バズ・ラーマン監督「エルヴィスを介して、1950年代、60年代、70年代のアメリカを描きたいと思いました」 映画『エルヴィス』【インタビュー】

2022年7月1日 / 12:00

-エルヴィスを演じたオースティン・バトラーも、アフター・エルヴィスの世代に属するわけですよね。

 実はオースティンとエルヴィスにはつながりがありました。2人は同じ年齢の時にお母さんを亡くしています。そして、2人ともお母さんが死ぬ悪夢を何度も見たそうです。だからオースティンは、エルヴィスとの運命的なつながりを感じていたようです。それで、彼はものすごくエルヴィスのことを研究していました。彼は初めに私にビデオテープを送ってくれたのですが、それは特にオーディション用というわけではなく、彼が普通に歌を歌っているところが映っていました。でも、それを見たときに、私はオースティンがエルヴィスと同じ感性や魂を持っていると感じました。

-悪役のパーカー大佐役に、ハリウッドの良心ともいわれるトム・ハンクスを起用した理由は?

 俳優は、いつも「もっと幅広い役柄を演じたい」と思っています。もしトムが楽器だとしたら、今までわれわれが聴いてきた音楽以上のものを、彼は表現できると思います。「今回は、ダークなものを演じたい」というのが彼の希望でした。アメリカの観客はそんなトムを見て不安になるらしいです。例えば、自分が大好きな、人のいい親戚のおじさんが、急に悪い人になったような気分になるようです(笑)。

(取材・文/田中雄二)

バズ・ラーマン監督(左)とオースティン・バトラー

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

香川照之「僕の中では6人全員にモデルがいました」「連続ドラマW 災」【インタビュー】

ドラマ2025年4月4日

-なるほど。  でも、同一性というのは非常に厄介で、これは本当に同じ人なのかという疑問を持つわけです。本当は同一人物じゃないけど、それをメタファーとして見せているだけなのかもしれないし、もっと高尚に考えれば、その存在自体が本当にいるのかどう … 続きを読む

【週末映画コラム】壮大な“時間旅行”を定点観測で描く『HERE 時を越えて』/チームワークを旨とした戦争冒険映画『アンジェントルメン』

映画2025年4月4日

『アンジェントルメン』(4月4日公開)  第2次世界大戦下、イギリスはナチスの猛攻により窮地に追い込まれていた。特殊作戦執行部に呼び出されたガス少佐(ヘンリー・カビル)は、ガビンズ“M”少将とその部下のイアン・フレミングから、「英国軍にもナ … 続きを読む

草笛光子「老女がはちゃめちゃな、摩訶不思議な映画ですから覚悟してご覧ください(笑)」『アンジーのBARで逢いましょう』【インタビュー】

映画2025年4月3日

-松本動監督の演出について、また寺尾聰さんら共演者の印象をお願いします。  松本監督とは初めてでしたが、私の問い掛けにも親切に細かく答えてくれました。とにかく自由にやらせてもらいました。寺尾聰さんは、昭和49年のドラマ「天下のおやじ」で寺尾 … 続きを読む

門脇麦、「芝居に対してすごく熱い」田中圭と夫婦役で5度目の共演 舞台「陽気な幽霊」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年4月2日

-ところで、門脇さんは映像作品でもご活躍されていますが、舞台に立たれることに対してはどのような思いがありますか。  気持ちの面では変わらないですが、舞台はカメラが寄ってくれるわけではないので、声や体の所作で伝えなければいけないと思います。映 … 続きを読む

今田美桜「『アンパンマン』のように、幅広い世代に愛される作品に」連続テレビ小説「あんぱん」いよいよスタート!【インタビュー】

ドラマ2025年4月1日

-高知県の「やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」も訪問されたそうですね、  「アンパンマンミュージアム」には二度伺いました。どちらの日も親子連れでいっぱいで、改めて『アンパンマン』という作品が幅広い世代に愛されていることを知り、「 … 続きを読む

Willfriends

page top