エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKで好評放送中の大河ドラマ「どうする家康」。関ヶ原の戦いに勝利した主人公・徳川家康(松本潤)は征夷大将軍に就任し、江戸幕府を開いた。こうして戦国乱世が終わりに近づく一方で、若い頃から家康を支え、数多の戦を潜り抜けてきた“戦国最強武将”本多忠勝が、ついにこの世を去った。物語がクライマックスを迎えつつある中、ここまで忠勝を演じてきた山田裕貴が、最後の登場となった第44回を中心に、役を生きた長期の撮影を振り返ってくれた。

「どうする家康」(C)エンタメOVO
僕と杉野氏は、それぞれの個性というか、根底にある“魂の感覚”みたいなものが全く違うんです。例えば、僕が火なら、彼は水、みたいな感じで。でも、それがよかったんじゃないかなと思います。現場でも、芝居について「ああしよう、こうしよう」と特別多く話したわけではないですが自然と臨むことができました。さらには皆さんから“平平コンビ”と呼んでいただけたわけですから。それはすごくありがたかったです。
実は僕、第2回の大樹寺の場面で、泣きながら腹を切ろうとしていた殿が突然、虎のような表情に一変したとき、後ずさりしているんです。足元のアップがあるわけでもなく、ほんの少し後ろに下がっただけなんですけど。さらにその後、大樹寺を包囲した敵に向かって殿が啖呵(たんか)を切った場面でも、その勢いに圧倒され、「この人はすごい!」と一歩下がっています。
でもそれ以降は、相手が織田信長でも武田信玄でも、絶対に引き下がらないと決めていました。「自分を退かせたのは、この男しかいない」という経験をしたことにしたくて。なぜなら、平八郎は「殿を守って死ぬことが夢だった」と言っているので、あの時点で心を打たれていないと、いつまでも「俺は認めん」と言いながら殿のそばにいるのは苦しいんですよね。それを演出の方に何度も話していたら、結果的にそのせりふが増えていって。だから、最後の小平太とのやりとりは、僕が演じてきた忠勝の思いが伝わった瞬間でした。

「どうする家康」(C)エンタメOVO
映画2025年11月6日
三宅唱監督が脚本も手掛け、つげ義春の短編漫画『海辺の叙景』と『ほんやら洞のべんさん』を原作に撮り上げた『旅と日々』が11月7日(金)から全国公開される。創作に行き詰まった脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先での出会いをきっかけに人生と向き … 続きを読む
映画2025年11月1日
『爆弾』(10月31日公開) 酔った勢いで自販機を壊し店員にも暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男(佐藤二朗)。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。 やがてその言葉 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」。明治初期、松江の没落士族の娘・小泉セツと著書『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)夫妻をモデルに、怪談を愛する夫婦、松野トキ(髙石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ) … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年10月31日
宮藤官九郎が作・演出を手掛ける「大パルコ人」シリーズの第5弾となるオカタイロックオペラ「雨の傍聴席、おんなは裸足・・・」が11月6日から上演される。本作は、「親バカ」をテーマに、離婚を決意しているミュージカル俳優と演歌歌手の夫婦が、親権を … 続きを読む