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抱きしめた瞬間、この小さな体で、万太郎と子どもたちを支えてきたのか…と。体に触れると、温かさを感じて、芝居の感じも変わってくるんですよね。触れ合った瞬間にパッとほどけるというか…。普段は正座して、腕を組んで、みたいな場面が多いんですけど、そうすると感情を発散することが難しくなっていくんです。でもあのシーンは、それくらいドラマチックなことが起きているので、抱きしめた瞬間、自分の中から自然な感情が溢れ出てきて、「これで正解だったな」と思いました。
でも、言いたいことは言わなくちゃいけないし、言った方が2人ですっきり話ができると思っているあたりは、みえらしいですよね。「家族の縁は、切っても切れない」といいますが、なんだかんだいってもこの2人は家族なんだなと。「よかった、生きてる」と実感できる素晴らしいシーンでした。
浜辺さんは、2人で打ち合わせをしたわけでもないのに、こちらが打ったものをしっかりキャッチして、きちんと投げ返してくださるんです。うそがなく、すごく素直な方です。おかげで、まっすぐ見つめられると、叔母としては、「やっぱりかわいい姪(めい)だな」という人間味みたいなものが、おのずと出てきてしまって。だから、再会のシーンでああいう瞬間を作り上げてくださったのは、浜辺さんのおかげだと思っています。
再登場するとは聞いていましたが、台本を読んで、「こんなに大きな料亭を仕切る女将さんなんだ!?」と驚きました(笑)。でも、あれから10年近く経っていますし、商売上手な人なので、少しずつ手を広げ、今の地位を築き上げたんだろうなと想像しました。

「らんまん」(C)NHK
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