「この作品を機に、新たなことへのチャレンジを始めてもらえたらうれしいです」『それいけ!ゲートボールさくら組』本田望結【インタビュー】

2023年5月2日 / 08:00

 76歳の織田桃次郎(藤竜也)は、高校時代にラグビー部でマネジャーを務めたサクラが経営するデイサービス会社を倒産の危機から救うため、元ラグビー部の仲間を集めてゲートボール大会に出場し、施設の知名度を上げることを考えるが…。大ベテラン俳優たちが共演する人情コメディー『それいけ!ゲートボールさくら組』が5月12日から全国公開される。本作で桃次郎たちにゲートボールを教える高校生の嶋田七海を演じた本田望結に話を聞いた。

本田望結(スタイリスト:石川奈央/ヘアメーク:牧野裕大(ヴィエルジュ)) (C)エンタメOVO

-この映画の台本を最初に読んだときの印象は?

 この作品のお話を最初に聞いたのは2年ぐらい前でした。私も高校生だったので、まず、自分と同年齢の子を演じられることがとてもうれしかったですし、藤竜也さんと共演できるというインパクトがすご過ぎて、ぜひ台本を読ませてくださいとお願いしたことを覚えています。台本を読むと、作品の大きなテーマが「幾つになっても、何かを始めることに遅いということはない」で、そういうメッセージを込めた映画にしたいということでした。その中で、私が演じる役が、藤竜也さんをはじめとする皆さんにゲートボールの楽しさを教えるというものだったので、まずはそのルールをしっかりと覚えるところからスタートしました。

-嶋田七海という役を、どのように演じようと思いましたか。

 七海は、勝つことがとても好きな子だなと思いました。(野田孝則)監督に初めてお会いしたときも「望結ちゃん、こんなに口の悪い役いけるの?」と言われて、その場でとてもきつい言葉を言ってみました。監督は私にそういうイメージを持っていなかったようですが、私自身はこういう役がとても好きでした。それと、七海は、常に周りを見ている子だなと思ったので、せりふがないところで、そうした感じが出せればいいなと思いました。

-今回、藤竜也さんをはじめ、大ベテランの方たちと共演した感想を。

 皆さんが年上の大先輩方でした。私は、自分より年下の方が出る作品にはほとんど出たことがなく、年上の人たちがいる現場が当たり前だったのですが、先輩方と共演できることが素直にうれしかったです。皆さん、私を全く子ども扱いしない方たちで、ちゃんと正面からお話をしてくださって、ぶつかってきてくださったので、とても演じやすかったです。

-大先輩の皆さんを叱るシーンもありましたが、緊張したりはしませんでしたか。

 役に入ると緊張はしません。ただ、私は普段から結構周りを引っ張りたいタイプで、演技に入ると、行き過ぎてしまうところがあって、「望結ちゃんは本当にこういう性格なんだ」と藤さんたちに思われてしまうので、いつも以上に一つ一つの言葉を意識しながら話していました。普段は役とは違うというところを伝えたいと思ったので、オフの方をとても意識しました。

-この作品から感じたことや受け取ったメッセージは何かありましたか。

 完成した映画を見て、「人生には、遅過ぎることなんて一つもない」という言葉が、とても伝わったなと思いました。どの世界でも、スタートが若ければ若いほどいいと思われがちですが、私はそうは思わなくて、何歳で始めようが、その出会いは奇跡だし、頑張れば頑張るほど、その奇跡が必然になっていくと思います。この映画を見て「やってみたかったことをやってみよう」と思ってくださる方がいたら、100点の映画になると思います。やる気が出るような熱い映画なので、そのメッセージは必ず皆さんにも伝わると思います。

-最近始めたことやこれから始めてみたいと思っていることはありますか。

 この作品のお話を頂いた頃に、ちょうどゴルフを始めました。でも、ゲートボールとゴルフは似ているようで全く違うものなので、むしろ片方の悪い癖が出てしまうようなところがあります。なので、撮影中はゴルフのことは忘れて、ゲートボールの動きに集中しました。映画の撮影が終わって、ゴルフに行ったときに、ゲートボールの癖が出て、ドライバーもパターのような持ち方になってしまいました。両親には「ゲートボールの作品を撮ったので…」と必死に言い訳をしました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

尾上松也「金田一耕助を演じる喜びがふつふつと」奥智哉「今の時代にふさわしい作品に」名作ミステリー映画で共演『八つ墓村』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 横溝正史原作の名作ミステリーが、令和の時代によみがえる!これまで繰り返し映像化されてきた『八つ墓村』が装いも新たに映画化され、9月18日から全国公開となる。  岡山県の山奥にひっそりとたたずむ八つ墓村で起きる連続殺人の謎に、名探偵・金田一 … 続きを読む

有村架純、石田ひかり、姫野花春「見終わった後ですごく幸せな気持ちになれる映画です」『さとこはいつも』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 沖田修一監督が、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」という女性の人生が交差していく様子をオリジナルストーリーで描いた『さとこはいつも』が、9月18日から全国公開。本作で、35歳の沙都子を演じた有村架純、55歳の里子を演じた石田ひかり、 … 続きを読む

見上愛「樹里ちゃんは周りを安心させる空気感を持っている」上坂樹里「愛さんが私を直美にしてくれました」主演の2人が撮影を振り返る【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年9月17日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。田中ひかるの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案に、明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)という2人のナースの冒険物語 … 続きを読む

丸山隆平「きっと誰も見たことがないものになる」 舞台「water」で挑む半自伝的作品【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月14日

 丸山隆平と、演劇団体マームとジプシーの主宰を務め、劇作家・演出家として注目される藤田貴大が企画し、作り上げる舞台「water」が9月27日から上演される。本作は、丸山の記憶の断片を散りばめながら、藤田の視点で見つけた京都という土地、そして … 続きを読む

倉悠貴 豊臣兄弟を支える軍師・黒田官兵衛を好演中「最後までしっかり演じ切りたい」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年9月13日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴秀長/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。劇中、軍師 … 続きを読む

page top