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本当にずっと悩み続けていた感じです。「これでいいのかな?」「大丈夫かな?」「合っているかな?」とワンシーンごとに頭を抱えながらやっていました。
自分なりに調べてみましたが、兼子さんに関する資料はほとんど残ってないんです。だから、その時代に照らし合わせながら役を作っていった感じです。「皆のためにこういうことをするのは、どういう人なんだろう?」とか、「普段、どれぐらい仕事をしているんだろう?」とか、そういうことを一個ずつ積み上げていって。
大変です。ただ、情報が少ない反面、自由度は高いので、自分らしい伊藤兼子を作り上げることはできたのかなと思っています。
大河ドラマの現場は、他とは違った緊張感があります。スタッフさん全員がプロフェッショナルなので、1ミリたりとも気が抜けませんし。1人の人間の感情を表現する上でも、時代背景を踏まえてその時代に生きていた人のことを想像しながら、共演者の方々の反応など、全てを敏感に感じ取りながらやらないといけません。常にそういうものを意識しているので、楽しいですし、やりがいがありました。
(取材・文/井上健一)
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