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川栄 撮影現場は本当におだやかで、温かな空気が流れています。私が緊張し過ぎて混乱してしまったときも、深津さんがその緊張を和らげてくれるような空気感をまとっていて。ちょっとやりづらそうにしていたら、「今のやりづらかったよね」とおっしゃってくださったり、「これはこっちの方が動きやすいよね?」と気遣ってくださったり…。すごく助けてもらっています。オダギリさんも、お父ちゃんのまま、という感じで本当に優しくて。
本郷 僕は、松重豊さんとご一緒させていただくシーンが多いですね。松重さんは、(演じる)虚無蔵さんと同じように、たたずんでいるだけで緊張感がありますが、お話してみると、すごく柔らかくて優しい方。立ち回りのシーンも多いので、一緒に練習させていただいています。
川栄 この作品のメークさんがまさにその世代の方なので、メークをしていただきながら「昔はこういうのがはやったのよ」とか、いろいろな話を伺っています。「ノストラダムスの大予言」というのが出てくるんですけど、それも「本当にこういうのがあって…」と話してくれるので、興味深く聞かせていただいて。いずれ平成の時代に入っていきますが、知っている時代だからこそ、感情の持っていき方が分かりやすく表現できるんじゃないかな、と楽しみにしています。
本郷 僕は、時代劇の監督役の土平ドンペイさんが、実際に京都で大部屋俳優をやっていらっしゃったので、いろいろなことを教えていただきました。「これはどうなんですか?」と聞くと、「当時はこうで…」とリアルな話をしてくださるのは、すごくありがたく、勉強になります。「ノストラダムスの大予言」も、小学生だった当時、ものすごく話題になったことを思い出して…。
川栄 覚えているんですか?
本郷 「1999年の何月何日に地球が終わる」と言われていたんですよね。だから、「その日までにお小遣いを全部使い切ろう!」と思って本当に使い切ったのに、終わらなかったので「終わらないじゃん!」とブチ切れたことを覚えています(笑)。
(取材・文/井上健一)
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