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NHKで好評放送中の連続テレビ小説「ちむどんどん」。沖縄の本土復帰50年の節目に送るのは、復帰前の沖縄で四人兄妹の次女として生まれ育ったヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)が上京し、沖縄の家族に支えられながら料理人の道を目指す50年の物語だ。子役を中心に進んだ2週が経過し、第3週からは暢子役の黒島をはじめ、成長した比嘉家四兄妹が活躍中だ。その中で、しっかり者の優等生だが、性格が正反対の兄・賢秀とたびたびけんかになる長女・良子を演じるのは、昨年末の紅白歌合戦で司会の大役を務めた川口春奈。初出演となる朝ドラへの意気込み、撮影の舞台裏などを語ってくれた。
初めての朝ドラということでうれしかったのはもちろんですが、台本を頂いてみたら、すごく温かい家族の話だったんです。素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、1年間もこんなすてきな作品に携わることができるんだと思ったら、さらにうれしさが増しました。
兄妹の誰一人、決して完璧な子はいなくて、いろんな挑戦をして失敗を重ねながら、少しずつ強くなって成長していくんですよね。その真っすぐな姿に胸を打たれました。家族の話や成長物語は普遍的で、いつの時代でも皆が共感できるものですが、この作品も皆さんに元気を与えられるポジティブな作品になるんじゃないかなと。
しっかり者の長女で責任感や正義感が強い一方、年頃の女性ならではの悩みや弱さも兼ね備えています。すごく人間味あふれる女の子で、女性として共感できる部分がたくさんあります。もがきながら成長していく姿に私自身も勇気づけられるところがあるので、皆さんにも応援していただけたらうれしいです。
現場で「自分がこうしていなきゃ」というものは特にありませんが、皆さんがなんでも言いやすい環境を作ってくださるおかげで、自然体でいられることはありがたいです。そういう意味では、お芝居をしながら兄妹の皆と同じ時間を過ごす中で、自然と関係が深まっていくという感じの方が大きいかもしれません。
それぞれ性格も違い、個性が光っていますよね。暢子は本当にタフで、行動力のある真っすぐな女の子です。良子にとっては妹ですが、その姿を近くで見ていると「すごいな」と思わせてくれる存在で。兄の賢秀(竜星涼)はトラブルメーカーというか、かなり破天荒ですけど、心に熱いものを秘めていて、ここぞというときには助けてくれる。家族のムードメーカーです。三女の歌子(上白石萌歌)は、末っ子のせいか内気な性格ですが、実は熱いものを秘めた芯のある子だと思います。
暢子と賢秀がボケ役だとすると、良子がツッコミ役みたいな感じです。良子は自分にも他人にも厳しいので、正反対の賢秀と衝突する場面は結構あります。ただ、良子が相手にしないことも多いんです。だから、「あきれている」という感じの方が強いかもしれません(笑)。
本当にしっかりしていて頑張り屋なので、暢子と重なる部分がすごく多いです。日々大変なスケジュールの中、泣き言一つ言わずに明るく頑張っている姿を見ると、「私も頑張らなきゃ」と思わされます。年下ですけど、彼女は長女で妹がいるんですよね。逆に私は末っ子なので、お姉さんのように感じることもあって(笑)。沖縄出身の結菜に沖縄ことばを教えてもらったり、2人で食事するときには私の話を聞いてもらったり、とても仲良くしてもらっています。
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