エンターテインメント・ウェブマガジン
グウィンプレンは、純粋で物ごとに真っすぐにぶつかっていくタイプなので、共感もできますし、応援もしたくなります。だからこそ、演じていてエネルギーをもらうことも多かったですし、きっと見てくださるお客さまにも生きる希望や諦めない心を伝えられると思います。ある意味、“The 主人公”というヒーロー的な存在です。盲目のデアは、口が裂けたグウィンプレンをその目で見ることができないからこそ、人としての大切なものを持ったグウィンプレンの真の姿を感じられた。それは僕もこの役を通して感じました。
グウィンプレンへの思いは変わりません。ただ、公爵たちをはじめとした、性欲、物欲、支配欲という“欲”の象徴である人物たちとの対峙(たいじ)に対しては、思うところは増えました。現在の社会的な情勢もあるのかもしれませんが。なので、本作の「目を開いて(Open your eyes)」というナンバーの歌詞がとても心に響きます。自分で歌っていても泣けてくるほどに…。今回は、それをお客さまにより感じていただけるように伝えられたらと思っています。
今回、帝国劇場で「笑う男」を上演させていただきます。帝国劇場バージョンとして、初演をリスペクトしながら、より深く、より素晴らしい作品を目指して、切磋琢磨(せっさたくま)しながら作り上げていけたらと、このカンパニー全員で挑む所存です。どっしりとした作品の印象があるかもしれませんが、劇中にはデアの夢の世界や理想郷を感じていただける「涙は川に流して」というナンバーもあり、ファンタジーの要素も強い作品だと僕は思っています。どんなにつらくても、どんなに大変なことがあっても、人間は素晴らしいと思っていただける作品になると思います。ユゴーが描いた人間の真実、真意をこの作品を通してお伝えできたらと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
ミュージカル「笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-」は、2月3日~19日に、都内・帝国劇場ほか、大阪、福岡で上演。
公式サイト https://www.tohostage.com/warauotoko/
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む
映画2025年6月27日
-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。 やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む
映画2025年6月27日
-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む
映画2025年6月27日
『アスファルト・シティ』(6月27日公開) 犯罪と暴力が横行するニューヨークのハーレム。クロス(タイ・シェリダン)は医学部への入学を目指し勉学に励む一方で救急救命隊員として働き始める。 ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とバディを組 … 続きを読む