【インタビュー】COCOON PRODUCTION 2021「泥人魚」磯村勇斗、俳優業への思い「答えがないものを追い求める面白さがある」

2021年11月25日 / 08:05

-「何をやっていきたいか」の明確な答えは未だ出ていないと?

 明確な答えは出てないですね。ですが、この作品に出演することで見えてくるものはあると思いますし、模索しながら、やりたいことを見つけていけたらと思っています。

-俳優としての理想像も、模索中ですか。

 そうですね。難しいですが、俳優として活動する場所や環境を整えることも大事だと思うので、視野を広げて、今後俳優たちがより良い環境で働ける場所を、僕自身も見付けていきたいという思いはあります。

-では、俳優業の魅力はどこにあると感じていますか。

 「これが俳優だ」と言える答えがない世界だと思うので、答えがないものを追い求める面白さがこの仕事にはあると思います。それから、たくさんの人と出会う機会がある仕事なので、そういう意味でも、この仕事は魅力的です。もちろん、作品を撮り終えたときやそれが公開、放送されたとき、舞台であれば千秋楽を迎えたときには、達成感を感じますし、よかったなと思います。舞台ではお客さんの反応がダイレクトに伝わるので、その空気を共有する感覚は興味深いものですし、僕にとっては怖いものでもあります。

-改めて、公演への意気込みを。

 唐さんの魅力的な戯曲を、素晴らしい作品にできるよう精いっぱい頑張ります。足を運んでくださる皆さんに、「いい作品が見れた」と思って2021年を終えてもらえるように稽古に励んでいきたいと思います。

(取材・文/嶋田真己)

COCOON PRODUCTION 2021「泥人魚」

 COCOON PRODUCTION 2021「泥人魚」は、12月6日~29日に、都内・Bunkamura シアターコクーンで上演。
公式サイト https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/21_doroningyo/

 

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