エンターテインメント・ウェブマガジン
このコロナ禍では、家族の元に帰りたくても帰れなかった人が本当にたくさんいたと思います。さらに最近では主権国家同士が争うということも世界では起こっていて、どうなってしまうんだろうという不安感が強くなっていました。そんな中でやはり“家族”の大切さは浮き彫りになったと思います。今、やっと特別な規制もなくなり、離れて暮らす家族とも会えるようになりました。まさに今の時期にぴったりな作品ですよね。(脚本の)田渕さんが天才なのは知っていましたが、この作品を読ませていただき、タイトルを見てなるほどなと。面白いタイトルをつけると改めて思いました。
日本には、家族とはこういうものだという“家制度”というものがあって、それが半ば強制的に続いてきたのに、70年前に突然、変わりました。“家族”ではなく“個人”になったんです。それはシステムとして強制的に変わったものだったので、人の心と結びついて体感できる家族ではなくなっていたと思います。それでも、理想の家族というものは新たに作られて、父親、母親、子どもという形を社会で保護し、なおかつ、そうした形がもっとも効果的であり理想的だと考えるようになったわけです。ところが、僕がスタートした66年前、僕の場合は全くそれと違う形になってしまいました。僕の家族は、ファイブダディズ、ファイブマミーズなんですよ。(5人の父親と5人の母親がいる)なので、最初から社会通念上の理想形である家族とは全くかけ離れた“家族モドキ”だったんです。そうした“家族モドキ”のなかで生活してきたので、理想的な家族というものは自分の若い頃にはないものでした。こんな話をするとみんなジョークだと思うみたいですが、僕にとっての家族とはファイブダディズ、ファイブマミーズなんです。
コロナ禍、それぞれのフィールドで抱えていたものを吹き飛ばすような、魅力的でチャーミングで楽しい、そして皆さんとほっこり暖かくなれる作品です。ぜひ劇場にいらしていただいて、皆さん元気になってください。
(取材・文・写真/嶋田真己)
「家族モドキ」は、7月26日〜8月13日に都内・シアタークリエほか、大阪、愛知で上演。
映画2024年11月22日
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開) 真面目な税務署員の熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金をだまし取られてしまう。 熊沢は、親友で刑事の八木(皆川猿時)の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む
ドラマ2024年11月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。 病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む