柚希礼音&美弥るりか、宝塚時代を共にした2人が退団後初共演「ここでしか起きない化学反応を感じていただける作品に」【インタビュー】

2022年10月7日 / 08:00

 柚希礼音と美弥るりかが主演する舞台、SHOW-ism XI「BERBER RENDEZVOUS(ベルベル・ランデヴー)」が11月20日から上演される。本作は、洪水のようなソング&ダンスとともに、彩り豊かな演出で上質なステージを届ける「SHOW-ism」シリーズの最新作。宝塚歌劇団の星組で共に過ごした柚希と美弥が退団後、初共演を果たす。当時の思い出や公演への意気込みを聞いた。

美弥るりか(左/ヘアメーク:岡田知子(TRON)/スタイリスト:清原愛花)、柚希礼音(ヘアメーク:佐藤エイコ(ilumini.)/スタイリスト:間山雄紀(M0)) (C)エンタメOVO

-久しぶりの共演になりますが、本作への出演が決まった心境を教えてください。

柚希 「SHOW-ism」というストーリー性のあるショーに出演できることがすごく楽しみです。宝塚を退団後は、なかなかそうした作品に出演することができないので、久々のショーを楽しみたいと思います。るりるり(美弥)とは、(宝塚歌劇団の)星組で一緒に育って、組替えという涙のお別れもあり…こうして退団後にまた一緒に舞台に立つことができるのはなかなかないことだと思いますので、本当にうれしいです。

美弥 私は星組時代の新人公演のときから、ずっと柚希さんから影響を受けて、たくさん学ばせていただいてきたので、またご一緒できる機会が自分に訪れたことにすごく感謝しています。ドキドキもしていますが、楽しみです。

-映画撮影のために集められた11人の女性たちが、砂漠の中のスタジオで映画製作をするという本作ですが、お二人はそれぞれどんな役柄を演じるのですか。

柚希 私は、もともとは役者をやっていたけれども、今はスタントウーマンをしているという人物です。役者時代、(美弥が演じる)俳優さんと共演したときに、何か怖い思いをして、それ以来、せりふを言うのが怖くなってしまったのでスタントウーマンとして生きているにも関わらず、今回、またせりふを言わなくてはいけない状況になります。

美弥 私は子役時代から役者をしているのですが、性格に難ありで、干されてしまって、人生がうまくいかないときに、柚希さん(が演じるスタントウーマン)と再会します。人当たりが強い人物で、かなり嫌な感じなので、柚希さんに向かってひどい言葉を言わなくてはいけなくて…。できるかなとドキドキしております。

-そうした物語を、ダンスと歌で届けるということですね。

柚希 本当にたくさん踊ると思います。

美弥 私もそんな気がします。なので、今から大丈夫かなってちょっと思っています(笑)。やっぱり宝塚を退団してからは踊る機会が本当に減ったので。

-今回は、柚希さんが男性に扮(ふん)するシーンもあるとか?

柚希 はい、映画を作るに当たって、女性しかいないので、男性役が必要だからと男装をするシーンがあります。

-今でも男性役にはスッと入れるものですか。

柚希 正直、現役のときとは違い、スッとは入りにくいです。すごく緊張もしますし、大丈夫かなという不安もあります。ですが、実際に衣裳を着て、ステージに立ってしまうと、スイッチが入るんです。原田諒先生が演出された、アイススケーターの皆さんとのショーに出演したことがあるのですが、そのときは黒のえんび服を着させていただいて…。男性の皆さんと並んで立ったので大変でしたが、自然とスイッチが入ったんです。

美弥 私も昨年、私だけが女性で、皆さん男性という中で男性役をやらせていただきましたが、「私にもまだスイッチが残っていた」と思いました。できないと思って(稽古に)行ったんですが、やってみたらできた(笑)。なので、どこかにはまだスイッチがあるんでしょうね。

柚希 今回は、映画を作るために男装をしなければいけないという設定なので、男性役をやるのとはまた少し違うとは思いますが、その男装姿でるりるりと踊るシーンもあるんです。多分、これまでなかったと思うので、ぜひそこも注目していただければと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

早見沙織「プレデターの新しい魅力をこの映画から感じていただけると思います」『プレデター:バッドランド』【インタビュー】

映画2025年11月19日

 未熟故に一族を追われた若きプレデターのデクは、生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放される。デクはその地で謎のアンドロイドの少女ティアと出会う。「プレデター」シリーズ中、初めてプレデター自身を主人公に据えて描いた『プレデター:バ … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

 韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

 日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。  主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

 40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む

Willfriends

page top