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演出家の方が怒り出さない程度に、空気を読みながらふざけています。もしかしたら、そういうのがお好みではない方もいらっしゃるかもしれませんが、これまで歌舞伎以外の舞台で主演をさせていただいたときには、そうすることで比較的楽しい現場になったような気はします。もちろん、一番は作品がよくなること、そして皆が一つになることですので、それを最優先に考えて、その上で笑いのある現場になればいいなと思います。
僕は根本が舞台人で、お客さまの前で何かを披露することに幸せを感じるので、どんな状況であっても舞台に立てることはありがたいと感じます。舞台に立つことが僕にとっては一番充実した時間なのです。もちろん、演劇全般としては、感染対策などいろいろな面を踏まえられて中止にせざるを得ないというのも分かりますが、僕個人としては、どんな状況でも演劇はやめるべきではないと考えています。これまで先輩、先祖たちが、苦労が多い時代を生きてきて、演劇を紡いできてくれたからこそ今があります。今はテクノロジーが進んだおかげで劇場に足を運ばなくても見たような気分になれるツールもたくさんありますし、そういう時代だからこそ僕たちもいろいろな見せ方を試みていかなければいけませんが、だからといってここで諦めてしまうのはよくない。僕はどんな状況であっても、選択する余地として、演劇は上演するべきだと思っています。
お芝居と美術と、ミステリーが融合した作品になると思います。お芝居に興味がない方も、美術を通してお芝居に触れていただきたいですし、今まで美術に触れてこなかった方も、このお芝居を見ることで絵画に興味を持つきっかけになればいいなと思います。これまでに前例のない物語の構成になっていますので、“演劇美術館”のような、新しいお芝居をぜひ見にきていただければと思います。
(取材・文・写真:嶋田真己)
舞台「怖い絵」は、3月4日~21日に都内・よみうり大手町ホール、3月24日~27日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演。
公式サイト https://www.ktv.jp/kowaie-butai/
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