカル2026年4月25日
内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。 物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月25日
小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。 本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む
映画2026年4月24日
『今日からぼくが村の映画館』(4月17日公開) 南米ペルー、アンデスの小さな村に住む少年シストゥは、風が運んできた新聞の映画広告を手にする。導かれるままにたどり着いた移動映画館で初めて“映画”を知ったシストゥは、たちまちその物語に魅了され … 続きを読む
ドラマ2026年4月23日
-りん役の見上愛さんとの共演はいかがですか。 見上さんは、お芝居のスイッチをすぐに切り替えられる器用な方で、同世代の俳優としてとても刺激を受けています。現場では、大変なことも多いはずですが、常に元気いっぱい、楽しそうで。そんな見上さんが、 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月23日
舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入が6月13日から上演される。原作漫画「鬼滅の刃」はコミックスの全世界累計発行部数が2億2000万部を突破。その大人気作品の舞台化で、シリーズ6作目となる本作では、柱稽古、そして無限城の戦いを描く … 続きを読む