「らんまん」東京編開幕! 「植物学にまい進する万太郎の青春物語と寿恵子さんとの恋愛が見どころです」制作統括・松川博敬【インタビュー】

2023年5月5日 / 08:20

-竹雄も万太郎と一緒に上京しましたが、2人の関係はどうなるのでしょうか。

 今後、2人の関係は主従から友情に変わっていきます。高知編で竹雄は、当主としての万太郎に対する「みんなのために夢を諦めてもらわなければ」という願いと、友人として「万太郎の夢を支援したい」という個人的な思いのジレンマに苦しんでいました。そのジレンマが解消されたことで、東京編では相棒として万太郎を支えていくことになります。ただし、「自分がいないと生きていけない」と思っていた万太郎がどんどんたくましくなり、世界を広げていくので、あるとき、ふと「自分がいなくてもいいのでは?」と寂しさも感じてしまったり…。だから、竹雄もまだまだ悩み多き感じですね。

-東京編も見どころたっぷりですね。話は変わりますが、現場での神木さんの印象はいかがですか。

 裏表がなく、皆さんがイメージされる「神木隆之介」のまんまです。「らんまん」はロケが多く、撮影スケジュールもハードなんですけど、神木さんは常に笑顔でいてくれるんです。その姿を見ると、スタッフも他のキャストも頑張れる。現場でもすごく楽しそうに場を盛り上げてくれるので、「この人の近くにいたら面白いことがありそう」と思わせてくれるんですよね。だから、キャストもスタッフも彼を取り囲んでいることが多くて。そういう現場の雰囲気が、映像にも表れているんじゃないかと思います。そういう人を巻き込む魅力は、牧野富太郎さんに通じるものがあるような気がします。

-続いて、寿恵子役の浜辺さんの魅力について教えてください。

 浜辺さんは、年齢は若いのに、すごく大人ですよね。とても懐が深く、底知れない魅力があります。キャスティングの際、寿恵子は万太郎より年下なので、その年頃の俳優で神木さんのお芝居を受けて立てる方と考えたとき、浜辺さんしか思いつきませんでした。寿恵子さんは『里見八犬伝』が愛読書で、その世界に没頭したいオタクです。彼女のそういう気質が植物オタクの万太郎と共鳴して恋愛に発展していきますが、その辺の“癖の強さ”みたいなのも見事に表現してくれています。だから、神木さんはもちろん、浜辺さんのお芝居からも目が離せません。

(取材・文/井上健一)

 

槙野万太郎役の神木隆之介  (C)NHK

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『栄光のバックホーム』(11月28日公開)  2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

岸井ゆきの「夫婦の“切実さ”が描かれている」宮沢氷魚「すごくやりがいがありました」すれ違っていく夫婦役で初共演『佐藤さんと佐藤さん』【インタビュー】

映画2025年11月28日

-結婚したサチとタモツのすれ違いが最初に垣間見えるのが、共通の友人の結婚式に1人で参加したサチが帰宅した後のシーンです。勉強しながら留守番していたタモツに、結婚式の様子を話したサチがトイレに行った後、何気なく「トイレットペーパーないよ」と声 … 続きを読む

28歳で亡くなった阪神タイガースの元選手の実話を映画化! 松谷鷹也「横田慎太郎さんのことを知っていただきたい」前田拳太郎「誰かの背中を押す作品になるはず」『栄光のバックホーム』【インタビュー】

映画2025年11月28日

-そんな親しい関係を築き上げたお二人に加え、WEBで公開されている本作のプロダクションノートを拝見すると、秋山監督をはじめとするスタッフの熱量もかなり高い現場だったようですね。 松谷 俳優がスタッフも兼任するのが秋山組の特徴で、「慎太郎さん … 続きを読む

吉高由里子「忘れかけていたことをいきなり思い出させてくれる」 念願の蓬莱竜太と初タッグ パルコ・プロデュース2025「シャイニングな女たち」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月28日

 吉高由里子が2022年の「クランク・イン!」以来、3年ぶりに舞台主演を果たす。吉高が挑むのは、日常に潜む人間の葛藤や矛盾を丁寧にすくい取り、鋭い視点の中にユーモアを織り交ぜる作風で共感を呼んできた蓬莱竜太が描く新作舞台、パルコ・プロデュー … 続きを読む

Willfriends

page top