55歳で超絶アクション披露の東山紀之「これまでやってきたことが実を結んだ」 Amazon Originalドラマ「GAME OF SPY」【インタビュー】

2022年7月6日 / 12:06

-日本を守るため、人知れずスパイとして闘う羽柴ですが、東山さんが、陰ながらやってきた、守ってきたものはありますか。

 僕個人ですか? ハハハ(笑)。難しい立場だからね。ただ僕は割とコツコツやるのが好きなので、目の前のことをちゃんとやろうというのはありました。デビューしてからも、そういう意味でのコツコツさ加減というのは変わっていないと思います。特に野望もなかったし。そんなに大それたことは考えないです。

-これだけは守りたい、みたいなものは?

 自分が持っているペースはちゃんと守りたいかな。こういうことをちゃんとやっていくという自分のペースです。

-50代半ばでこのような作品に挑戦して、新たな発見はありましたか。

 55歳で、アクションものの話が来るのはありがたいことだと思いました。僕もまだまだできるぞ、というところを見せたかったし、実際そんなに苦でもなかったので。真田広之さんも61歳でハリウッドでアクションをされているし、もはや年齢制限はないのだと思います。また“じじい”が頑張ったら、うち(ジャニーズ)の後輩たちも頑張るんじゃないかな。(僕が)これだけ動いたら文句言えないよね、みたいなところは、ちょっと望みとしてあります。

-東山さんがここまで激しいアクションをすると、後輩たちは「あそこまではできない」と思うのでは?

 そういうふうに思ってもらえたらうれしいです。やはり肉体を使って何かをやるというのは分かりやすいので。逆にいうと、みんなも頑張っているし、木村(拓哉)のドラマ(『未来への10カウント』)を見ましたけど、50歳でボクシングドラマをやるというのは大変なことなので、そういう意味で、僕も刺激を受けました。だから先輩、後輩とかは関係なく、双方が表現者として互いに刺激し合えば楽しいのかなと思います。まあ、僕は生田斗真みたいに、映画『土竜の唄』であんなにスッポンポンにはなれないですけどね。あれは大したものですよ。よくできるなって思います(笑)。

(取材・文/山中京子)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(2)大阪下町に生まれて

舞台・ミュージカル2025年8月28日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない  「今日の話はオ … 続きを読む

原田琥之佑「この映画は、何でもあるけど、何にもないみたいなところが一番の魅力だと思います」『海辺へ行く道』【インタビュー】

映画2025年8月26日

-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。  奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む

上田竜也&橋本良亮、舞台初共演を通して「絆はより強固になる」 音楽劇「謎解きはディナーのあとで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月26日

-皆さんの歌唱シーンもあるのですか。 橋本 それはもちろん、ちょくちょくあります(笑)。歌います。アンサンブルの方と一緒に歌うシーンもありますが、ミュージカルではないんです。バックに流れていて、それに合わせて芝居していくという形だと思います … 続きを読む

青山貴洋監督「問診シーンが最大の課題に」日曜劇場『19番目のカルテ』【インタビュー】

ドラマ2025年8月25日

 また、原作から得た気付きも大きいという。「原作には、読者の感情を揺さぶる瞬間が描かれています。それがどこにあるのかを探りながら、ドラマにもそのエッセンスを取り入れるようにしています」。  原作の短編では、百々がさまざまな医療機関を受診して … 続きを読む

中園ミホ 連続テレビ小説「あんぱん」は「やなせたかしさんが書かせてくださった」執筆を終えた脚本家が物語を振り返る【インタビュー】

ドラマ2025年8月22日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む

Willfriends

page top