55歳で超絶アクション披露の東山紀之「これまでやってきたことが実を結んだ」 Amazon Originalドラマ「GAME OF SPY」【インタビュー】

2022年7月6日 / 12:06

 東山紀之が主演する日本発の新感覚スパイアクション、Amazon Originalドラマ「GAME OF SPY」(全10話)が6月24日から、Amazon Prime Videoで独占配信中だ。本作は、世界中の犯罪者からターゲットにされる日本を舞台に、依頼が入ると冷静かつ迅速に任務を遂行する法務省外局・公安調査庁に設置された極秘スパイ機関「GOS=Global Operation Service」の諜報(ちょうほう)員が、人知れずこの国を守るために活躍する姿を描いたスパイアクション。主人公の羽柴猛を演じる東山に、作品の見どころ、撮影のエピソードなどを聞いた。

Amazonオリジナルドラマ「GAME OF SPY」に主演する東山紀之 (C)東映株式会社

-本作の企画の経緯として、東山さんから「地上波でできないような激しいアクションをやりたい」という希望があったと聞きました。

 いやいや、企画は皆さんが。そんな大それたことを僕は言いません(笑)。ただ「より強い表現でできたら」という思いはもともとありました。監督はドラマ「刑事7人」(テレビ朝日系)でお世話になっている方でしたし、監督が「よりハードなアクションをやりたい」ということだったので「あっ、何か面白そうだな」と思って、身を任せた感じです。

-初めて脚本を読んだときの感想は?

 自分の肉体を使ってどこまで表現するのかが、勝負になるなと思いました。また、今の世界情勢を考えると、こういうことも確かにあり得るな…と思える内容だったので、それをエンターテインメントとしてどう見せるのか、そんな可能性を感じさせてくれる脚本でした。

-羽柴は、軍隊格闘のカリ・シラットに、手裏剣や吹き矢、かぎ縄など、日本古来の忍者道具を融合させた超絶アクションを繰り出します。撮影のため、特別なトレーニングはしましたか。

 僕は、20年近くボクシングとキックボクシングをやっていたので、それが今回役立ったというのはあると思います。いつ何が来てもいいように準備はしていたんです。だから、これまでやってきたことが今回、実を結んだ感じがしますね。

-実際のアクション撮影はいかがでしたか。

 アクション監督、アクション部が非常に熱いので、僕の想像を遥かに越えたものを作ってくれました。僕もアクション部のリクエストになるべく応えられるように頑張りましたが、大変でした。夜中の2時ぐらいまで人を殴っている日もありましたから(笑)。全員が“ゾーン”に入ったような感じで、非常に不思議な時間でした。受ける側の人も「何がきても大丈夫です」と言ってくれるので、安心して、互いに遠慮なくやった感じです。

-まさに監督のリクエスト通り“傷だらけでボロボロ”の東山さんが見られるのでしょうか。

 はい。毎日こんな感じでやっていたので、家に帰ると家族がびっくりすることはありました(笑)。スパイ役ということで、殻を破って思いっ切りやれたので楽しかったです。

-撮影中に、これは限界かも…と感じた瞬間は?

 いや、それはなかったかなあ。うん。限界かも…と思うことはなかったですね。

-手裏剣など、忍者道具を使うのは結構大変だったのでは?

 そうですね。ただやはり武器として優れているなと。昔からあるもの、特に日本の武器というのは“技術”でもあるので、そこにある“美”も含めて、大変よく出来ているなと感じました。今回は世界配信なので、日本の昔からの武器や文化、美しい景色も含めて、その良さを世界に発信できたらと思います。

-羽柴の人物説明に、「戦い方は一言で表すと『無謀』。高い所、寒い所…過酷な所ほど好き」とありますが、東山さんとの共通点はありましたか。

 羽柴は行き当たりばったりで、とりあえずやろう、みたいなところがありますが、僕はもうちょっと慎重にやるタイプ。全く共通点はないと思います。僕は鼻血も出さないし、ひげも生やさないので(笑)。

-羽柴は「痩身(そうしん)の孤高の男」とありますが、体を絞ったりはしましたか。

 僕は常に絞っているんです。いつでも応えられるように。監督から「あそこからジャンプしろ」と言われたら「分かりました」と言いたいタイプなので。

-羽柴は決して完璧な男でもない?

 そう。すごく強いわけじゃない。初っ端から結構ボロボロにやられているし、ブルース・リーみたいに圧倒的な強さでもない。でも任務を遂行させるために、めちゃくちゃ頑張る、そういう男だと思います。不完全なところがこのキャラクターの面白いところですね。

-特に印象に残っている共演者はいますか?

 (謎多きスパイ・檜山レイ役の)ローレン(・サイ)ですね。海外から一人で来て、知らないおじさんたちの中で、本当に孤独の中で頑張っていたと思います。とてもすてきな女性でした。ローレンは、大変絵がうまくてね。待ち時間はずっと絵を描いていて、チラッと見たけど、すごかったです。いまや高値で売れるという…。僕も1枚描いておいてもらえばよかったな(笑)。慣れない状況の中、ローレンが日本語も頑張っている姿を見ると、僕らも頑張らなきゃなと思いました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

戸塚祥太&辰巳雄大、ビートルズの結成初期を描いた「BACKBEAT」がついにFINAL 「今回だけのビートがそこに生まれる」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月26日

 戸塚祥太と辰巳雄大が出演する「BACKBEAT」が、4月17日から開幕する(プレビュー公演は4月12日)。本作は、世界的ロックバンド・ビートルズの結成初期を描いた1994年公開の伝記映画『BACKBEAT(バックビート)』をイアン・ソフト … 続きを読む

木村佳乃「私が声優をやるなら小田急線のロマンスカーがいいです」『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう! ドレミファ♪ソドー島』【インタビュー】

映画2026年3月25日

 イギリス生まれの絵本を原作に、世界中の子どもたちに愛される児童向けアニメ「きかんしゃトーマス」の劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう! ドレミファ♪ソドー島』が3月27日から全国公開される。ソドー島で開かれる音楽祭のリ … 続きを読む

【映画コラム】3月前半の公開映画から『私がビーバーになる時』『ウィキッド 永遠の約束』『スペシャルズ』

映画2026年3月24日

『私がビーバーになる時』(3月13日公開)  人間の意識を動物ロボットに転送し、本物の動物たちと話すことができる技術が開発された時代。 大切な森を守るため、ビーバー型ロボットに意識を転送した動物好きの女子大生メイベル・タナカは、動物たちが人 … 続きを読む

天宮沙恵子プロデューサー「最終話では、ようやく未来と颯太の間で明かされる真実があります」火曜ドラマ「未来のムスコ」【インタビュー】

ドラマ2026年3月24日

 TBS系で毎週火曜日の午後10時から放送中の火曜ドラマ「未来のムスコ」が、24日に最終話を迎える。本作は、夢も仕事も崖っぷちのアラサー女性・汐川未来(志田未来)のもとに、“未来のムスコ”だと名乗る颯太(天野優)が現れたことから始まる、時を … 続きを読む

佐々木大光「新たな気持ちで、フラットに見ていただけるとうれしい」 悔しい気持ちを乗り越えて挑む「ダッドシューズ 2026」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月24日

 KEY TO LITの佐々木大光が主演する「ダッドシューズ 2026」が4月16日から上演される。2025年、惜しくも完走できなかった本作がさらにパワーアップして復活。“ダッドシューズ”と呼ばれる古臭いデザインのシューズを手に入れた主人公 … 続きを読む

page top