「鎌倉殿の13人」佐藤二朗「激しい憎悪の火を燃やして、最後までやり切ろうと」 堀内敬子「“強い母親”を意識」比企一族の壮絶な最期を振り返る

2022年8月14日 / 20:50

 NHKで放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。8月14日放送の第31回「諦めの悪い男」では、北条家と激しく対立してきた比企一族が滅亡。ここまで比企一族の当主・比企能員を演じてきた佐藤二朗と、妻・道役の堀内敬子がコメントを発表し、その最期を振り返った。

比企能員役の佐藤二朗(左)と妻・道役の堀内敬子 (C)NHK

 能員の壮絶な最期を演じ切った佐藤だが、意外にも撮影前は「その前の時政(坂東彌十郎)と2人っきりのシーンとか、あるいは第30回の、廊下を挟んで義時(小栗旬)と2人で対峙(たいじ)し、そのあと善児(梶原善)が出てくるシーンとかの方が、僕としては大事なように思っていた」のだという。

 ところが、リハーサルの段階で思わぬ出来事が起きた。

 「死ぬシーンのリハーサルをやったら、小栗義時と、坂東彌十郎さん演じる時政の親子がすごくいろいろ、僕より真剣に提案しているんですよ。『ここは俺が刀を抜きたい』とか、『俺が口で言って』とか小栗が言ったり、彌十郎さんも『こういうやり方もある』と言ったりして、いろんなことを提案してくれて」

 さらに、「演出担当の若い保坂(慶太)監督も、こっちが思ってもいないような演出をしたり、プロデューサーの清水(拓哉)さんもいろいろ提案してくれたり」と、誰もがいいシーンを作り上げようとする姿勢に、「僕が死ぬのに、周りの人の方が積極的」と感じた佐藤。

 そこでハッと気付いたのが、「いかんいかん!もっと高みを目指さなきゃ」ということだった。

 「どの仕事もそうだけど、一人でやっている仕事じゃなくて、共演者や周りのスタッフに押し上げられるというか、『おいおい、もっとこいよ!』と引っ張られるような感覚になるときが、俳優をやっていると確かにあるんです」

 当時の気持ちをこう振り返った佐藤だが、その喜びを、酔った勢いで備忘録的にtwitterに書いたところ、ニュースになるというおまけまで付いたという。

 これで気を引き締め直した佐藤は「僕はとにかく北条の親子と憎しみ合う役ですから、役者として、普段は仲がいいんですけど、カメラが回っているときには当然、激しい憎悪の火を燃やして、最後までやり切ろうと思ってやっていました」と撮影に臨み、見事な最期を映像に焼き付けた。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「ConChu!」が大昆虫展アンバサダーに就任! ハロプロ研修生から羽化した4匹たちの、その先とは

インタビュー2026年7月31日

 夏休みの人気イベント「大昆虫展 in 東京スカイツリータウン(R)」のアンバサダーに、杉原明紗(モーニング娘。’26)、長野桃羽(アンジュルム)、西村乙輝(つばきファクトリー)、相馬優芽(ロージークロニクル)による特別ユニット … 続きを読む

瀬戸康史と有村架純が9年ぶりの共演「閉じ込められているものを解き放ってくれる作品になる」 舞台「キュー」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月31日

 2019年に「ニムロッド」で芥川賞を受賞した作家・上田岳弘による長編小説を舞台化した「キュー」が11月15日から上演される。本作は、瀬戸康史演じる心療内科医・立花徹と、有村架純演じる高校時代の同級生・渡辺恭子の人生が交差することで、過去・ … 続きを読む

浅野寛介、シェイン・コスギ、ケイン・コスギ「日本のアクションを超えた、世界のアクションをぜひ映画館で体験してほしいです」『四十九-SEEK』【インタビュー】

映画2026年7月30日

 ハリウッドに忍者ブームを巻き起こしたショー・コスギの息子で、ケイン・コスギを兄に持つシェイン・コスギが長編初監督を務め、滅びたとされる忍者をテーマに描いたアクション映画『四十九-SEEK』が、7月31日から公開される。本作で主演・プロデュ … 続きを読む

斎藤工、水上恒司「映像作品としてパンドラの箱を開けるタイミングが来た」【インタビュー】Prime Originalドラマシリーズ『犯罪者』

ドラマ2026年7月27日

 ある無差別殺傷事件が、日本社会の大きく深い闇へとつながっていく。刑事・記者・生存者という“出会うはずのなかった3人”が命を懸けて真相に挑むノンストップ・クライムミステリードラマ『犯罪者』が、Prime Videoで世界独占配信中だ。本作で … 続きを読む

【映画コラム】夏にちなんだ異色ホラーを紹介『オブセッション 災愛』『ユースフル・ゴースト』『だぁれかさんとアソぼ?』

映画2026年7月24日

 今夏は、ただ怖がらせるだけではなく、恋愛や社会風刺、青春ドラマなど異なるジャンルを巧みに掛け合わせた“異色ホラー”が目を引く。恐怖の中に笑いがあり、切なさがあり、現代社会への視線もある。そんな一筋縄ではいかない作品がそろった。  1本目は … 続きを読む

page top