【インタビュー】「WOWOWオリジナルドラマ 神木隆之介の撮休」神木隆之介 こだわり抜いた自分役「『ノンフィクションなのかな?フィクションなのかな?』という曖昧な部分を行き来してほしい」

2022年1月8日 / 18:25

 人気俳優・神木隆之介は一体、どんな休日を過ごしているのだろうか…? そんな疑問に答えるかのように、気鋭の脚本家や監督たちが妄想を膨らませて自由な発想で描いた全8話のオムニバスドラマが、1月7日からWOWOWプライムで放送開始となった(各話放送終了後、WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信)。好評を博した「有村架純の撮休」「竹内涼真の撮休」に続く“撮休”シリーズ第3弾だ。主演はもちろん、神木隆之介。「自分自身を演じる」という本作に、細部までこだわり抜いて向き合った神木が、撮影の舞台裏や作品の見どころなどを語ってくれた。

神木隆之介

-さまざまな脚本家が手掛けた脚本を読んでみた感想は?

 それぞれ話が全く違っていて面白かったです。「すごいな」と思いました。1人の人間に、これだけ全くかぶらない物語を作れるんだと。脚本家の方はプロだから当然なんでしょうけど、それでも人が違うだけでこんなに全く違う観点からストーリーが作れることが、すごく新鮮でした。「こういうふうにまとめたんだ!」「こういうイメージなんだ、僕って」と楽しみながら読むことができました。

-演じる上では自分自身をベースに置いたのでしょうか。

 そうですね。あまりキャラクターは作り込みませんでした。「もし自分がこの状況に陥ったら、こういう反応をするだろうな」というところを基本に、作品的なことを考えて、例えば、コミカルなシーンであれば、ちょっとコミカルにしてみたり、ということはしています。ただ、座る場合も普通に座っていましたし、基本的にはなるべく自分に近く見えるように努めました。

-他人が考えた自分を演じる難しさや楽しさはどう感じましたか。

 大好きな人たちにたくさん会えたのは楽しかったんですけど、一番難しかったのは、そういう人たちと別の関係性で演じなければならなかったことです。例えば、矢本(悠馬)くんとは仲がいいんですけど、僕は僕の役なのに、矢本くんは違う人の役(第3話「捨てる神あれば」)。だから、矢本くんが「神木隆之介さんですよね?」みたいなことを言ってきて、僕が「ありがとうございます」みたいなことを答えたり。お互いニヤニヤしながらやっていました。初対面のふりをしなきゃいけないので、「おい、矢本」と言えないのが心苦しくて。僕が全く違う名前の役だったら、演じやすかったんですけど。

-共演者の中で特に印象に残った人は?

 仲野太賀くんです(第8話「遠くにいる友人」)。太賀くんは幼なじみの役で、しかも撮影は(共演した)ドラマ「コントが始まる」(21)の後だったんです。だから、信頼関係が出来上がっているので、すごくやりやすかったです。「コント(が始まる)」とは違った程よい距離感がある真面目な関係性でがっつりお芝居をするのは恥ずかしかったですけど、新鮮な気持ちで楽しめました。しかも、「うまい」とかいう表現を越えて本当に引き付けられる演技をする太賀くんはやっぱりすごいなと。

-なるほど。ここで改めて脚本の作成過程について教えてください。事前に取材のようなものはあったのでしょうか。

 僕がどういうものが好きで、いつもどういう撮休を過ごしていて、どういう人と遊んで、誰と仲がいいのか…。そういう1日の流れや趣味の話などを制作陣に話して、それを参考に脚本家の方が書いた脚本の第1稿を僕が読み、疑問に思ったことは確認したり、せりふなどに意見を言わせてもらったりしました。

-神木さんの気持ちを想像して書かれた脚本を、本人に近づける上では、大切なプロセスですね。

 自分の名前が題名になっているので、見てくださる方には「ノンフィクションなのかな?フィクションなのかな?」という曖昧な部分を行き来してほしかったんです。だから、なるべく自分の考えや「自分だったらこういう言い回しをするかな」というものを提示して、よりリアルになるように、細かくディスカッションさせていただきました。せっかくの自分役を気兼ねなく、できるだけ力を抜いてやりたかったので、ちょっとこだわってみようかと思って。だから、現場でも監督に尋ねて、ちょっと言い方を変えてみたりもしています。脚本家さんには「これを直すのか?」と思われちゃったかもしれませんけど。すみませんでした(笑)。

-そういう段階を踏むことで、より作品に“神木隆之介らしさ”が加わったわけですね。その中で今回は断捨離したり、家でゆっくり休んだり、旧友の思い出の地を巡ったりと、いろいろな撮休のエピソードがありますが、一番「羨ましい」、「実際に体験してみたい」と思ったものは?

 「はい、カット!」(第1話)です。なんでもありの話で、僕が「俺、吉沢亮なんだけど」と言ったら、みんな吉沢亮として向き合ってくれるということですものね(笑)。そんな最高なことはないです。あと、「マツケンサンバを踊ってみたら、みんな付いてくるのかな?」みたいなことも試してみたいです(笑)。

 
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