【インタビュー】映画『ダンシング・マリー』EXILE NAOTO 「恋人に部屋の鍵を渡すシーンは僕もやってみたい」

2021年11月26日 / 19:40

 映画『DANCING MARY ダンシング・マリー』が全国順次公開中。SABU監督の最新作となる本作は、NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)が演じる、しがない市役所職員・藤本研二と、山田愛奈が演じる霊能力を持つ女子高生・雪子が、時空を超えて奮闘するヒューマンコメディー。海外で先行公開され、今年6月には「第18回アジアン映画祭」で日本初の最優秀オリジナル映画賞を受賞。「ポルト国際映画祭」でも審査員特別賞を受賞するなど、注目を集めている。主人公を演じたNAOTOに、演じた感想や本作の見どころ、海外での反響について感じていることなどを聞いた。

EXILE NAOTO

-本作は、NAOTOさんにとって長編映画での単独初主演作となりますが、最初に出演が決まったときは、どんな気持ちでしたか。

 初めて主演させていただく映画が決まったこともうれしかったですし、僕は10代の頃からSABU監督のファンで、『弾丸ランナー』(96)や『ポストマン・ブルース』(97)など、たくさんの作品を見させてもらっていたので、SABU監督の作品と聞いて、めちゃくちゃうれしかったです。

-熱中できるものがなくて、日常をぼんやりと過ごす市役所職員・藤本というキャラクターを、どのように演じましたか。

 藤本はどこにでもいるような普通の男性なので、その分、すごく難しい役だなと思いました。熱くなれるものがなくて、何ごとも続かなかったりとか、そういう要素は誰しも持っているなと思いましたし、自分でもそういう経験があるなと思ったので、そこを過剰に演出することなく自然でいることを心掛けました。

-努力家で、いろいろなことにチャレンジしているNAOTOさんとは真逆のイメージがありました。

 そんなことはないです(笑)。僕もなまけ癖があるので、常に自分を鼓舞していますし、藤本の気持ちはすごく共感できるところがありました。頑張って続けていることは、皆さんに見ていただける機会があるのですが、続かなかったことって見てもらえる機会がないので。例えば、僕は「英語の勉強をしよう」「毎朝、英字新聞を読むぞ」「英語のラジオを聞くぞ」と思っても、全然続かなかったです(笑)。

-劇中では、亡くなったダンサー・マリーの霊(坂東希)と恋人のジョニー(吉村界人)の純愛も描かれています。死後も思いを残すような純愛について、どう思いますか。

 2人みたいな純愛はいいなと思います。劇中でジョニーがマリーに部屋の鍵を渡すシーンがあるのですが、あれは僕もやってみたいです。部屋の鍵をプレゼントするのって、カッコいいじゃないですか、あのシーンは憧れます。

-NAOTOさんが、特に頑張ったシーンや、注目してほしいポイントは?

 最後のアクションシーンは、監督と一緒に、藤本だったらどんなアクションがいいのかというのを考えて作っていったので、アクションからクライマックスに向けてのシーンは、ぜひ注目してほしいです。

-日本公開を前に、海外で大きな注目を集めていますが、その作品に主演していることに、今どんな気持ちですか。

 長年、SABU監督が国際的な映画祭に出品されて、評価を受けてきたことが一番大きいところだと思いますが、初めての長編主演作品が、日本の方だけではなくて、海外の人の目に触れてもらえるチャンスはなかなかないので。実際に自分も映画祭に行かせてもらって、海外の人たちと一緒に試写会を見たりして、リアクションを生で反応を感じられたのは、何ものにも代え難い経験でした。

-海外の人からは、どんなリアクションがありましたか。

 試写会では、見る人によって、泣きにも笑いにも捉えられるなというシーンで、どっちだろうなと思ったら大爆笑だったり、クスッと笑うぐらいかなというところでも大爆笑だったりと、分かりやすい反応があったのでうれしかったです。スペインの映画祭のときは、現地にSABU監督のファンがいて、「おまえ、SABU監督の作品で見たぞ」と声を掛けてもらったので、スペインでそんなことになるとは…と驚きました。

 
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