宮澤佐江、アイドルから俳優へ 「ステージの上で生きていることを感じられる」【インタビュー】

2022年12月28日 / 08:00

-ミュージカルの楽しさは、どんなところに感じているのですか。

 一つの作品を最初から最後まで通して演じることで、クライマックスに向けて感情を毎回、作っていくことができるのは、生の舞台やミュージカルの醍醐味(だいごみ)だと思います。ステージの上で生きていることを感じられます。もちろん、生だからこそ怖いとか不安な気持ちもありますが、それ以上にやりたいという思いが強い。もっとお芝居も歌もうまくなって、お客さまに「宮澤佐江が出ているなら安心だ」と思ってもらえるような俳優になりたいと今は思っています。

-ターニングポイントとなった作品や、出会いは?

 たくさんありますが、ミュージカルというものに興味を持たせてもらったという意味で、「地球ゴージャス」の岸谷五朗さんと寺脇康文さんです。約10年前に地球ゴージャスさんの公演に初めて出演させていただいたのですが、とにかく楽しかったという記憶しかないぐらい、すてきな現場でした。それがスタートじゃなかったら、きっとミュージカルにここまで興味を持てなかったと思います。それぐらいお二方との出会いは大きかったです。とても愛情深い方たちで、私たちキャストはもちろん、スタッフ、お客さま一人一人に愛情を伝えてくださっています。だからこそ、私もお二人にお返ししたいという思いが強くなって。そうした愛情が重なって、どんどん大きくなって作品が出来上がっているのを感じることができました。

-23年の目標は?

 体型維持です(笑)! この1年、やるぞと思って体を作っても、また食べてしまってリバウンドしての繰り返しだったので、2023年こそは体型維持したいです!

-改めて、公演を楽しみにしている人たちにメッセージを。

 今、お稽古をしていてワクワクが止まりません。「稽古休み」というワードすら寂しいと思うぐらい、この作品作りを私自身が楽しんでいます。この楽しさを上回る壮大な作品になると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。

(取材・文:嶋田真己/写真:小宮山あきの)

ミュージカル「キングアーサー」

 ミュージカル「キングアーサー」は、2023年1月12日~2月5日に、都内・新国立劇場 中劇場で上演。
公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/kingarthur2023/

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

小池栄子、45歳を目前に控えて見据える未来「小池栄子が出ているから見てみようかなと思ってもらえる存在でいたい」 劇団☆新感線「爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年9月3日

-劇団☆新感線は45周年を迎えますが、小池さんも今年、45歳になります。40代になって変わったところはありましたか。  みんな同じだと思いますが、疲れが取れない(笑)。気持ちだけではどうにもいかないことがあるなと思いました。女性の場合、更年 … 続きを読む

間宮祥太朗「周囲に合わせようとせず、自分のペースを保つことを考えていた」“自分らしさ”の大切さを描くアニメ映画に声の出演『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』【インタビュー】

映画2025年9月2日

-確かにその通りですね。  そういう意味では、その両方が真実でもあると思います。その中で自分でどうにかできるのは、「自分の考える自分らしさ」なのかなと。自分が「こうしたい」「こういうことはしたくない」と考えることが、自然と「自分らしさ」につ … 続きを読む

【映画コラム】夏の日の少年たちが頑張る映画『ベスト・キッド:レジェンズ』『蔵のある街』『海辺へ行く道』

映画2025年9月1日

『蔵のある街』(8月22日公開)  岡山県倉敷市に住む高校生の蒼(山時聡真)と祈一(櫻井健人)と紅子(中島瑠菜)は、小学校からの幼なじみ。ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症のきょんくん(堀家一希)が神社の大木に登って叫んでいる … 続きを読む

新浜レオン「大きな夢がかないました」念願だった大河ドラマ初出演【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月31日

-主演の横浜流星さんとは同世代ですが、ご一緒した感想はいかがでしたか。  横浜さんは昨年末、僕が初出場したNHK紅白歌合戦の審査員を務めてくださり、その2カ月後には成田山新勝寺で行われた節分の豆まきでもご一緒しました。今回が3度目の対面とい … 続きを読む

水上恒司、池田千尋監督「人間の心が一番の謎。その謎を一緒に楽しんでもらえたらと思います」『九龍ジェネリックロマンス』【インタビュー】

映画2025年8月29日

-今回は、実年齢より年上の役で年上の吉岡里帆さんの先輩役でもありましたが難しかったですか。 水上 難しかったです。30代の工藤は単純に今の自分を老けさせればいいという話でもなく、精神的な部分で年上の人間として、令子がほれるような人間像を作っ … 続きを読む

Willfriends

page top