ブラックアダムの魅力は本編でしか見られないかわいらしさ 内田真礼と榎木淳弥がヒーローたちの魅力について語る 『ブラックアダム』【インタビュー】

2022年12月20日 / 08:00

 ロック様ことドウェイン・ジョンソンが主演し、現在大ヒット公開中の映画『ブラックアダム』は、5000年の眠りから目覚めた“最恐”のアンチヒーローと、彼を止めるために立ち上がったスーパーヒーロー軍団ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(以下JSA)が、し烈な戦いを繰り広げるアクション映画。今回は新人ヒーローのアトム・スマッシャー=アル・ロススタイン(ノア・センティネオ)とサイクロン=マクシーン・ハンケル(クインテッサ・スウィンデル)の日本版声優を務めた榎木淳弥と内田真礼に、本作を含めたDCの魅力やそれぞれの役の魅力などを聞いた。

内田真礼(左)と榎木淳弥 (C)エンタメOVO

-アトム・スマッシャーやサイクロンの能力やアクションを見た感想を聞かせてください。

榎木 アトム・スマッシャーは巨大化できる能力なので、おじさんから譲ってもらったあのマスクをかぶって巨大化するとなかなか怪しいなって思いました(笑)。でも、あのパワーでブラックアダムを攻撃したり捕まえたりするので格好良さもあって好きです。

内田  大きい画面で見るとものすごくきれいで、もっと使ってほしいな、もっと見たいなって思いました。ああいうヒーローたちって技名を言うんですかね? 『サイクロンパワー!』みたいな(笑)。

榎木 日本的なんじゃないかな? 海外はあんまりないと思う。

内田 言わないか(笑)。

榎木 今後に期待ですね。

-アトム・スマッシャーは本編ではドジというか、少しおっちょこちょいな部分のあるキャラクターとして描かれていましたね。

榎木 全然戦いに来ないと思ったら、全く違う場所に降り立っているとか、ルーキーらしいところは、ちょっと緊迫感のあるシーンを緩ませてくれる面白いキャラクターですよね。

-今回、声を当てるに当たって気を付けた点などはありますか。

内田 今後アトム・スマッシャーとの関係がもっと出来上がっていくに当たって、サイクロンがアトム・スマッシャーを引っ張っていくのではなく、同じ目線でいてほしいとも言われました。やっぱり収録でもそのシーンが一番こだわった部分かもしれないです。

榎木 最初は、少年っぽくやってみたんですけど、アトム・スマッシャー役のノア・センティネオさんも大人っぽく演じているから、もう少し声のトーンを落として、元気じゃなくていいと指示されたので、声の太さなどを気を付けました。サイクロンたちと一緒にいるときに、恋愛的ないいことをいうシーンがあるんですが、あのシーンが一番リテイクが多かったですね。こだわりがあったらしく、いろいろなパターンを撮って最終的に本編のせりふになりました。

-DCユニバースには、どのような印象を持っていましたか。

榎木 直近で見ていたのが『ジョーカー』だったので、今回はどんな雰囲気の作品になるんだろう?と。『シャザム!』も見たことがあるんですが、そっちはとても明るくて面白い感じだったので、DCって振れ幅がすごいんだなあと思っていました。

内田 昔から見ていて、一癖あるキャラクターが多いなという印象がありました。ブラックアダムを筆頭に一筋縄じゃいかない人たちが多いから引かれるものがあるのかなって思います。

-DCヒーロー役が決まったときの気持ちを聞かせてください。

榎木 決まったときは「やっていいのかな…?」という思いがありました。でも、すごくうれしかったです。DCの方にも出られるということでとても光栄だと思いました。

内田 昔からヒーローものが好きでよく見ていたのもあってすごくうれしかったです。

-内田さんは数あるヒーロー作品の中でも、本作が特にお気に入りと聞きましたが、どのような点が好きになるきっかけだったのでしょうか。

内田 ブラックアダムが、5000年ぶりに世の中へ出てきて、なかなか現代になじめない。無口で何も話さないけれど、すぐに壁を壊したり、教えられてやってみるけどなかなかうまくできない、という部分が、あんなに体が大きいのに、赤ちゃんみたいに思えてきて、かわいいなって思いました。ポスターや予告だけでは伝わらない面白さもあるので、ぜひ劇場で見ていただけたらうれしいです!

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【週末映画コラム】異色ホラーを2本 デミ・ムーアがそこまでやるか…『サブスタンス』/現代性を持った古典の映画化『ノスフェラトゥ』

映画2025年5月16日

『サブスタンス』(5月16日公開)  50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによってレギュラー番組を降ろされたことから、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、禁断の再生医療「サブスタンス= … 続きを読む

新原泰佑、世界初ミュージカル化「梨泰院クラス」に挑む「これは1つの総合芸術」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年5月16日

 世界中で大ヒットを記録した「梨泰院クラス」が、初めてミュージカル化される。主人公のパク・セロイを演じるのは小瀧望。日本・韓国・アメリカのクリエーターが集結し、さまざまな人種が混じり合う自由な街・梨泰院で権力格差や理不尽な出来事に立ち向かう … 続きを読む

グレッグ・ターザン・デイビス「とにかく、ただ純粋に面白い映画を撮ることだけが、自分たちに与えられたミッションでした」『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』【インタビュー】

映画2025年5月15日

 トム・クルーズ主演の大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、5月23日の公開に先駆けて17日から先行上映される。前作『ミッション:インポッシブル/デッ … 続きを読む

研ナオコ、認知症のおばあちゃん役で9年ぶりの映画主演「主演女優賞を狙ってます(笑)」岡﨑育之介監督「研さんの人生の奥行きがにじみ出た」『うぉっしゅ』【インタビュー】

映画2025年5月12日

 人生に迷いながらソープ嬢として働く若い女性・加那と、彼女に介護されることになった認知症の祖母・紀江の交流を明るくポップなタッチで描いたユニークな映画『うぉっしゅ』が絶賛公開中だ。  本作で、加那を演じる若手注目株の中尾有伽と共に、紀江役で … 続きを読む

【週末映画コラム】パディントンの愛らしさが全てを救う『パディントン 消えた黄金郷の秘密』/負け犬ヒーローたちの敗者復活戦『サンダーボルツ*』

映画2025年5月9日

『パディントン 消えた黄金郷の秘密』(5月9日公開)  ロンドンに住むくまのパディントンは、「老グマホーム」で暮らすルーシーおばさんに会いに、ブラウン一家と共に故郷のペルーへとやって来た。しかしルーシーおばさんは、眼鏡と腕輪を残して行方不明 … 続きを読む

Willfriends

page top