「らんまん」宮野真守「神木くんとの初めてのお芝居は面白かった」主人公・万太郎に転機をもたらすキーパーソン役で朝ドラ初出演【インタビュー】

2023年4月28日 / 15:07

 NHKで放送中の連続テレビ小説「らんまん」。明治から昭和にかけて活躍した“日本の植物分類学の父”牧野富太郎博士をモデルに、愛する植物のため、激動の時代をいちずに突き進む主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の波瀾(はらん)万丈な生涯を描く物語。本作で、造り酒屋の当主の立場と好きな植物研究の間で苦悩する万太郎に転機をもたらすキーパーソンが、自由民権運動のリーダー、早川逸馬だ。演じるのは、声優・俳優・歌手として幅広く活躍する宮野真守。万太郎との出会いのシーンの舞台裏や神木の印象など、初出演の朝ドラで感じたことを語ってくれた。

早川逸馬役の宮野真守 (C)NHK

-演説中の逸馬に「それは違う」と異論を唱えた万太郎と一触即発の空気から、一連のやり取りを経てたちまち意気投合する2人の初対面はとても印象的でした。撮影はいかがでしたか。

 僕もすごく印象に残っています。あのシーンは監督が、「逸馬が言ったら万太郎がかぶせて言うぐらいの、初対面なのに気持ちが同調して、エネルギーがどんどん積み重なっていくような演説にしたい」とおっしゃっていたんです。ただ、何回もテイクを重ねたので、中には「どうも~、万太郎です~!」みたいな、2人でボケとツッコミのような面白い感じになってしまったこともあって(笑)。もちろんそれは使われませんでしたが、神木くんと漫才のようなことができたのは、すごく面白かったです。しかも、僕と神木くんの初めてのお芝居があのシーンだったんです。おかげでその直後、「自分はこう思っている」、「僕はこう思っています」と芝居論のような話もできて、すごくやりやすくなりました。

-お二人の思いが伝わるすてきなシーンでした。ところで、朝ドラ初出演だそうですが、現場の印象はいかがですか。

 実はお話を頂いてから実際に現場に入るまで、ものすごく緊張していたんです。リハーサルだけの日があることなど、何もかもが初めての体験で、どんな準備をすればいいのかも分からなくて。とりあえず、自分のできることをやっておこうと思い、土佐言葉を一生懸命練習して、ドキドキしながら現場に行ったんです。そうしたら、遠くから神木くんが「マモさ~ん!」って、天使のような笑顔で駆けてきて(笑)。それですっかり緊張が解けました。

-主演の神木さんの印象は?

 「天使」の一言に尽きます(笑)。初めて会ったのは、神木くんが僕の舞台を見て、楽屋にあいさつに来てくれたときでした。仕事でご一緒するのは今回が初めてですが、最初から「マモさん、マモさん」と子犬のように慕ってくれて。最初のリハーサルの日からそうだったので、彼はこうやって現場の空気を明るくして、天真らんまんに作品作りに向かっているんだろうなと思ったら、何てすてきな現場なんだろうと。それがいろんな人に伝播して、幸せの輪がどんどん広がっているんだろうなと思うと、僕もその場に加わることができて、とても幸せです。

-そのほか、神木さんとのエピソードがあれば教えてください。

 神木くんの好きなアニメのキャラクターを僕がやっていたので、「あの声をやってください」とずっとお願いされていたんです。あるとき、それをメークに行く前にやってあげたら「やった!」と喜んでメーク室に入っていきました(笑)。スタッフさんにも「僕の神なんです」と紹介してくれたことがあるんですけど、そのとき、大河ドラマの撮影でたまたま通りかかった山田裕貴くんも「僕の神なんです」と紹介してくれて(笑)。あれは面白い瞬間でした。

-現場のいい雰囲気が伝わってくるような話です。ところで、早川逸馬という役を演じてみた感想は?

 逸馬は演説会のシーンが多く、撮影も壇上で聴衆にアピールしていくシーンからだったんです。だから、「自分の経験がこんなに生かせるキャラクターに出会えたんだ」と思う瞬間がありました。壇上への上がり方や上ったときの空気感は、僕がライブのときにファンの皆さんへのアプローチの仕方や目線の配り方に通じるものがありますし。こんな役に出会えるのは、本当に珍しいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】夏にちなんだ異色ホラーを紹介『オブセッション 災愛』『ユースフル・ゴースト』『だぁれかさんとアソぼ?』

映画2026年7月24日

 今夏は、ただ怖がらせるだけではなく、恋愛や社会風刺、青春ドラマなど異なるジャンルを巧みに掛け合わせた“異色ホラー”が目を引く。恐怖の中に笑いがあり、切なさがあり、現代社会への視線もある。そんな一筋縄ではいかない作品がそろった。  1本目は … 続きを読む

関口メンディー「舞台での経験を積んでいきたい」 初主演舞台タクフェス第14弾 「北の島から」で家族愛を描き出す【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月24日

 宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の最新作、第14弾「北の島から」が11月20日から上演される。主演を務めるのは、本作が舞台初主演となる関口メンディー。日本最北の島・礼文島を舞台に、家族の絆を描き出す本作で、 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#「オディソパンマリヤ」、なぜKドラマのケンカは「タメ口」から始まるのか

ドラマ2026年7月23日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

星乃あんな「この映画で「ザ・Jホラー」の魅力を思う存分に感じてほしいと思います」『だぁれかさんとアソぼ?』【インタビュー】

映画2026年7月23日

 若者たちの間でひそかにはやる絶対にやってはいけない遊び。それは、学校の誰もいない階段の13段目でカセットテープに日付と名前を吹き込むと、名前を吹き込まれた人は死ぬというものだった…。「呪怨」シリーズの清水崇監督が、アイドルグループ「FRU … 続きを読む

望海風斗&坂本昌行が初共演で挑む、新たな「ファニー・ガール」 「元気とパワーと自信をもらえる作品」に【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月22日

 望海風斗と坂本昌行が出演するミュージカル「ファニー・ガール」が、9月8日から日生劇場で上演される。本作は、ニューヨークのブロードウェーレビュー、ジーグフェルド・フォリーズの大看板だったファニー・ブライスの伝記ミュージカルとして1964年に … 続きを読む

page top