天海祐希&松下洸平、新ドラマの見どころを語る 食生活についても熱いトーク「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~」【インタビュー】

2023年4月15日 / 08:00

 天海祐希と松下洸平の共演で、柚月裕子の小説をドラマ化した「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~」が4月17日から、カンテレ・フジテレビ系で放送される。本作は、頭脳明晰(めいせき)な探偵の上水流涼子(天海)が、変装を武器に、IQ140の貴山伸彦(松下)とタッグを組み、さまざまな依頼を、超大胆な方法で解決していく痛快エンターテインメント。本作で初タッグを組む天海と松下に撮影の様子、ドラマの見どころなどを聞いた。

ドラマ「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~」のワンシーン  (C)カンテレ

-今回が初共演となりますが、互いの印象を教えてください。

天海 これまで作品を見させていただいた印象では、巧みな役者さんだなと。役について、いろんなことを考えているんだなということが、拝見していて伝わってくるし、実際にお目にかかって、一緒にシーンを重ねると、本当に最初に画面から受けていた印象そのままの誠実な方だなと思いました。

-巧みな役者さんとは?

天海 表現が難しいですが、技術的にうまいというだけでなく、考えていることを、ちゃんとそのまま自分で表現できるという、うまさもお持ちになっている。ちょっとポンポンポンとやってみると、ガッツリ付いてきてくれるので、何て頼もしいんだろうって。また合間にお話してみると、とても前向きで真摯(しんし)な方。そしてハンサムじゃないですか(笑)。見ていると幸せになりますよね。

松下 ありがとうございます! 僕も、数え切れないほど天海さんの作品を拝見してきたので、まさかこうしてバディを組ませていただく機会が来るとは。非常に光栄です。一報出しの写真を2人で撮らせていただいたときに、画面に映るツーショット写真を見て「僕、本当にやるんだ」と、やっとそこで実感しました(笑)。しかも、その写真に映る天海さんが本当に格好いい。また涼子とリンクする部分もあって、とても真っすぐなんです。「この人に付いていけば間違いない」と思わせてくださるような方で、現場での居方も含めて、勉強になることが多いです。5月までご一緒できるということで“格好良さとは何だ”ということを、盗めるところは盗んで帰りたいです。

-ご自身の役柄については、どう捉えていますか。

天海 原作の涼子さんは結構淡々していますが、脚本では、ちょっとコミカルな部分も描かれています。また涼子さんは、過去に割と大きな痛い目に遭っていて、それで人を心底信用することができなくなってしまっている。そこが一番、この人の大きな核だと思っているので、ドラマが進むにつれて、そこがどう変化していくのかを表現できたらいいなと思っています。

松下 貴山は本当に癖のある性格でして…。非常に頭がいいし、全てにおいて論理的に物事を進めます。一方で貴山自身も、人を信じられない部分があるなど、抱えているものがあります。話を進めるごとに、それが一体何なのか…。今後、人としてのありのままの姿みたいなのものも出てきますので、役を作る上では、そこをベースにしています。

-今回は探偵物ですが、見どころなどを教えてください。

天海 涼子さんは、精神的にも鉄の女っぽいところがあるのですが、人間って強いだけじゃないから、どこか人に見せない柔らかい部分が絶対にあって。その柔らかい部分を貴山には見せてはいないのだけれど、その雰囲気を貴山は察していて、いろんな場面でちょっとかばってくれたりするんです。ガッと進んでいく涼子さんを抑えつつ、貴山が冷静な目で、どういう方向にかじ取りをしていくのかという部分も、注目していただけたら。主導権を握っているのは涼子さんに見えて、後ろで操作しているのは貴山なんです(笑)。

松下 見どころは、潜入のときの衣装です。しかもわれわれ、絶対にバレていますよ(笑)。でも、そこがこのドラマの面白いところ、クスッとしていただけるポイントだと思います。1話につき、本当に何回も衣装替えをして、いろんな所に潜入しているので、間違いなく今まで見たことのない天海さんが見られると思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

 ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(3)無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力

舞台・ミュージカル2025年9月12日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む

北村匠海 連続テレビ小説「あんぱん」は「とても大きな財産になりました」【インタビュー】

ドラマ2025年9月12日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む

中山優馬「僕にとっての“希望”」 舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~の再始動で見せるきらめき【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年9月11日

 中山優馬が主演する舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~が10月10日に再始動する。本作は、天藤真の小説「大誘拐」を原作とした舞台で、2024年に舞台化。82歳の小柄な老婆が国家権力とマスコミを手玉に取り、百億円を略取した大事件を描く。今 … 続きを読む

広瀬すず「この女性たちの化学反応は一体何なんだという、すごく不思議な感覚になります」『遠い山なみの光』【インタビュー】

映画2025年9月9日

 ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を、石川慶監督が映画化したヒューマンミステリー『遠い山なみの光』が9月5日から全国公開された。1950年代の長崎に暮らす主人公の悦子をはじめ、悦子 … 続きを読む

Willfriends

page top