エンターテインメント・ウェブマガジン
原作の前に事実があり、実在の人物がいるというものを映画にする場合は、前に役所さんとやった『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(11)もそうですが、そんなにうそはつけません。今回もそのパターンです。今回は、事実があって、宮沢賢治も政次郎さんも、その家族も実在していたということは、シナリオを作っていく上では、とても大きかったと思います。
この2作は全然違う役ではありますが、役所さんのすごいところは、本当に役に成り切るところです。あの年齢で、自分の我や個性よりも役が強いという。あのレベルの俳優でそれができるのは、僕が知っている範囲では役所さんだけです。これは希有なことで、例えば『ファミリア』を勝新太郎さんでやって、この映画もやったら、勝新さんが勝つじゃないですか(笑)。役所さんの師匠でもある仲代達矢さんがやっても仲代さんが勝つでしょ。山崎努さんにしても、緒形拳さんにしてもそうです。ところが、役所さんは『ファミリア』の誠治さんと、この映画の政次郎さんの方が勝つんです。これは本当に希有なことですごいと思います。どうやったら、それができるのか本当に不思議です。
今も虐待や親子で殺し合う事件があったりしますが、やっぱり、家族の人格構成の基本は、褒めてもらいたい、愛してもらいたいということだと思うので、賢治みたいな危険な人、壊れた人は、褒めてもらいたいという本能が人一倍強かったんだと思います。賢治も、本当は認められたかったと思いますが、ただゴッホと同じで、「この人が認められたら、どんな人格になっていたんだろう」と思うと、ちょっと恐ろしくはあります(笑)。賢治が花巻で大金持ちになるような姿は見たくないような…。
(取材・文・写真/田中雄二)
舞台・ミュージカル2026年1月30日
丸山隆平が主演するNAPPOS PRODUCE舞台「oasis(オアシス)」が3月14日から開幕する。本作は、韓国を代表する映画監督のイ・チャンドンが手掛け、数々の賞を受賞した映画『oasis』を世界初の舞台化。30歳を目前に刑務所から出 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年1月29日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 神道講釈師は、人々が日々の生活で … 続きを読む
ドラマ2026年1月28日
火曜ドラマ「未来のムスコ」の(TBS系)の第3話が、27日に放送された。 本作は、夢も仕事も崖っぷちのアラサー女性・汐川未来(志田未来)のもとに、“未来のムスコ”だと名乗る颯太(天野優)が現れたことから始まる、時を超えたラブストーリー。 … 続きを読む
ドラマ2026年1月28日
竹内涼真が主演するドラマ「再会~Silent Truth~」(テレビ朝日系)の第3話が、27日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます) 本作は、横関大氏の推理小説『再会』をドラマ化。刑事・飛奈淳一(竹内)が、殺人事件の容疑者となった … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年1月28日
-それぞれの役柄について、どのように演じていきたいと考えていますか。 松崎 僕の演じるヘイル牧師は、学業に人生を懸けてきたような人物です。きっと遊んだり、青春したりというよりは、学業をしてきた。それは僕とは違うところがあるのかなと思います。 … 続きを読む